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【定期】ダークな性格最新データ5選!サイコパスが多い職業TOP10、成功/失敗するサイコパスの特徴など

久しぶりにダークなパーソナリティにフォーカスして最近面白かった研究をチェックしてみましょうー。

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集団的ナルシストは内部の人間にも敵意を向ける

「集団的ナルシシズムが高い人って他の集団に対してだけでなく、集団内部に対しても敵意を向けてくるのでは?」みたいな研究(R) が出ておりました。

「集団的ナルシシズム」ってのは、「自分の集団は特別扱いされる権利がある!なのに自分たちの集団は過小評価されている!」みたいな考え方のことで、このような権利意識は他の集団に対する差別や排他的行動といった様々な問題を引き起こす可能性が指摘されてたんですよね。

で、今回の研究では集団的ナルシシズムが集団内部に対する問題行動とも関連するのか?ってあたりを調べてます。自分の集団的なアイデンティティを守るためなら集団のメンバーですら道具として扱うんじゃないのか?ってわけですね。

具体的には1つのパイロット試験と4つの実験から構成されてまして、大体の結果をまとめるとこんな感じになりました。

  • ポーランドに住む361人を対象にした実験では、国家的ナルシシズム(自分の国は特別だ!って感覚)が高い人ほど、ポーランド国民に対する秘密監視を受け入れる確率が高かった。つまり、「ポーランド人がもっと強い発言力を持てば世界はもっとよくなる!」って主張に同意する人ほど「政府による、市民の同意なしの盗聴や虚偽情報の拡散、インターネットの監視」を支持する確率も高かった

  • 174人を対象にした2つ目の実験では、イギリス労働者に対する集団的ナルシシズムの高い人ほど、虚偽情報を流したり、電話を録音することで同僚より優位に立ちたいと強く思う傾向があった

  • 米国の471人を対象にした3つ目の実験では、国家的ナルシシズムが高い人ほど、「必要なら政府と協力して自国内でテロ行為を実行するだろう」「頼まれれば、ウイルスや病気の拡散を実行する組織を支援するだろう」といった主張に同意する傾向が強かった

  • ポーランドの1064人を対象にした4つ目の実験では、個人のナルシシズム、サイコパシー、マキャベリズムの高さはすべて、同胞に対する秘密監視に関与する意欲の高さと関連していた

だったそうで、以上の結果は政治的イデオロギーやその他の性格特性等を調整しても維持されたみたい。

さらに、集団帰属意識の強さは自分の集団に対する陰謀的な意図の強さとは関連していなかったとのこと。つまり、自分は「ポーランド人と強いきずなを感じている!」といった感覚は国民の違法な管理を予測しなかったわけですね。

研究チーム曰く、

我々の研究デザインを考慮すると、人々が支配的な欲求を満たすために自分のイングループに対して陰謀を企てるのか、あるいは陰謀を企てるのは自分のグループの他の人々も同様に陰謀を企てる可能性があるという信念に対する防衛反応なのかはまだ不明である。

とのこと。どちらのルートもありそうな気がしますけど、いずれせよ集団的ナルシストだからといって警戒は怠らない方がよさそうっすねー。


年をとればサイコパスは治るのか?問題

ASPDやサイコパシーの症状は中高年になるにつれて落ち着いてくる!ってのはよく言われてることなんですが、最近の研究(R)ではむしろ年を取るにつれて悪化するのでは?って結果になっててビビりました。

これは1,215人の参加者にオンラインアンケートを行ったもので、反社会的な特徴を持つ知り合いについて、現在および過去のサイコパス行動に関する質問に回答してもらったんだそうな。ちなみに参加者には、サイコパスの(元)恋人、親や家族、職場の同僚、友人が含まれていたらしい。

結果的に、何が分かったかといいますと、

  • サイコパスの99%が人を操り、94%が反社会的行動をとり、93%が感情的虐待、89%が心理的虐待、58%が経済的虐待を行い、47%が暴力的であると評価された

  • 50歳以上のサイコパスが与えた被害について質問したところ、88%が不安や抑うつ状態になった、76%がストレス関連の病気になった、70%がPTSDになった、31%が自殺を考えたり未遂したりしたと回答した。また、参加者の68%がその人物と関わった結果、自分または他人が金銭的損失を被ったと回答した

  • 50歳以降にサイコパス的な行動がかなり減ったと回答した人は1%未満、やや減ったと回答した人も5%に過ぎなかった。一方むしろ悪化したと回答した人は57%に上った

ということで、93%の回答者が50歳以降でもサイコパス的な行動は依然と同じか悪化したと答えたわけですね。

研究チーム曰く、

もしあなたが人格障害だと思う人が、50歳を過ぎてもあなたの人生を惨めなものにしているなら、彼らが変わるのを待つのは無意味だ。シニアのソシオパスは決して落ち着くことはなく、成長することもない。セラピーも効かない。あなたにできる最善のことは、その人と縁を切ることだ。もし、その人を自分の人生から追い出すことができれば、それは素晴らしいことだ。それが無理なら、接触を最小限にとどめ、感情的に断ち切ることが重要である。

とのこと。もちろん今回の実験デザインでは実際より結果が誇張されてる可能性は高そうな気もしますけど、「年をとればいいやつになるだろ!」っていう甘い考えは思い切って捨てちゃうほうがよさげですね。


サイコパスが多い職業TOP10、少ない職業TOP10

いまや人口の2%がサイコパスといわれてまして、なるだけ接触は避けたいもの。しかし彼らは一見普通に見えるせいで識別が難しいのが厄介なんですよね。

とはいえ、冷酷さやカリスマ性、恐れ知らずといった共通点ゆえ、彼らは特定の環境に偏って存在してたりするのも事実。

そんな中で、イギリスの心理学者であるケビン・ダットン先生が調べた「サイコパスが多い/少ない職業TOP10」が参考になりました(R)。

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