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オンライン全国移住フェア、参加レポ

初めての試み「オンライン全国移住フェア」
ビデオ通話のアプリ上で全国の自治体・移住支援者と交流できる「オンライン全国移住フェア」が実施されました。

コロナ禍で多くのオフラインイベントが中止となったため生まれた企画。
はじめての試みなので参加したかったけど操作等が不安で参加できなかった方もおられるかと思います。
今後もこのような機会があるかもしれませんので、レポート記事を書いてみます!

NHKの記事がありましたのでシェアします↓


※私は兵庫県北部の但馬(たじま)地方で移住相談員をしています。今回は出展者としてフェアに参加させていただきました。


フェア概要

イベント名称:「オンライン全国移住フェア」~LOCONECT Vol.2~
開催日時:2020年5月31日(日)10:00~17:00
出展数:38都道府県138団体
参加者:170あまり
使用ツール:Discord(利用無料)
参加費:1000円 ※利益金は日本赤十字社に寄付されます。
主催:Local Creation Office LOCO(山口県周防大島)

主催は山口県で移住定住業務やまちづくりのワークショップなどを行う民間企業です。
参加費は1,000円ですが、コロナで奮闘する日本赤十字社に寄付されます。チケットは、特設ネットショップで購入できます。
なお、出展費は無料。
よって、主催者に金銭的な利益はないようです。「地方を盛り上げたい」その一心で運営されておりました(共感、感動!)

事前に渡されたURL(Discordのアドレス)を開くと、アクセスできます。
開催時間は10:00~17:00ですので、その時間に出展者と相談者ともにアクセスするような感じでした。


実際の使用感

当日参加までに、Discordという無料アプリを事前にダウンロードする必要があります。
アプリは、スマホ・PCの両方で利用可能ですが、スマホだと少し使いづらさがあるようです。

さて、会場にアクセスするとこんな感じです。
これは当センターの掲示板を開いたときの画面です。右側には参加者が一覧で並びますが隠しておきました。

スクリーンショット 2020-06-01 12.01.22-01

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基本画面では、左から順にエリア選択、チャンネルリスト、コンテンツ表示、参加者一覧です。
井桁(#)が並んでいるチャンネル欄がいわば「ブース」になります。
それぞれの「#団体名」をクリックすると、その団体の案内をみることができます。閲覧していることは誰にもバレませんので、好きなだけ閲覧して、どこに相談するか検討することができます。動画があったり、リンクが貼ってあったりするので、オフラインの資料コーナーよりも充実していました!
私自身もいろいろな団体の掲示板をみて「そんな風にPRするのか~!」と参考にさせてもらいました。

掲示板にもなっていますので、自分も投稿して出展者とチャットコミュニケーションできます。

また、使い方がわからなくなれば「#マニュアル」「#はじめに」にアクセスすればいつでも使い方を確認できます。


続いて、通話画面。
通話中の画面はこんな感じ

スクリーンショット 2020-06-01 14.57.05

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ブースリストの拡声器のアイコンのところ「ビデオ(自治体名)」をクリックすると通話が開始されます。

私含めほとんどの出展者は、通話ブースで常時待機していました。
ビデオをオンにして待っているところもあったと思いますが、私はビデオオフで待機しておいて、相談者が入ってきたらオンにして対応しました。

相談者は通話ブースに入ったら自動的にビデオオフの状態です。お好みでオンにしていただきました。
通信環境の良くない方とは、ビデオオフのまま音声だけでお話しました。

ちなみに画面共有の機能もあります。
こちらで見ている画面を相談者に共有したいときに使えますので、一緒にマップを見たり、求人・物件情報を見たり、いろいろできます。
また、メッセージで参考サイトのURLや現地案内の申込みフォームリンクなどをお送りでき、ミスコミュニケーションがなくなるので、これもオンラインの良さだと思いました。

