【肩こり首こりの話⑤後頭下筋群】

今回は「身体を軽く、楽にする」シリーズで行きたいと思います。
自粛期間を「身体を軽く、楽にする」期間にできる人が増えれば幸いです。

今回は後頭下筋群に焦点を当てて、調整法をシェアできたらなと思います。

後頭下筋群とは後頭骨(うなじの上の頭蓋骨)の下にある4つの筋肉の総称です。

小後頭直筋、大後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋の4つの筋肉で主に、後頭骨と頸椎1番(環椎)と頸椎2番(軸椎)を結んでいる筋肉群です。(全て覚えなくて大丈夫です。笑)

後頭骨と環椎を繋いでいる部分を環椎後頭関節と言いますが、ここの働きが重要となります。首の骨は7つ(頸椎1番〜7番)あるのですが、

この環椎後頭関節のみで、首の動きの半分を担っていて、可動域が1番広いです。

逆に言うと、ここが動かなくなるだけで首の可動域は半分失われてしまいます。
ですので、環椎後頭関節が自由に動けるようになると首が軽やかに動けるようになる。ということです。

今回のポイントは環椎後頭関節を緩めることです。

実際の緩め方ですが、環椎後頭関節は首の動きを止めた状態で頭部だけ動かし、後頭部と首の分かれ目(うなじの上)に折り目やシワをつけるとイメージで動かすとうまく動きます。

①まず両側の耳たぶの後ろのコリコリした部分(乳様突起、前々回の記事で触れています)を指で触り、そのまま頭蓋骨にそって後ろの方に指でなぞっていきます。
②指同士がぶつかるちょうど真ん中(中心部)まで来ると、少し凹みがあると思います。その凹みから指一本分外側に中指を当てます。(凹みが間になるように左右に指を置く)
③中指で2点を指圧したまま、首は全く動かさずに、押した部分が折り目になるように顎(アゴ)を上方向に動かします。
④動ける最大まで顎をあげたら、指圧したまま今度はゆっくりと顎を引いて行きます。(首は止めたまま)
⑤呼吸は止めずに5往復繰り返します。

これで、後頭下筋群は緩み、環椎後頭関節の動きが出て、首全体の動きが良くなります。
肩こり首こりに直結している部分ですので試してみて下さい。

ポイントは首は止めておくことです。

是非、隙間時間を作ってゆっくり丁寧におこなってみて下さい。

最後まで読んでくれてありがとうございました。身体の構造やメンタル面からのアプローチ方法を、明日の自分に少しでもプラスになればいいなと思い発信していこうと思います。

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