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美味しすぎる 南インドの定食『ミールス』 【旅行記】

こんにちは。

南インドのお家ごはんを紹介するシリーズの途中ですが、夕ごはん編の前に南インドの定食について書いてみたいと思います。

南インドの定食 ミールス MEALS

日本の定食といえば「サバの塩焼き定食」や「とんかつ定食」など、ご飯と味噌汁、主菜、副菜(漬物)のセットを思い浮かべます。

南インドにも、「ミールス」という定食のようなものがあります。

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食堂では、器はバナナの葉っぱ。

ミールスとは
主に南インドで食べられる ご飯と複数のおかずのスパイス定食のこと

南インドのお家ごはん(昼・夜)も、この定食形式でした。

食べ放題

食堂でミールスを頼むと必ず出てくるのは、ご飯、サンバル、ラッサム。他に、おかずが数種類。

そして、ご飯もその他のおかずも、食べ放題が基本です。

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店員さんがバケツ型の容器を持ってまわってきて、バナナの葉っぱの上にのせてくれます。

ミールスは、全おかず類が揃ってから食べるのではなく、運ばれたものから食べ始めます。
食べている途中で、どんどん他のおかずが運ばれ(かけられ)ます。

そのため、インドのミールスの写真だと分かりにくいので…日本で食べたベジ(菜食)ミールスの写真で、中身を説明してみます。

ミールスの中身

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ライス インドのお米といえば、香りが良くて細長い『バスマティライス』が有名ですが、バスマティライスは沢山あるインディカ米の種類のひとつで、高級米。

インドの食堂のミールスはバスマティライスっぽい見た目のお米もあれば、少し粒が太いものも。

おうちご飯で日常的に食べるのは、バスマティライスではないと思います(ちゃんと聞いておけばよかった)。

パパド 豆の粉でできたパリパリおせんべい。
砕いてライスにかけるとふりかけみたいで美味しい。

チャパティ 全粒粉の薄焼きパン。付かないお店も多い。

サンバル 豆と野菜のスパイス煮込み。和食の味噌汁のような、ミールスに欠かせないもの。(食堂のティファンにも必ずついてくる)

ラッサム タマリンドを使った、酸っぱ辛くてサラッサラなスパイススープ。

カレーなど インドにはベジ(菜食)の食堂も多い。野菜のカレーや豆のカレー、野菜のスパイス炒めなど。
ポリヤルは、南インドの野菜炒め。

ノンベジ(非菜食)のミールスでは、チキンカレーやマトンカレー。

ピックル スパイシーなお漬物

ヨーグルト ご飯にヨーグルト、意外に合います。辛いおかずに混ぜるとマイルドに。

デザート 付かないお店もあります。あっても1種類。

食べ方

ミールスは、ご飯とおかず単品をそれぞれ食べるのではなく、他のおかず同士やサンバル、ラッサムも混ぜて食べます。

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私はまず、それぞれのおかずを味見して、そのあとは少しずつ混ぜながら食べます。

すると、辛みがまろやかになったり、食感が変わったり、「ん⁉︎」という美味しい発見があります。

酸っぱ辛いラッサムは、そのままグイッと飲んでも美味しいし、ご飯にかけても美味しいです。
(ご飯に直接かける店もあれば、小さい器で出てくるお店もあります。)

ミールスは昼しか注文できない

ちなみに、食堂ではミールスは昼しか食べられないところがほとんど(観光地は例外)。

朝は軽食のティファン(ドーサなど)、昼はミールス(ティファンも食べられる)、というのはわかるけれど、じゃあ夜は?

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✴︎ポディ ドーサ

夜、食堂で食べられるのは、ティファンや、単品のカレー。
これは、お世話になったお父さんが言っていた「インド人は仕事終わりに食堂でティファンを食べて、家で奥さんの料理(ミールス)を食べる」ことが理由だそう。

おうちで食べるから、食堂のディナータイムにミールスはないんですね。

例外は、観光地。
ヒンドゥー教の聖地でもあるインド最南端のカニャクマリの食堂では、夜でもミールスが食べられました。

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とまらない ミールス

美味しくて、野菜たっぷりで、もりもり食べられちゃうミールス。
大盛りご飯も いつの間にか消えてしまい、さらにおかわりも。


大好きなミールス。書き出すととまらない、まとまらない…。

南インド料理屋さんに行く機会があれば、ぜひ食べてみてください。


質問などありましたら、コメントいただけると嬉しいです。



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