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世界がもし100人の村だったら

私の1冊

小さいころに読んだ本の影響力はすごい。

私はそんなにたくさんの本を読む子どもではなかったけれど…

巡り合った本の中で、私の価値観に1番大きな影響を与えたのは

『世界がもし100人の村だったら

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『世界がもし100人の村だったら』

世界には63億人の人がいますが
もしもそれを100人に縮めるとどうでしょう。

という文章から始まるこの本では、世界の人口・性別・宗教・言語といったデータを「100人の村」に直して、小学生くらいの子どもでもわかりやすく比喩しています。


そしてこんな話も出てきます。

「村に住む人びとの100人のうち
20人は栄養がじゅうぶんではなく
1人は死にそうなほどです
でも15人は太りすぎです」

おそらく小学3,4年生ごろだったと思いますが、衝撃的な話でした。

「世界」と聞いて、四角い「世界地図」か丸い「地球儀」しか思いつかなかった私に、

「世界」には
たくさんのいろ~んな人が住んでいること、
貧富の差がこんなに大きいこと、
自由を脅かされている人がいること、

そして、

私がこの本を読むことができ、
生きているということ。

そんな「世界」のたくさんのことを薄いこの本から教えてもらいました。

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あまりに衝撃的で、クラスの朝の会でみんなの前で音読した記憶があります笑 我ながら、すごい行動力ですよね。(音読する前に「信仰」にふりがな振ってますが、間違えてますね笑 今気づきました…)

いろんな人がこの世界には生きている。自分たちの想像も及ばないくらい、本当にいろんな状況に置かれた人たちが、今日も生きている。いろんな問題が世界にはあって、その中でみんな生きている。

それはダメじゃんって、それは良くないって思うことも、ある。

一方で、良いも悪いも言えない、そんなこともたくさん、ある。

いろんな人が、いる。

いろんな考えが、いろんな生き方が、いろんな背景がある。

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この考えは、私の根底に今も流れている。

少し話はずれますが、先日オンラインで学生時代のゼミの先輩と話をしてこんな話が出た。

「なんかゼミマジックってあったよね。」

「あ~あったね。
みんな全然違う価値観で、関心分野も違くて、個々の主張が強くてさ。
でもみんな『必ず受け入れてくれる』
っていうね。」

「そう。賛同する/しないじゃなくて、『受け入れてくれる』って安心感はすごかったよね。」

「あれはマジックだった。」


価値観を変える出会い

みなさんの価値観や考えに影響を与えたことはどんなことでしょうか。

家族との時間、小学校の時の先生、友だちとの関係、科学館の展示、映画、自由研究…

小さいころの出来事などを思い浮かべる人は多いのではないのでしょうか。

人生において何が響くのか、何が影響を与えることになるか、それは分からない。

だけど、いろんなことに触れることで、出会うことで、考える材料が、「世界」が、広がると思います。

そして、特に子どもの頃の出会いはとても強い影響力を持っていると思うのです。


私が学習支援をしている、認定NPO法人Kacotamは、単に勉強する空間ではありません。子どもたちが安心して「こんなこと知りたい、やりたい」っと言える、そしてそれを実現できる居場所づくりをしています。

子どもの世界を広げられるのは、周りにいる大人だけ。

みなさんの価値観を変える出会いはどんなヒト・モノでしたか?

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