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新年度相場を考える

さて、日銀が異次元緩和策を解除しましたが、まだ長期金利の操作は続くようです。

 気になるのはETF購入の解除です。下支えが無くなるとみた海外の投機ファンドが指数を一段と上下動させようと動くのではないかと危惧します。仕組みを残したまま余程のことが無い限り買わなければ良いだけと考えていましたが、随分上がったのでもう大丈夫と考えたのかも知れません。

 とは言え、現在の経済環境を踏まえれば景気減速による株式の下落は考え辛いですし、これからも海外資金の流入がありそうとのことです。多少の下落はあっても、暫くは押し目待ちに押し目ナシと言う相場かもしれません。


 今月下旬からは新年度の業績予想が出てきます。足元の市場予想では新年度は経常利益ベースで約7~8%の増益と言ったところでしょうか。円安傾向が止まりつつあり、値上げもし辛くなると考えると新年度の業績予想は(毎度の)コンサバな予想が増えるのではないかと懸念しています。特にレガシー企業の期初予想は控えめになる傾向がありますから注意が必要です。

 昨年までの想定外と思われるほど業績好調だった企業は要注意ですが、業績が好調な割に買われていない銘柄も多数あります。海運や資源関連、鉱業などは割安な銘柄が多いと感じますし、特に外人への知名度が低い中小型銘柄は好業績でも買われていません。今期のパフォーマンス向上のためには地道な調査作業が必要になりそうです。

 独自の技術やビジネスモデルを持った将来性ある銘柄を発掘し、徐々に買い増すなどで中長期投資を目指したいと思います。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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