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小学校教師18年目。1男2女の子育て真っ最中。ママ先生。4月から教職院大学へ通学中。文…

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小学校教師18年目。1男2女の子育て真っ最中。ママ先生。4月から教職院大学へ通学中。文学の授業づくりについて研究中。Instagram@oki58_teacherで発信中。思ったことを思いのままに書きます。日本国語教育学会所属。

最近の記事

学びを自分事にする

学校で学んでいることを自分事に子供たちはできているのでしょうか? 思った以上に、自分事にはなっていない、というのが私の答えです。 ではなぜ学びを自分事にしなくてはいけないのか? それは、学ぶということは、受動的なものではいけないから。 ※受動的・・・他からの動作・作用を及ぼされる様。自分の意思からではなく、他に動かされている様。 「学ぶこと」というのは、本来は、もっと楽しいことです。だって、わからなかったことがどんどんとわかるようになってきたり、どんどんと自分の知識が増

    • 全員の子が生き生きと学ぶ姿

      今年は6月の休校に伴い、meetで朝の会、8月後半から夏休み延長に伴い、オンライン授業、分散登校、午前中授業、ひととおり全てのタイプを試したんじゃないか?というくらい様々な授業形態を体験した。 いつもの感覚なら6.7月には学級がある程度、出来上がるイメージなのだが、今年は9月になってもまだまだ... 何だろう?これ?と感じていたのだが、ようやく10月に入って、学級が学びの土台にのった。 私自身が思っているこの感覚は何だろう? ………………………………………………………

      • 動機付けを考える

        踏襲、この言葉は大学院に入って学んだ言葉。前例通りに物事を行うこと。 「踏襲をやめなさい!」 教授から言われた一言。 そっか。私にはこれまでやってきたことを一旦捨てる!これが今大事なんだと全て捨てた。 いや、正確に言えば、捨てたつもりでいた。でも授業を作ると、やっぱり気がつかないうちに、これまでの前例をもとに授業を作っている自分がいた。 人はなかなか前例を捨てられない。 その言葉を胸に、現場に戻った。 現場に戻ると、やっぱり前例通りがふつふつと湧き上がる。 グループを

        • 子供の「主体性」を育てる

          4月から学級がスタートして1ヶ月が経った。 今日(5月7日金曜)に改めて気づいたこと。 子供たちが生き生きと主体的に授業を受けていることだった。 「この問題の式を書いてみて」「書けたら手をあげてね。○をつけにいくから」「○○さん、答えてみて」 このような一連のやり取りのあと、2名の児童が 「先生、僕に当てて。絶対答えたい!!」 というのだ。これまで、指名されると、「・・・」(無言)または、小さな声で怪訝そうに答えていた子供たちが!! いったいどうしたのだろう??

        学びを自分事にする

          環境の変化

          ここ2週間くらい、次女(2才)の様子がヘンだ。何にでも「マーマがいい」「だっこ」と甘えん坊さん全開になっている。 …よーく観察し、いろいろと思考をめぐらせる。園での出来事、家での様子から推察していく。 そうして私が導き出した答えは… 「環境が変わる不安感」 だと感じた。保育園では、「もうすぐおにいちゃん、おねえちゃんになるんだよ」と言われ、進級するクラスに遊びに行き、体操教室を見学し、先生たちからいろいろなことを聞く。 もちろん先生たちが悪いのではない。どの園でも、

          環境の変化

          理解することってどういうこと?

          長女は6歳からダンスを続けている。もうかれこれ、ダンス歴7年になる。そんな長女に、「ダンスの特徴教えて」と伝えると、これまたわかりやすく伝えてくれたのである。 「まず、HIPHOPは、縦ノリだわけ〜、だから、downが基本。で、ROCKもdown、GIRLSは縦に動いちゃいけないから、横、で、POPはupが基本。」 (ダンスが詳しくない方は、何を言っているのかわからないと思うのですが…) 私が感動したのは、長女が特徴をまとめて分析できているというところだった。それぞれの

          理解することってどういうこと?

          捨てる勇気

          教職経験が長くなってくると、ぬるま湯に浸かっていることに気付かなくなることがある。 昨年度、私は学級崩壊のクラスを途中から引き継ぐ経験をした。これは口では言い表せないほど、大変で、苦しく、辛かった。 でもこの経験をしたからこそ、自分の授業を変えなくては、と思った。高く積み上がったジェンガが、一気に崩れ落ちた瞬間だった。 もちろん、それに目をつぶり、崩れていったものを見ないという選択肢もあるのだろう。しかし私にはそれはできなかった。 「大学院に行こう」そう決めた瞬間だっ

          捨てる勇気

          子どもたちの憧れ

          2歳の娘が最近よくいう言葉。 「まぁま、○○せんせーみたいにしてー」 2歳なかでは、すでに先生は憧れの存在なのである。友達よりもなによりも、身近な大人はお手本になるわけだ。  そんなとき、貧困家庭をイメージしてみる。貧困家庭や家庭環境が厳しいところでは、憧れる大人はいるのだろうか? もちろんいないと決めつけたわけではない。ただそのような家庭では、憧れるような大人と出会うことは少ないのでは...?と推測してしまう。 そう考えると、このような児童にとっての憧れとなる大人

