ぱっこりん

モノグサのいいわけ

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時は流れる

noteの存在をすっかり忘れていた。忘却の彼方。たった一年もしないうちに、この有様である。生真面目と怠惰という両極を行ったり来たりし、いろんなことに言い訳しているうちに時だけが流れている気がする。 コロナが恐ろし過ぎて、でも収入を減らすわけにはいかなくて、まず商売のやり方を変えたのが2020年2月。仕事のやり方を走りながら軌道修正して、家計の収支を見直し、金の使い方も変え、なんだかんだでもう1年4か月も経つ。物事の考え方や優先順位も、すっかり変わってしまったような、もともと

    • 月イチ宮台 (2020年8月4日 )書き起こし調 自分メモ

      ◎自粛警察のメカニズム 青木:宮台さんの論考「2020年のパンデミックと倫理のコア」に、いわゆる自粛警察というものに関して「ポンコツが統治権力を前にこうべを垂れて、統治権力からの指示への思考停止的な依存を競う相互監視。これが日本の自警団の歴史的な実態だ」と。 宮台:人々のメンタリティは、昔から社会にあるものではなく、歴史的につくり上げられてきたもの。日本の場合は江戸時代の善政によってつくりあげられたと考えられる。たとえば17世紀、テムズ川やセー

      • 自意識の向こう側

        かっこいいお店。昭和とかレトロとか、味があるとかないとか、安易な分類で終わらせるにはもったいないプレシャスが、ここにはあります。 昭和55年創業。日々の積み重ねで培われてきた「速い安い美味い」と「丁寧や優しさや愛」の両立っていうのかな。なんていうのかなーと考えあぐねていたら、「味と心のおもてなし」って暖簾が。そうか、もてなすという概念のひとつの解が、ここにはあるんだ。 時間がかかることを丁寧さと履き違えていないかとか、上っ面だけの難しい敬語を品の良さと勘違いしていないかと

        • すべては皿のなかに

          すんばらしいトラットリア。 都農ワインと美味い料理を出すお店。 私が探し求めていたワインと料理のお店は、居酒屋の形をしていた。この〈うしたに〉という世界。単純に、一皿ひと皿、「料理が好きなんだな〜」と伝わる。歓びが伝わり、食べる側も嬉しくなる。宮崎におけるトラットリアの最適解が、みつかった。折衷案という意味でもそう。 こんなに感動しているのは、「宮崎のワインを、それに合う料理でもって提案してくれる店があってもいいのではないでしょうか?地に足ついたレベルで」と常日頃から思って

        時は流れる

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        • みんなの鹿児島案内
          3本
        • わたしの宮崎案内
          2本

        記事

          38歳になった

          38歳になった。といっても2か月前のことだ。4月7日に発令された緊急事態宣言が全都道府県に拡大されるという報道でメディアは持ち切りだった。新型ウイルスという未知のものに対して、あまりにも漠然に不安をあおるマスメディアの伝え方に辟易していた。誕生日だからといって浮かれるような年齢でもないし、もともと毎年ひっそり先祖に手を合わせるくらいのことしかしていないので、「コロナのせいで誕生日を盛大に祝えなくて残念」などという気持ちは毛頭ない。 たまに会っていた男の人が、「玄関のドアノブ

          38歳になった

          ひとんげの餅

          久しぶりにけせんだんごが食べたくなり、実家から最寄りの和菓子屋へ行った。幼い頃よく叔母に連れられて来ていたお店。びっくりするくらい良心的な価格で美味しいけせんだんごと、大の甘党だった祖母のお供え用に酒饅頭やかるかんを確保し、せっかくだからその叔母にもなにか差し入れをしようと店内を物色していると「いこもち」というのが目に入った。 いこもち?いももちじゃなくて?と一瞬よぎるも、鹿児島のことを知らなさすぎる鹿児島人としての自覚があるだけに自信がない。客は私だけ。お店の奥様がにこや

          ひとんげの餅

          秘密の手紙

          歌手活動をしている小中学校の同級生がレギュラー出演していた鹿児島のテレビ番組を見た。ちょうどアナウンサーが彼の地元でゆかりのある人物や場所を取材してくるという企画で、本人が大好きだと公言するこの辺では馴染みの「ラーしも(通称)」を紹介しているところだった。通っていた中学がすぐ近くなので、よく部活の帰りにみんなで寄り買い食いした店。当時まだ土曜の午前中は登校していたから、放課後に行くと先生達に遭遇することもあり微妙な雰囲気になっていたこと、目の前の県立高校の生徒もたくさんたむろ

          秘密の手紙

          書き起こし(5月23日 久米宏ラジオなんですけど)

          久米さんラジオでの「日本社会とメディア」と銘打たれた編集版で流れてた対談3連発が面白かったので、radikoで聴けるうちにメモっておこうと取り掛かりったはいいが、途中で魔法の視聴方法があることに気づき、やめた。だから、一部のみ書き起こしメモです。尻切れトンボ。 久米宏×森達也 2016年4月23日の対談より 久)僕も大昔に文章を書いたことがあるんですけど「ドキュメンタリーは出てる人がカメラを意識してる時点で普段の顔とは絶対違うはずだし、つくりものだし、だからドキュメンタリ

