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映画「正欲」

普通とは何か。
正しさとは何か。

この世界は、見る人によって
天国にも地獄にもなり得る。

「多様性」や「自由」が叫ばれている今でも
多くの人がもつ「普通」からはみ出せば
それが生きづらさに直結していく。

「普通」でいようと
必死に自分をコントロールして
たくさんの人が 壊れていってしまう。

こんなことを言っている私も
偏見や固定観念みたいなものを
無意識のうちにもってしまっている
頭カチカチ人間だ。


だからこそ、こういう作品は特に刺さる。

たとえ理解はできなくても
柔らかい頭と心をもっていなくちゃと思う。

生きづらい、と感じる人たちが
周りにもたくさん居ることを
常に忘れないでいたいと思う。

映像での魅せ方もとても素敵だったけれど

朝井さんはこの、繊細でリアルな人間の心を
言葉だけでどのように表現されているのだろうと
原作がすぐにでも読みたくなった。

心と脳が常に刺激を受け続ける感覚

私にとっては本当に貴重な、134分でした。

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