【眠りにつけないときの話】

今回は、コラムにしようと思います。
次回からまた「身体を軽く、楽にする」シリーズをあげていこうと思いますので、よろしくお願いします。

なかなか寝付けないことってありますか?

今回は睡眠に関するテクニックをシェアできたらなと思います。

寝付けない理由として考えられることは、寝れる状態にまだ身体がなっていない、ということです。
原因としては、携帯やパソコンの画面を見すぎていて光を浴びすぎている、ストレスなどで頭は疲れているが身体は疲れていない、昼夜逆転生活を送っていて生活リズムや体内時計が 乱れている、など様々あると思います。
ですが、それらは結果にしかすぎず、

交感神経が優位に働いてしまっている、ということです。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれ興奮や緊張と弛緩や緩和というように真逆の働きがあります。どのようなときに働くかというと、交感神経は吸気(息を吸うとき)、副交感神経は呼気(息を吐くとき)に優位に働きます。
つまり、眠りにつけないときは身体は興奮状態になってしまっているのですが、そのときは呼吸が浅く、呼吸数が多く(吐く時間が短いため)なってしまっています。そのために、交感神経が優位に働いてしまっているという具合です。

体循環がうまく循環せずに詰まってしまっているときも(むくみやすいなど)、老廃物が流れずに身体にストレスを与えてしまい、さらに交感神経を刺激することとなります。

ですので、交感神経への刺激をさけ、副交感神経を優位にすることが寝付きやすくするために必要です。

ポイントは①呼吸を深くする②体循環を促進する。

物理的にこれをおこなうことで、前述した光での刺激や精神面でのストレス、体内時計の乱れなどから生じる交感神経と副交感神経のバランスが整います。

具体的にすることは、

胸骨を上下にさすることです。(胸骨とは、鎖骨の付け根からみぞおち付近にある突起までの胸の中心にある肋骨をつなぎとめている骨です。)

胸骨の真下には「胸腺」という全身の毛細血管で生成されたリンパ液を免疫細胞へと成熟させるリンパ管があり、心臓よりも表層に位置しています。
さらにリンパは全身に700もの節をもち、約半日かけて老廃物などを排出させながら身体を1周します。(血液は1分たらずで1周します)
さらに、リンパ菅は右半身と左半身で循環システムが異なるのですが、それらが合流する静脈角という部位も胸鎖関節付近にあります。
そしてリンパ節は筋肉を包んでいる筋膜よりも表層に位置するので、さするだけで十分に効果がでます。

胸骨は呼吸するための肺を包みこんでいる肋骨をつないでいる部分なので、そこが緩むことで横隔膜の働きも良くなり、必然的に呼吸も深くなっていきます。

リンパは能動的にも収縮しますが、呼吸や筋肉、さらにはさすることによって受動的に動かされる方がよく循環します。

胸骨をさすることで①呼吸を深くし、②体循環をよくする。そして免疫細胞も活性化させて更に良い循環を作りましょう。

簡単なので、寝つけないときに寝転がりながら是非やってみてください。(コラムと言いながら、長々と失礼しました。笑)

最後まで読んでくれてありがとうございました。身体の構造やメンタル面からのアプローチ方法を、明日の自分に少しでもプラスになればいいなと思い発信していこうと思います。

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