詩・散文 「ぞう」
ぞう
おい ちょっと
考えても見ろよ
鼻でものをつかむんだぜ?
りんごでも 丸太だって
鼻で100キロもちあげるんだぜ?
ほら
ちょっと
見てみろよ
あたまにちょっぴり毛が生えてるんだぜ
禿げてるわけじゃ ないんだぜ
生まれたときから子供も 大人も
あたまに小鳥をのっけてるんだぜ
真黒い瞳を覗き込むたびに
なあ
だから
私は思うんだ
時には人間よりも人間らしく
子供を護り
仲間を想い
最後の別れに涙を流す
ゾウってほんとに
ぞう
なのかって
2013年頃 岡村正敏
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