「あったかいDXの推進を」 三重県が常勤の最高デジタル責任者(CDO)を決定
「ジェンダー平等を礎としたダイバーシティ&インクルージョンと地域循環共生を前提として、子育て世代も高齢世代もみんなが暮らしやすい『寛容な社会』づくりに向けて、『あったかいDX』(DX=デジタルトランスフォーメーション)を推進していきたい、と考えております」
4月1日から三重県の最高デジタル責任者(CDO:Chief Digital Officer)に就任する、田中淳一さんはプレスリリースでこのようにコメントしています。
同県は3月10日、デジタル社会をけん引するCDOの内定者として田中淳一さんの採用を決定したことを発表しました。田中さんは一般社団法人ローカルソリューションズ代表理事の他、地域活性化伝道師や地域情報化アドバイザー、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師などを務めています。
三重県では2019年度から行政のデジタル活用について取り組んでおり、ICTを活用した県庁改革・県民サービスの向上を基本方針に、情報通信基盤の整備や行政手続きのオンライン化などを進めてきました(詳細は、2020年6月に公開されている「みえデジタル戦略推進計画」をご覧ください)。
今後、一貫したスピード感ある取り組みの推進に向けて、「デジタル社会推進局」を新たに4月から設置。デジタル社会推進局を率いつつ、県庁全体のデジタル施策の司令塔としてCDOが置かれることになったそうです。
12月から1月に行われた公募では242人からの応募があり、書類審査と面接試験を経て、田中さんが選ばれました。神奈川県や群馬県など自治体でCDOを設置する例は増えていますが、公募で選ばれたのは全国初とのこと。最後に、田中さんがコメントした「あったかいDX」の定義をご紹介します。
「DX、デジタルトランスフォーメーションと聞くと、どんな未来を想像されるでしょうか。ロボットやドローンが溢れて、VR(仮想現実)の世界で暮らしている、そんな未来でしょうか? 私は、そういう未来に限定したいとは考えていません。DXとは、あらゆる人々が、家庭・職場・地域それぞれのDXによって、新しく何かにチャレンジできる時間を創出できるようになる、そういう存在であるべきだと考えています。それが『あったかいDX』です」
(画像出典:三重県 プレスリリース)
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