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毎朝描くインドの砂絵 『コーラム』 【旅行記】

おはようございます。

以前、インド旅行に行ったときにヘナタトゥー『メヘンディ』を描いてもらった話を記事にしました。

フリーハンドで、複雑で美しい絵を描く『メヘンディ』はインド人のおしゃれアートですが、インドには家の前に描くアートもあります。

今日は、地面に描く『コーラム』を紹介したいと思います。


コーラム Kolam

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コーラムとは、インドで家の前などに描く砂絵のこと。

米粉や小麦粉、色粉などで吉祥模様を描くコーラムは、さまざまな模様がある。

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コーラムは家に繁栄をもたらすと考えられていて、米粉や小麦粉で描くことで鳥などの生き物を招き、また、全ての人を家に招き入れる招待のしるし。

『コーラム』というのは南インドの呼び方で、地方や国によって違う名前で呼ばれているそう。

コーラム描き見学

南インドでインド人のお家に泊まったとき。
朝起きると、ちょうどお母さんがコーラムを描くところだったので、見せてもらった。

コーラムは、毎朝新しいものを描く。
お母さんは、綺麗に掃除した地面に、ちょん、ちょん、と白い粉で印をつける。

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チョークで描くものと思っていたら、白い粉が入った袋の中から粉を取り、それを少しずつ落として描いている。

印を付けたら、印と印を曲線や直線で結び、さらに描き加えて、あっという間に完成。

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素敵なコーラム。

花嫁修行

コーラムを描くのは基本的に女性で、母から娘へ伝わる花嫁修行の一種でもあるそう。

お母さんの娘は、コーラムを描くのは苦手みたい。

コーラムの図案がいくつも描いてあるお母さん手描きの図案集があり、「私はこれを見ながら描くの」と教えてくれた。

コーラムの練習帳

インドの本屋さんには、コーラムの練習帳が売っているらしい。

これは、ネットの画像を元にお絵描きアプリで描いてみたコーラム。

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自分の手で描けるって楽しい。

曼荼羅を描くと無心になれて良い、と聞くけれど、コーラムを描くのも同じかもしれない。

コーラムの練習帳、ほしいなあ。

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