【肩こり首こりの話④胸鎖乳突筋・周辺筋】

今回も「身体を軽く、楽にする」をテーマにやっていきたいと思います。
前回の記事で少し触れた胸鎖乳突筋や、その周囲の筋肉にフォーカスした調整法を紹介したいと思います。
前回の記事と合わせて読んでいただくと、よりイメージしやすいかと思います。

胸鎖乳突筋は姿勢維持筋の一つで骨格を外側から支えているアウターマッスル(表層筋)です。

姿勢維持筋とも言われるほどなので、太く強い筋肉で、頭部を支え、頭部を上げたり(伸展)下げたり(屈曲)横に倒したり(側屈)捻ったり(回旋)と多くの動きをおこない脊柱の動きを補助しています。
胸鎖乳突筋が付着している位置ですが、胸骨の上部と鎖骨の内側から1/3胸鎖関節を通って付着し、そこから乳様突起(耳の後ろの側頭骨の下部にある突起)と後頭骨まで伸びて付着しています。簡単にいうと、鎖骨の付け根から耳の裏まで斜めに付いているというイメージです。
左右分かれて付いていて、筋肉は硬いと縮まって長さが短くなるので、片側が硬いと、正面から見た時に顔が斜めに傾きます。写真などで自然にしているはずなのに顔の傾きが気になるという方は左右の胸鎖乳突筋や周辺の筋肉のバランスが悪い可能性があります。
そして、周辺筋の中でも胸鎖乳突筋に覆いかぶさるように下顎から鎖骨を通って胸筋の筋膜に付着するのが広頚筋です。文字通り広い範囲につく頚部(首)を包む膜のような筋肉です。直接、胸鎖乳突筋に覆いかぶさっているので一緒に緩めてあげることで、より効果が高まります。
広頚筋には口角を下げるという働きもあるので、筋肉が緩むことで笑顔にも良い影響があると思います。(口角が下がっている人には是非シェアしてあげて下さい。笑)

今回のポイントは鎖骨周りを緩めることです。

それでは簡単な調整法をシェアしたいと思います。

①まず首を前後に倒したり、横に捻ったりして動きをチェックします。
②片側の鎖骨の付け根の下にくぼみがあるので、反対側の手の中指で指圧します。(前述した、胸の中心にある胸骨上部と鎖骨の付け根である胸鎖関節のキワの部分です)
③指圧したまま細かく上下に10回動かします。(広範囲でなくその場で動かします)
④一度中指をパッと離して、もう一度指圧し、指圧したまま左右にも10回動かし、パッと手を離します。
⑤鎖骨の付け根に当てていた手を鎖骨をつたって、肩の方に移動していくと丁度真ん中ほどに鎖骨がカーブする部分があるので、曲がり始めの位置の真下の鎖骨のキワから指1本分下(鎖骨から1〜1,5cmほど下、胸筋との付着部)を中指で指圧します。
⑥ ③と④のようにそれぞれ上下、左右に動かします。
⑦首の動きを再度チェックして、反対側も同様におこないます。

鎖骨の周りは、神経や血管、リンパなどあらゆる管が密集している部分です。しっかりと緩めて循環をよくしてあげましょう。
循環がよくなると、生産的に活動できるようになり、首も回るようになってくると思います。

鎖骨を解放して、肩こり首こりも表情も和らげていきましょう。

最後まで読んでくれてありがとうございました。身体の構造やメンタル面からのアプローチ方法を、明日の自分に少しでもプラスになればいいなと思い発信していこうと思います。

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