小さな「〜をしたい」を積み重ねる／カメラの楽しみ方

何か1台、機材としてのカメラを持って行こうとすると準備がいくつかある。デジタルかフィルムか。コンパクトカメラか一眼レフカメラか。モノクロかカラーか。フィルムならどのフィルムを使おうか。

この迷いと選択を面倒だと思う人もいるかもしれない。でも私は毎回この要素の掛け算をしている時間が楽しい。なぜなら、何かを選んだときに必ず私の「〜したい」が含まれるし反映されるからだ。

今回は暗くてもしっかり写し「たい」と思うから【デジタル／コンパクト／モノクロ】で行こうとか。なるべく対象の近くに寄って丁寧に写し「たい」と思うから【フィルム／一眼レフ／カラー／ISO100】で行こうとか。そのときの「〜したい」に合う組み合わせが何かしら実現する。

仕事で嫌なことがあってもプライベートが大変でも関係ない。どんな状況でも、とりあえずカメラの「〜したい」は自分が実行さえしたら叶う。一番身近ですぐコントロールできる行為と言ってもいいかもしれない。

そして、小さくても「〜したい」が実現すると気持ちがかなり救われる。まるで何かあったときの避難所のようで、気分を変えたいときは「どれか1台持って出かけてみるか」というのが最近の処方箋になっている。

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