なお、相談者の許可を得ていないメッセージ送信は運営より禁止されていました。
参加者一覧で相談者のニックネームを見ることができるのですが、片っ端から「うちに相談しに来てください!」と送る団体がありそうだったので事前に禁止の通達がありました。相談者からしたら、出展団体から多数のPRメッセージが届いたら嫌ですもんね。
オフラインのイベントでは入り口付近や通路でたくさん勧誘があり煩わしいので、そういったものがない今回のイベントはとても快適だったと思われます。


相談者にとってのオンライン移住フェアのメリット

私はオフラインの移住フェアにもたくさん参加したことがありますので、オフラインと比較して感じたオンラインのメリットを挙げてみます。

①自宅から参加できる
交通費も移動時間もかからないのは魅力的です。
通信環境とデバイスさえあれば大丈夫です。
また、お子様連れはとても楽だったと思います。オフラインだと何時間もブースでおとなしくさせる必要があったり、ベビーカーを押して会場を回る必要がありました。相談中に子供の世話で離席されることもよくありましたので、満足のいく相談ができないこともありました。それを考えると自宅で参加できるのは超メリット!
実際、相談されているご夫婦の後ろでくつろぐ子どもたちの姿も見れました。

②勧誘されない
オフラインの移住フェアは基本的に勧誘に制限がかかっています。たとえば、会場入口で勧誘するなとかブースを離れて話しかけるなとか。それでも話しかけて資料を強引に渡す団体が多いです。
オンラインだとそれがありません!(無断メッセージは禁止されているのでなかったハズ。もし無断メッセージがあったなら運営に伝えた方が良いです)
少なくとも、渡された資料で手元がパンパンになることはありません。
情報収集も楽です。掲示板を勝手に見て、好きなだけ閲覧できます。オフラインだと、資料を見てたら声かけられたりすることもあります。声かけられるのが嬉しい方もいるかも知れませんが、私は苦手です。

③ミスコミュニケーションが少ない
メッセージでURLが共有されるので、ミスがありません。データで残るので忘れることもありません。
時間の関係で相談できなかったとしても、出展者にメッセージさえ送っておけば後日のオンライン個別相談をセッティングしてもらえます。

④治安が良い
これはオンラインだからというよりも有料のイベントだから感じれたのかなと思います。
通常の移住イベントは基本的に無料なので、気軽にいろんな方が参加されます。
ノベルティが欲しいだけの人や、世間話したいだけの人なども参加されます。そういった参加者がうろうろしていて、ときには出展者に絡んでいるので「なんか相談しづらいな」と感じられる方もおられます。
一方で、このフェアでは1,000円を支払った方のみが参加しているので、冷やかしの方がほぼいませんでした。掲示板も荒れず、通話ブースに乱入する人もいなかったため、参加しやすかったのではないかと思います。

⑤地域の雰囲気を知れる
出展者は地元から参加していますので、やろうと思えば先輩移住者や地元住民を交えて相談対応できます。
屋外に電波があれば、地域の風景をバックに相談を受けられます。
出展者が地域から発信している分、地域の雰囲気を感じながら相談できた方もおられたのではないでしょうか。
ちなみに私は屋外で十分なWifi環境がなかったため普通に屋内配信でした。


まとめ

ご紹介したのは無料のDiscordを用いたオンライン全国移住フェアの事例です。

Discordの仕様はオフラインの移住フェアと同じ感じだったので、個人的にはとても使いやすかったです。
大きな会場があって、各ブースに気軽にアクセスできる。ほぼ同じですね。

ただし、オンライン移住フェア=Discordというわけではないですし、ほかのオンライン移住フェアでは使い勝手が全く異なるかもしれません。
また、今回実施されたようなフェアがまたオンラインで開催されるとも限りません。なにせ運営側に利益が生じていませんので。。

私としては今回のオンライン全国移住フェアに参加して、大変有意義な時間を過ごせました。
運営のLocal Creation Office LOCOのみなさん、お疲れさまでした。ありがとうございました!
そして、相談者、出展者の方々もありがとうございました。
次回があるなら、是非また出展したいです!


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