栗麻呂ノ暗号ノーランと涅槃あ

ノーランと宮崎駿を結ぶ5つの歌【第9話】紺色のうねりが④「インターステラーと法華経・中編~仏陀の生涯~」

前回までのあらすじ

1989年から現代へタイムスリップしてきたクリストファーは、自分が未来において映画監督となり世界的巨匠とまで呼ばれることを知る。しかもその原動力となったのは、少年時代からの憧れ「宮崎駿」そして「ゲド戦記」への想いだったのだ。クリストファーは自身の映画において「俺のジブリ美術館」計画と「俺のゲド戦記」計画を実行することを知らされる。すべての謎は「5つの歌」の中に隠されていた。「ルージュの伝言」から『インセプション』の物語を、「やさしさに包まれたなら」から『インターステラー』の物語を構築したクリストファーは、「テルーの唄」の”謎かけ”から『インターステラー』の登場人物の名前を考え出す。そして『コクリコ坂から』の挿入歌「紺色のうねりが」に衝撃を受けたクリストファーは、『インターステラー』の中に壮大なメッセージを組み込むとこを決意。それは第3の計画「俺の宮沢賢治」計画の始まりだった…

詳しくはこちらを!

ようやく学術っぽくなってきたやんけ。

しかし『インターステラー』っちゅう映画は、ホンマややこしいな。

いくつの計画が同時進行しとるんや?

まずは今解説やっとる「俺の宮沢賢治」計画やろ…

そんで「俺のジブリ美術館」計画


さらに「俺のゲド戦記」計画があって…

「俺のアビイ・ロード」計画なんちゅうのもあったな…

4つもの極秘プロジェクトが同時進行してるのか!

そりゃ映画が長くなるわけだ!

せやで。

ただでさえややこしいっちゅうのに、宗教問題まで絡ますなんて、おまえ何考えとんのや?

でも宮沢賢治を扱うには宗教を無視するわけにはいかないですし…

だよね。

それに、これにはもうひとつの理由があったんだ。

『インターステラー』の中で仏教を描くことになったのは、宮沢賢治のせいだけじゃないんだよね。

へ?

実は…、君の「罪滅ぼし」でもあるんだよ…

ボクの…罪滅ぼし?

罪やとォ?!

いったいお前、何したんや!?

そんな虫も殺さんような仏さんヅラしといて!

いや…ボクには皆目見当が…

君はね、2010年公開の映画『インセプション』の中で、仏教に対して「小さな罪」を犯していたんだよ…

きっとそのことが気になっていたんだろうね…

だから『インターステラー』では仏教をきちんと扱おうと考えた。

これが『インセプション』での問題のシーンだ。

ハァ?

クリストファー…

未来の君は映画『インセプション』の中で、大きな「仏像」を豪快に倒して破壊してしまうんだ…

しかも演出上、何の意味もなく…

演出上は何の意味もない…?

そんならどんな理由でこんな罰当たりなことしてしもうたんや!

なんかムシャクシャしたんかい!シャカムニだけに!

実は宮崎駿監督への仕返しだったんだよ。

なにィ!?

彼、『カリオストロの城』で十字架をブっ倒して木っ端みじんにしたからね…

ひゃあ!

『インセプション』を作ってた時の君は、度重なるショッキングな出来事に少し理性を失っていたから、ついつい子供じみた意趣返しをしてしまったんだ…

『カリ城』の十字架と全く同じサイズの仏像を使ってね…

でも本来君は根が優しい人間だ。冷静になって振り返ってみて、行いを反省したんだろう。だから『インターステラー』できちんと仏教に向き合おうとしたんだ。『コクリコ坂から』に対抗して宮沢賢治をテーマのひとつに選んだってこともあるし。

なるほど…

そうでしたか…

今日のタイトル『インターステラーと法華経・中編~仏陀の生涯~』からすると…

ボクは自分の映画の中で「宮沢賢治の平和思想」を再現しようとした…ってことなんでしょうか?

まさにね。

知っての通り、晩年の宮沢賢治は「法華経」「聖書」の融合を図った。「仏教的価値観」と「キリスト教的価値観」が共存する世界、つまり世界観の違いを超えた新しい調和の世界を作り出すこと…、それが世界平和の実現に不可欠だと考えるようになったんだ。全ての争いごとを無くすためにね。

晩年の代表作『銀河鉄道の夜』なんかは、まさにその思想を描いたものと言える。君が大好きな作品だね。

銀河鉄道の夜(ますむらひろし版)@Amazon

ちなみに君の作品の特徴「異なる時間軸の世界による多層構造」ってのは、この『銀河鉄道の夜』からの影響だ。

なるほど…

最終稿バージョンでのカムパネルラのお父さんのセリフや、初期形でブルカニロ博士の行っていた「インセプション実験」から、ボクは自分の映画の世界観を作り出したってわけですね…

