おとなの旅 6
西行戻しの松公園の巻
雨上がりの松島は観光客でごった返し
苦手 (自分も観光客です、スミマセン)
いまさっき通ってきた道を戻り、高台の西行戻しの松公園へ行こうと
で、道間違える
道、間違えて、ちょっとだけ喧嘩
そこ、そこ、そこ行ってー
そこってどこよー
って感じね
行き違いがあって、でも、かわいい喧嘩(私たち大人だもん)だから、何となく、かえって、少し近づいた気分
これ、ほんまのあなたやもんね?
お互いね?
七曲りというか、九十九折というか、ぐるぐるくきくき曲がっては、やっとこさ、もとの道に戻り、西行戻しの松公園に着いた
そこは、眼下に松島を望む桜の木々に囲まれたところ
諸国行脚の西行さまが松の大木の下で出逢った童子との禅問答に敗れ、松島行きを諦めた地との言い伝えがあるところ
不思議と我らもちょっとだけ、喧嘩になり、道に迷い、結局は間近で松島には触れず、眼下の松や桜の木々の間から遥かに美しい眺めを得たのだった
かわいい三人のお嬢さんたちと出会い、スマホのシャッターをきってあげた
まさか、その時は、彼女たちと帰りの飛行機が同じ便だなんて思いもしなかった
雨のつぶがポチポチとフロントガラスを叩き出した
西行さまとおなじ
松島にバイバイ
こころ残したまま
必ず、また、来る
その時は、西行さま、あなたに代わって(怖れ多い) ゆっくり松島探索する、きっと、です
そして、
いざ、行かん
牛タン屋さんへ
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