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Bunk bed

二段ベッドのことを英語でBunk bedと言う、ということを、寝台列車に乗った時に長男に教えてもらった。

私も小学生の時、その頃住んでいた祖母の家に子供部屋を増築する際に作ってもらった二段ベッド。
二段ベッドには子供を惹きつける何かがあるよね。
子供たちは寝台列車も大好き。はしご。やっぱりあのはしごかな。

欲しい欲しいとずっと言われていた二段ベッドを年末のボーナスで買った。
私が今借りている部屋はベッドルームがひとつしかない。
次男が小学生になったら、少し大通りから離れてもいいから広い家を借りようと思っていて、その後も使えるように切り離しのできるものを。
備え付けのダブルベッドに三人で寝れないこともなかったけどやっぱり窮屈だし、久々に大の字になって寝たい!と、「ベッドルームがベッドでぱんぱん」みたいになるのを覚悟で買った。

次男はどうせ私とじゃなければまだ寝れないから、上の段の取り合いにもならないだろうと思っていたら案の定。寝る前は張り切って「ぼくUpね!」と一度上に登るのだけど、寝るよ~と電気を消そうとすると「Downする」と降りてきて、「だっこして」とねだる4歳児。

長男はというと初日と二日目ぐらいは上で寝ていたけど、三日目に「怖い」と言って降りてきた。
何が怖いの?寝台列車でもいつも上で寝てるのにと言ったら、
「夜は怖くないよ。朝ねぇ、ぼくびっくりしちゃうんだよ。高いから。だから怖いの。」だって。
起きた時「ここどこ!?」ってなるのか~ってちょっと笑った。
日によっては上で寝ることもあるけど、下で一緒に寝たいと言う日の方が多い。Bunk bed欲しいって言ったの誰よ~!と冗談で言うけど、下で寝たいと言ったら一緒に寝てる。
誰もいない二段ベッドの隣で、両手に息子たちを抱えてなんでやねんと笑ってる。
そしてふたりが寝息を立て始めたらそっと抜け出して、母は二段ベッドの下の段で寝ています。
うん。買って良かった。
今朝は起きたら次男が横に寝てた。

昨夜は上で寝るのかと思いきや、「ぼくSadだから寝れない…」と言い出した長男。
じゃあ降りておいでと言ってまたでっかいのを抱えて、やきもちを焼いて間に入ってくるちっこいのも抱えて、学校楽しくなかったの?と聞いたら、「ともだちが叩いた」と言う。
またか…と思いながら名前を聞いたらやっぱりいつもの子だった。

オリバー(タイ語読みなので尻上がりの発音です)という男の子で、他の子にも手を上げているようだ。先生の話も聞かないし、授業中もおもちゃで遊んだりしていていつも怒られてるという。
みんなも「アヌバーン1(幼稚園の一年生クラス)に行って!」と言っているらしい。
友達や先生に怒られても何食わぬ顔のよう。
幸いというか、怪我をしてきたことはないし長男の様子を見て今のところ深刻ではないと判断しているので学校に文句を言いに行ったことはない。
どうしてそういうことするんだろうねと言ったら、「オリバーはともだち叩くの楽しいからだよ。」と長男がむくれて言う。
そうなのかなぁ。みんなに煙たがられるの、哀しくないのだろうか。

「オリバーはさみしいのかもしれないよ。」
そう言ったら、「さみしいって何?」と聞かれてしまった。
えーとI miss youでもないし、、「Lonelyかな。」と答えたら、
「ちがうよ!お父さんとお母さんいるよ!Familyだよ!何言ってるの~」と言われてしまった。
寂しくてかまって欲しいからそういうことをするのかもしれない、それはお父さんやお母さんがいるのと関係ないのよと言おうと思ったんだけど、うまく説明できなくてわかってもらえなかった。
オリバーやオリバーの家族のことを私は知らないから憶測になってしまうし、話すのは辞めたけど。
悪い子だね!と切り捨てるのはちょっと違う気がしたんだけど、実際のところはわからないから何とも言えない。

子供が元気な時も元気じゃない時も、嫌がられるようになるまでは毎日ハグしようと思ってるんだけど、オリバーの話を聞いてたら余計にそう思った。
せっかく買った二段ベッドの上が空いてても、それはそれでいいよね。

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