日本人にとっての「最適投資」は...。 ー 2022年に儲かったのは誰?
「日経平均」が逆行高。ー "Invest in KISHIDA(岸田に投資を)" 効果? 狙いは「インフレの輸入」。|損切丸|note で持ち堪えたかと思われた「日経平均」だが、ゴールデンウィーク明けに急落。「原油禁輸」が槍玉に挙がっているようだが、ダウ先物も▼300ドル強下げているので「日経平均」だけのせいではない。
だが ”Invest in KISHIDA” の道のりは険しい。2000年以降の度重なる財政出動=無駄使いに加えて「XXXミクス」「XXバズーカ」で弾薬をほぼ撃ち尽くしてしまった。今後は余程覚悟を持って臨まないと厳しい。
メジャーな株価や資産価格9つを比べると(5/6時点):
原資産の価格変動だけで比較すれば「日経平均」は3位。「岸田暴落」などと揶揄されている割には健闘している。ダントツ1位は原油で、最近はアジア時間でもWTI先物が良く動く。2021年のビットコイン(BTC)のようだが、現在最下位に沈んでいるのは何とも皮肉。やはり 続・さあ、"本番" はこれからだ。 ー "QE"(量的緩和)→ テーパリング → "QT"(量的引締)で「お金」はどう動くのか。|損切丸|note。この点については「株裁定取引」取り崩しの経験のある「損切丸」↓ には強い確信がある。
「お金のマニュアル」 -損をしないコツ- 其ノ13 株式編③|損切丸|note
では切り口を変えて「日本人が投資するにはどうするか」。「円」から投資した場合の為替レートの変動を含めた順位は ↓ :
原油がダントツ1位なのは同じだが、NYダウが未だ年初来プラスなのに驚く。つまりまだ「利食い」が可能。ナスダックやBTCなど「ドル建資産」も「ドル高」でダメージが軽減されている。
さて、ここからは日本人にとっての「最適投資」を考えてみる。ポイントは「ドル高がどこまで続くか」。
既にFRBによる「利上げ」は2022年内に政策金利が@+2.25%、2023年に@3.5%まで上がるのは ”既成事実” ↓ 。
筆者はFRBの中立金利は@4%程度と踏んでいるが、「ゼロ」からスタートした「利上げ」の到達点が@3.5%なのか@4%なのかは誤差の範囲内。「金利差でドル買い」と信じるトレーダーも多いようだが、その点では "終わり" は近い。むしろここからは 「金利」より「量」。 ー FOMC@5/4より。|損切丸|note であり、米株価や米国債の下落が「ドル安」を誘発する、いわゆる「トリプル安」のリスクが高まる。
ここで最も重要になるのが「米国債」の動き。きちんと「ドル金利資産」に「お金」が流れ米国債に底打ち=金利上昇抑制、が確認されるようなら「トリプル安」は起きない。
そのためには一にも二にも「インフレ」である。
現在のTIPS(物価連動債)が予見しているように、CPIが現在の@8.5%から@3%内外に収まれば良い。だが マーケットがFRBに「ダメ出し」? ー ”このままではスタグフレーション” 。|損切丸|note したように、どうも怪しい。特に大統領は ”バイデンフレーション” の衝撃。|損切丸|note と "烙印" を押されており、その舵取りには大きな不安が残る。
ここからの「ドル」は日本人にとって本当に「最適」なのか?
筆者も20年以上「ドル」に裏切られてきた ”怨念”もあり(苦笑)少し偏ってはいるが、「主要通貨ドルによる覇権」もかつて程の "強健さ" はない。
まあ為替は相対評価なので このままでは「円」の「信用」がボロボロになる。|損切丸|note よりマシかもしれないが、この3年間「過剰流動性」を利して「ドル」、特にナスダックを中心としたハイテク株がアメリカで膨らんだのも事実。その反動は既にマーケットで起きており、真の「量」のインパクトはこれからだ。
臆病な「損切丸」としては、できるだけ生活必需の耐久消費財の前倒し購入で「インフレ」対応してきたが、残る「お金」はリスクを減らしておこうと考え始めている。理想を言えば(ドルでも円でも)「金利上昇」を見極めて5~10年などの国債購入を狙いたいが、まだ時間が必要。
「円金利」は日銀総裁が交代する2023年4月まで ”ノーチャンス” だし、アメリカは本当に「インフレ」を押さえ込めるのか、正念場。太平洋の彼方から「黒い白鳥」が飛んできているようにも見え、「日米金利差でドル買い」の気分にはなれない。いや、お隣の大陸の「灰色のサイ」か(苦笑)。今「10年後にはどうせ戻るから」なんていう「投資」は怖すぎる。
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