          子どもたちの憧れ

          アウトプットすることの大切さ

          アウトプット大全の本に出てくる「3:7」の割合。 やっぱりその通りなのだと思う。 インプットに比べて、アウトプットは百倍大変だ。 2月の実習が終わってからは、ひたすら書くこと、つまりアウトプットばかりしている。 書けば書くほど書き慣れてくるので、書くことは大事だ。 でもやっぱり大変だ。 やっぱり百倍大変なのだと感じるのである。 最近youtuberデビューをした私は、他のyoutuberの映像を見まくっている。自分がその世界に足を踏み入れたからこそ、自分ごとにな

          アウトプットすることの大切さ

          教師と子供の関係性

          教師と子供の関係性について考えていると、ふと一番いい関係性が見えてきた。 それは… アスリートとトレーナーの関係。 プロアスリートって絶対にメタ認知能力高いよね。だって、自分自身を振り返って、どこを改善していくか、常に自分自身と向き合っているから。 トレーナーはそんなアスリートに対して、直接指導するというよりは、環境を整えるというお仕事。トレーニングメニューを考えたり、身体のサポートを行ったり… これまでの教師像は、コーチのイメージ。目的地へ向かえるように、ガンガン

          教師と子供の関係性

          読解力が身に付かない本当の理由

          佐伯胖にどハマりしている私だが... またまたこの「わかり方の探求」という著書もやっぱりおもしろい。 最近気づいたのだが、本にもいろいろあって、イントロが最高におもしろい本やだんだんと尻上がり的におもしろくなってくる本、後半のラストスパートがおもしろい本など、さまざまなタイプがある。 佐伯胖の著書は、初めから終わりまでおもしろいタイプの貴重な本だ。 でもおそらく1年前の私はこの著書の半分も理解することができなかっただろう。なぜなら理解するだけの知識のネットワークを持ち

          読解力が身に付かない本当の理由

          子育てから考える

          日曜日、娘を公園へ連れて行くと、自転車の練習をしている親子を見かけました。 滑り台を手を繋いですべっている親子を見かけました。 雲梯の見本を見せながら練習している親子を見かけました。 何気ない光景です。 だって親は子どもがどこまでならできるのか、見守り、手を貸し、寄り添い、判断しているのです。 親と先生の1番の違いは何だと思いますか? 私は、長期的視野だと思っています。 親の私たちは、子どもを長期的な視野を持ち、育てています。 「この子が将来、これができなくて

          子育てから考える

          見方・考え方を働かせるって?

          お久しぶりの更新です。 1月に入ってからは『海の命』『初雪のふる日』の授業実践を2本行ったので、なかなか自分の頭にひらめくものがなく…そんなゆとりもなく… とりあえず昨日で実習が終わったので、一安心。 最近2歳次女は、歩いて保育園に行く・帰るをしたがります。実習中は、わざわざ家に車を一度置いて、歩いて保育園へ迎えに行くということをしていました。 今朝は時間があったので歩いて保育園に向かったのですが、道中、 娘「さくらきれいだねー」 母「ホントだね。あれ?でもさくら

          見方・考え方を働かせるって?

          やる気を引き出す方法

          実習中にこども研究をしながら考えていることは、子どものやる気についてである。外国語の時間の授業を参観していて、ふとこんなアイディアが浮かんできた。これはnoteに記さなくてはもったいない。 例えば…車のエンジンをかけることを考えてみよう。 車のエンジンをかけるには、ガソリンが必要である。おそらくそのガソリンにあたるのが、子どもたちの動機付けなのだと考える。 動機付けには2種類があり、内発的動機付けと外発的動機付けがある。本来はもちろん内発的動機付けがいいのかもしれないけ

          やる気を引き出す方法

          読書経験が豊富な児童と少ない児童の差

          大学院では、前期と後期の年2回、課題発見実習といって10日間にわたる実習を近隣校で行う。2月1日からその実習が始まっているのだが、そこで私は文学の授業をさせてもらっている。 2クラスの子どもたちの授業を参観して思うことは、初発の感想を書かせたときに、読書経験が豊富な子と読書経験が少ない子の感想の違いである。 読書経験豊富な児童というのは、わりと一読しただけで、作品の全体像を捉えることができるので、作品に同化しながら読み進めることができる。 しかし、読書経験が少ない児童は

          読書経験が豊富な児童と少ない児童の差

          忖度しない子どもたち

          どの学校でも学級崩壊が話題に挙がるであろう。 教師に刃向かう、教師の言うことに従わない、など、学級崩壊と言われるクラスにはさまざまな行動が現れる。 このような児童の姿は、まさに「忖度しない子どもたち」と呼べるのではないだろうか。 現任校は、まさに「忖度しない子どもたち」だらけである。 教師が一方的に授業を進めても、普通の学級ならおそらく子どもたちは板書をノートに写し始めるだろう。 しかし「忖度しない子どもたち」はそんなことはしない。 教師が一方的に授業を進めると、

          忖度しない子どもたち