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NETFLIX公開記念「火花」が1.3倍だけ楽くなるコラム

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NETFLIXで公開中の「火花」、原作のピース又吉さんを15年間ひっそりと見てきたファンが小ネタを交えつつ感想を書きます
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2016年8月の記事一覧

2003年の8月31日に消えた漫才師。

又吉直樹さん原作小説「火花」の芥川賞受賞と、Netflixでのドラマ化によせて、又吉さんの15年来のファンの私が思い出話を交えながらドラマ「火花」について記録しているこのnote。

1話ごとに更新していたらなかなか進まずたいへんな牛歩更新になっているのですが、本日8月31日は又吉さんが以前組んでいたコンビであり、

火花に出てくるスパークスの(おそらくほぼメインの)モチーフである「線香花火」が解

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第3話感想。又吉直樹は「寵愛」されていた。

第3話も、スパークスは戦っていた。小説「火花」の中ではスパークスのコンビの活動はある種「陰」の部分にあたるともいえるためあまり鮮明な描写はないが、当たり前に10年間のある芸人の生活を追っているのだから、神とあがめる先輩との時間以外も、このドラマ版ではしっかりと描かれている。

オーディションはけんもほろろに落選する。事務所の忘年会がその年最後の仕事。やけになった相方は酒に酔いハメを外すし、家族から

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第2話感想。 又吉直樹は歩いている

1話・2話と観てきて、とにかく非常に、徳永が歩いているシーンが多いことが印象に残る。あの頃の又吉さんもやはりいつも歩いていた。実際にその姿を見ていたわけでなくても何故か、ずっとずっと歩いていたのだろうとわかった。

歩いていたということが、ちゃんと、美しく表現されているだけである程度「火花」の映像化は成功している気さえする。

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―「さっきルミネの出待ちのお客さんにね、走りながら通用口から

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