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日本の原風景を守りたい

2023年11月に下書き保存したまま公開せずにいた記事。
やっぱり言葉に残しておきたいと思い、今更ながら公開する。



先日、車で北陸へ旅行に出かけた。

福井県に入ったあたりから、
見渡す限り収穫が終わった稲田が広がっていた。


北陸地方は関西圏の胃袋を支える
大事な大事な米どころ。

それを目の当たりにして息を呑んだ。


以前宮城県に旅行に行ったときにも
同じようなことを感じたのを思い出した。

やはり米どころというのは素晴らしい。


この田んぼが私たちの食生活を支えている。
感謝と感動で胸がいっぱいになる。


広がる稲田の中に
ところどころ大きなお家が建っている。


ああ、これこそが日本の原風景だ。


私たちが食べるための米を
米どころで働く方々が精一杯生産し
それを私たちが食べることで
その方々の生活を支えることにもなる。

田んぼにはたくさんの生物が暮らしている。
農家の方々はそのたくさんの生き物の暮らしも支えている。

そして日本らしい美しい風景を生み出している。


本当に守るべきなのはこういう暮らしではないだろうか。


30年近く生きてきて初めてそう感じた。

まだまだ国内に知らない景色がたくさんある。
知るべきことがたくさんある。


世界を知るとか視野を広げるとか
それももちろん大切なのだろうけど
本当に知るべきことは
私たちのすぐ近くにあるのではないだろうか。


海外留学を経験する前に
国内留学を経験するべきだったかもしれないと
本気でそう思った。


農家の高齢化が進み近い将来
米の生産量は需要量を下回ると言われている。

主食の米が不足することは当然大問題だが
手付かずの田んぼが荒れていったり
住宅地へと転用されてしまうことも
大変な問題だと感じる。


私が次の世代に残したいと思うのは
どこにでもある近代的なビルが立ち並ぶ
賑やかな街並みではなく
どこまでも広がる稲田と
そこで暮らす人々が作り出す風景だ。


旅行で感じた感動はずっと忘れたくない。


やっぱり私は田舎が大好きだ。



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