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#連載小説
有名になりたい 第11話
Kyonくんが加入し、Theシーチキンズはまた活動を再開する。この頃は新宿紅布がメインで、その他には吉祥寺Rock Joint GBという大箱や渋谷club CRAWLなどがメインの活動場所になる。2008年後半から。
今思い出すと、Kyonくんが加入してた期間て1年位なのね。
彼が抜けた後も飲みに行ったりしてるから、もっと長いイメージだった。レコーディングしてデモも配布し、月に数本のライブ。
有名になりたい 第10話
2006年の半ばから新宿紅布と下北沢DaisyBarにお世話になる事が増えた。
その辺りからオリジナルメンバーのぱらが復帰する。この辺りはひたすら都内で活動をしていた。
2007年は新宿紅布、下北沢Daisy Bar、下北沢屋根裏などが主な活動場所。自主企画も2本。7/19の下北沢Daisy Barでの企画ではペリカンオーバードライブとex.ポテトチップスのもりくんさんのバンド、パンティーハイ
有名になりたい 第9話
本八幡サードステージにてJIG HEADとの対バン。
ミッシェルガンエレファントとスプリット盤を出したりしていたJIG HEADは元THE POGOのリョータさんの率いるガレージロックバンドだ。
東京事変が初ライブしたのもJIG HEADの企画。ミュージシャンズミュージシャンと評価の高いバンド。
この頃のTheシーチキンズは変則的なメンバー構成だった。
熊さんはサポートという形で続行、そし
有名になりたい 第8話
Theシーチキンズ初企画の日がやって来た。
2004年12月1日、小岩eM SEVENにて。
この4日前に3年付き合った彼女と別れた。何度も浮気をされていたのだが、その度に許していた。
最後は呆気ないもので、些細な喧嘩から。今思えば、お互い子供だったと思う。くるりのばらの花が流れる中、部屋を出て行った後ろ姿は今でも覚えている。
そんな出来事により、企画当日は何とも言えない気持ちのまま臨む事
有名になりたい 第7話
2004年は月に2〜3本のペースでライブをやった。
初めて作ったシングルは50枚くらいは売ったと思う。千葉ZXと本八幡サードステージを拠点にかなり精力的に活動を続け、少しずつ軌道に乗ってきたように思う。
Theプッシーズでも毎週スタジオに入っていたので、かなり音楽漬けな日々だった。この頃のギターはテレキャスター。
まるでウィルコジョンソンだと言われるくらいにはカッティングの鬼だった。自分は千
有名になりたい 第6話
いよいよTheシーチキンズの初ライブの日がやって来た。
2003年9月6日、千葉ZXにて。
ベースボーカルとして、この日と次の10月の本八幡ルート14とライブをする。この頃は本八幡ルート14がメインの活動場所だった。近かった為である。この日は共演も何も覚えてはいないが、気合充分で臨む。8曲程やりMCは一切無しのステージだった。高校の後輩と彼女が観に来てくれたのだが、音が大きすぎた為に外で聴いて
有名になりたい 第5話
バンド名も決まり練習の日々。そして数回目の練習の帰り道、キャデラがあっしーを首にした方が良いと言い出した。彼女はギタリストと言うよりボーカルがやりたいんだろうなとは思ってはいたが、折角のメンバーなのに…という気持ちもあった。
しかし、練習に遅れてきたり、曲を全く覚えて来て無かったりという事もあった。
彼女の名誉の為に言うと、ゆずやシャカラビッツ好きな女の子に最初からごりごりのパンクやロックンロ
有名になりたい 第4話
高校を無事に卒業した。数学をほぼサボっていたせいで留年しかけたが、どうにかなるものである。近所の薬局とコンビニで掛け持ちのアルバイトを始める。早朝はコンビニ、夕方から薬局、だらだらと3年近くは続けた。卒業前の暇な時期に中学の同級生Oとバンドを組む事にした。彼は警備のバイトでめちゃくちゃ稼いでいた。彼がベース、そしてドラムは高校の同級生、あの目つきの鋭いOだ。何故彼に声をかけたのかは忘れたが、その3
もっとみる有名になりたい 第3話
高校3年生になると、部活の後輩が沢山増えていった。たまを後輩に教えて貰ったりしつつも相変わらずパンクに夢中だった。J先輩は卒業してバンドを始めていた。そのきっかけでH先輩というギタリストとも出会う。
友人のもじゃもじゃ頭のKはすっかりイメージチェンジして、V系のバンドで目黒の鹿鳴館でライブをやるくらいになっていた。
彼の家には部活が無い時に毎日のように遊びに行っては色々教えてもらった。メタルに
有名になりたい 第2話
1999年、春。
意気揚々と高校生になった。後ろの席に名前がそっくりなOという眉毛のない坊主の目つきの鋭い男がいた。人を2、3人殺してきたかのような迫力。元々ピンクのロン毛だったそうだが、卒業前に刈られたと言っていた。
未だに友人だが、我ながらよく話しかけたと思う。
そして斜め左の席にはKという男がいた。もじゃもじゃの髪型でギターの小さいコードブックをいつも読んでいた。最初の会話は「下ネタ好