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100万回生きたねこ


本屋で泣いた
溺れそうなくらい
落涙

佐野洋子の
「100万回生きたねこ」

何気なく入った町の本屋の絵本の棚にあった
手に取って読んで
涙の粒が目から次々にあふれてきて
目から鱗どころか
背びれも尾びれも胸びれも解けて流れてしまったような気がした

本を抱え帰り道
すがすがしい気持ちだった
こんな風に愛を探してもいいんだ
きっと
待っている人がいるんだ

愛する人と朝までいっしょにくっついて眠ることが私ののぞみ

いままで一度だってそんなことしたことない

そして、そのままもう目を覚ますことがなくったって、ハッピーエンド

そののぞみをかなえるため
探そう
愛を
後悔しない
愛を

あれから
いったい何百年たったのか

やっと今
その時がきた

ありがとう
「100万回生きたねこ」

とらねこはわたし

とらねこは愛を探す人すべて

とらねこは佐野洋子



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