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ラップこそがアメリカの音楽なのだ

ラップこそが本当の意味でアメリカの音楽ではないかと思う

ロックはヨーロッパからアメリカに移り住んだ移民達の音楽が入り混ざってできた音楽で、西洋音楽の系譜に位置する

しかし、ラップは全く違う脈絡からでてきたので西洋音楽の系譜は全く背負っていない

ラップは南アフリカのグリオという伝統口承の流れを汲むというが、グリオを聴いてみるとこれは世界各地に見られる民族音楽との類似点が多いので一概にここからラップへ繋げるのは「黒人のルーツである」という主張が一緒でなければ難しい気がする

ちなみにアイヌ民族のユーカラもグリオと同じような歴史的背景を持つ
こういった文化は古い民族であれば見られるのではないだろうか

これを前置きした上で、持論を展開したい
奴隷としてアメリカに連れてこられた黒人たちが、独特のスラングを持つ中、子孫達は英語を母語とする

そして、彼らの独特の言語の抑揚によってラップは誕生する
はじめは言葉だけによるものだったが、そこにビートをつけるようになる

貧しく思うように機材を買えない彼らは、ジャンク品など廃材となった機材を拾ってきてビート作り始める
これについては、どこで読んだのかは覚えてないので出典元が不明で記憶の中だけで書いているので間違いがあるかもしれな

廃機材によって作られたビートは音がチープなものだったが、のちの人たちはそれがかっこいいと良い機材を使ってもチープな音作りをする

僕はこの辺りに歴史の面白さを感じる
誰も見向きもしないような廃機材によって誕生したショボい音こそがラップのビートとなり、ラップが市民権を獲得する中でそれこそがカッコイイとなるのである
音楽におけるパラダイムシフトが起きたと言える
こういうのは身震いするよね

僕自身はここにこそ歴史的価値を感じているのだが、ラップはさらに歴史的価値を持つと思われる

それは明らかに音楽から派生したものではなく言語から派生した音楽であるということと、西洋音楽の系譜に位置しないということである

特に2点目の西洋音楽の系譜に位置しない点について
これは西洋音楽の系譜に位置する音楽が我々を縛り付ける中、全く違う脈絡から生まれたラップが世界中に大きな影響を与えたとい事実は歴史的快挙と言える(と、僕は思うよ)

何より、ロックは白人が黒人から取り上げてロックにまで昇華するという歴史があるのに比べて、白人が取り上げたわけではなく白人もやっているし日本人だってやっている
誰のものでもなく(ルーツは黒人にあるとして)みんなが共有しているということについては、差別問題の中で生まれてきた音楽にもかかわらず(だからこそ?)平和的ではないか

後半はもはや僕の独断と偏見によるものなので問題発言となるならばご容赦頂きたいところではあるが、これらのことを理由にラップこそがアメリカで生まれた真のアメリカ音楽なのではないかと考えるのである

誰に声高々に言ってるんだ、、

YouTubeに上がってたグリオを貼っとこ


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