          書き起こし(5月23日 久米宏ラジオなんですけど)

          日記(5月29日)

          はやくも夏バテしそうな日中の日差しと暑さ。風通しの良い部屋を借りているためクーラーはつけていないけど、陽が沈んでからじゃないとスーパーも行きたくないくらい。(毎年のこと) きのう久しぶり(年末振り?)にひゃくしょう市場で野菜や花を買う。くるりカフェが出店しなくなってからすっかり足が遠のいていた。マスクして行ったのに、社長に身バレする。以前から私はだいたいマスクしていたからかもしれない。前はマスクする主な理由はすっぴん隠しだったのに、ほんとにすっかりマスクの意味合いが変わって

          日記(5月29日)

          過度と不足のあいだ

          小津安二郎の映画に出てきそうな、楷書の似合う孤高の酒場だ。繁華街ニシタチ(西橘通り)の路地裏に、文字通りひっそり佇む「酒と肴の店」の暖簾をくぐると、6席のカウンター。屋号入りのお猪口。黒板にはその日の一品料理が達筆に書かれ、その横に「今週の酒」紹介が毛筆で並ぶ。年齢をうかがって驚きの髪艶を保つ女将が、着物に割烹着姿で迎えてくれる。無駄なものや浮ついたものが削ぎ落とされ、必要なものと店主が本当に大切にしているのであろうものだけで構成される空間と、余白。 店の主役である日本酒は

          過度と不足のあいだ

          足るを知りたい女のはてしないたわごと

          プランBプランCを持っておくことは大事なんだといつから知っただろうか?社会人経験をもとに実感していることな気がする。夏の甲子園中止の報「球児の皆さんの気持ちを考えるといたたまれない云々」OBのインタビューまで交えて放送するニュース観ながら抱いた違和感とともにぼんやり考えた。ここでいう違和感とは、「俺たちの頃は良かったが今年の球児たちはかわいそう」というステレオタイプな台本を基づいた報じられ方に対して抱いたものです。たしかにレアケースではあるが、それがかわいそうかどうかは誰かが

          足るを知りたい女のはてしないたわごと

          変化

          ①添加物的なものがダメになる 2月、仕事を在宅に切り替え、ひとりロックダウンの予行練習をしていた。仕事を軌道に乗せることが最優先という言い訳のもと、自炊にまで時間を充てる余裕がなく、グラノーラ、フリーズドライの雑炊、カップラーメンなどを食べていたら、気づいた。だめだこりゃ。添加物なものを摂取し過ぎたのだと思う。3月9日、季節の野菜を美味しく食べさせてくれるごはん屋さんがテイクアウトを始めると知ったとき、「これだ」と思った。ちゃんとした美味しいものを食べなきゃだめだ。少し考え

          どんどん忘れてしまうから

          コロナカを機に、日々変わる世の中や自身の状況や思いを記録しておくために始めた日記だったが、コロナカ(綾の蕎麦屋みたいな字面だな)すっかり関係なくなってないか?と疑問が。 久米宏のTBSラジオにゲスト出演していた高橋源一郎さんが、日本で最初にコロナについて触れた報道は1月12日付の朝日新聞だったと言及していた。私がコロナを自分にも無関係じゃないこととして認識したのはいつだったろう。ダイヤモンド・プリンセス号のことが報道されていたときも、まだ全然、対岸の火事だった。年末に母が倒

          どんどん忘れてしまうから

          5月15日(金)

          朝、めずらしくパカっと目が覚める。雨はまだ降っていない。虎ノ門ニュースにオンタイムで間に合う。"感染者数"も"実行再生産数"も指標としてどうなのかというおさらい。武田先生の友人でもあるという臨床のお医者さんから、風邪はひき始めが肝心というお話。①布団にくるまって寝る②解熱剤を飲まない③あまり食べない(限りある体力を消化活動に使わせない)④腸内環境を整える⑤ビタミンDを摂取する(食物、日光浴)などが大切と説いていた。文字にすると至極あたりまえだけど、医師も「この産業構造下では難

          5月15日(金)

          日記(5月14日)

          「note日記、今のとこ続いている」とインスタに書いたそばから滞った。That's what it is. きょうは都会をのぞく39県で緊急事態宣言の解除が発表された。「宣言解除は安全宣言ではない」と河野宮崎県知事。あたりまえだ。宮崎は最後の感染者が確認されてから一か月経つらしい。日南の家族はまだ入院中なのか。たしかお子さんもいたような。快方へ向かうといい。 きのうの宮日では知事が「県外からの来客が期待できないから、地産地消で宮崎県内で経済を回すことが大事」とインタビューに

          日記(5月14日)

          日記(5月11日)

          いきなり夏です。本日の最高気温24℃。あしたは28℃まであがるとか。忘れていたけど宮崎は梅雨の前にいちど夏が来るんだった。そして5月は年間通していちばん紫外線が強いとか。マスクの形で日焼けしちゃうのかしら今年は。 きのうはツイッターの #検察庁法改正案に抗議します タグでいろんな人の意見を読んだ。 少し違う角度で、けさ、ツイッターのトレンドつくりの絡繰り話を、経済学者の上念司氏がYouTubeで解説しているのを視聴した。ウェブマーケティング業界では有名な話らしい。もう知らな

          日記(5月11日)