そうだね。

そして『インターステラー』には、賢治晩年の思想が色濃く反映された。仏教とキリスト教の違いを超えた新しい世界観だ。だから『銀鉄』のほかにも『生徒諸君に寄せる』『雨ニモマケズ』など最晩年の賢治作品の要素が映画に使われているんだね。洋の東西を越えた新しい世界を提示するために。

つまり『インターステラー』の物語は、

釈迦(クーパー)と、最初の弟子”阿若・憍陳如(あにゃ・きょうちんにょ)”(マーフ)を描いた「仏組」と…

ヤハウェ(ブランド教授)と”旧約の預言者&イエス”(アメリア)を描いた「神組」の二組が…

様々な試練を乗り越え1つの未来に向かってゆく姿を描いた物語だと言えるんだよ。

仏組…?神組…?

なんかダンケルクの「陸組・海組・空組」みたい…

こういうことでしょうか?

二組の父娘を「仏教」と「ユダヤ・キリスト教」に喩えたというわけですね?


アメリアだけ「旧約の預言者」と「イエス」の二役っちゅうのは、どうゆうことやねん?

ほら、聖書って「旧約」と「新約」があるでしょ?

「父」は一人だけど、「子」にあたる人物はたくさん出て来る。特に「旧約」にはね。『インターステラー』でも、映画の前半が「旧約」の物語で、後半が「新約」の物語になってるんだ。

映画の前半でアメリアは、ノアやモーセを中心にいろんな旧約聖書の登場人物を演じる。

そうか…

他の人類を見捨てて選ばれた受精卵だけを繁殖させる「プランB」は、旧約聖書の「選民思想」を表してたんだ…

そして宇宙に全人類を移住させる「プランA」は、新約聖書でイエスが説く「全ての人の救済・隣人愛」なんだ…

せやからアメリアは途中で急に変なこと口走ったんやな…

「愛のパワー最強説」みたいなことを…

それまでは冷凍受精卵のこと…つまり「種の存続」のことしか頭になく、これは「ノアの箱舟」や「ユダヤ教」の暗喩やったわけや。

それが急に「愛」を語りだす。あれは劇中で描かれる世界が、旧約から新約の時代に変わったことを意味してたんや!

あのシーンもオカシイと思ったんだ!

いくらアメリアが恋人エドマンズのいる星に行きたかったとしても、あの「愛は時空を超える」論はちょっとブっ飛び過ぎだったもんね!

みんなドン引きだったし。

確かに。

最初に降り立った海の星では、旧約・出エジプト記の「紅海を渡る場面」が再現された。割れてた海が、元に戻ったよね。

そして母船に帰ると地球時間で23年が過ぎていた。

クーパーは宇宙に来て初めてマーフのビデオレターを見る。自分と同じ年である35歳になった娘の姿をね。それまで彼女は、父が自分を見捨てた行為を怒っていたから、ビデオレターの撮影を拒んでいたんだ。

そしてマーフが動画撮影をして泣いてるところへブランド教授がやって来る。ブランド教授はこんなことを言う。

「君も、もっと父と話したほうがいい。私はいつも娘と話してる」

って。

旧約の「父」は、よく「子」と話すもんね…

かたや「釈迦」はあまり語り掛けてくれない。

たまにおるけどな。釈迦と話したっていうやつ。

しかし教授がしつこく「怒れ!怒れ!」って言うとったのは、旧約モードやったからなんやな。怒れる神やさかい。

そしてアメリアはビデオレターでそれを繰り返し聞かされていた…

そういえば、そのシーンって洗脳されてるとこみたいでちょっと怖かったな…

でも教授は亡くなってしまう…

そして突然アメリアが「愛」を語りだし、映画は新約モードに切り替わる。

新約では「子」の呼びかけに「父」は答えてくれない。

一行は氷の星へ降り立ち、マット・デイモン演じるマン博士が加わり、そして裏切られる…

あの頭突きが、裏切りの接吻か!

だね。

そして本当に「あんた」は死んでしまった。

ちなみに、ケンカする前のシーンを覚えてる?

マン博士がクーパーの通信チップを取り上げるシーン。首の付け根の左後ろあたり、襟みたいに見えるところから抜き取るよね?

これ、変だと思わなかった?

変?

そう言われてみれば…

大事なチップを入れる場所が、あんなところってオカシイよね…

ただでさえ宇宙服って自由がきかないのに、中の人からは完全に死角だから、取り外しが絶対に不便…

せやな。なんの理由で、あんな設計になったんや?

あれも『カリオストロの城』が原因だ。

ルパンのスーツの襟の裏からクラリスが指輪を抜き取るシーン(笑)

ズコっ!

ええかげんにせえよ!

そう来たかァ!なるほど…ふむふむ…

メモるな!

実はこれ、元々は「法華経オマージュ」なんだけどね…。宮崎駿も宮沢賢治に影響されて『カリオストロの城』を作ったから。

これは次回にでもゆっくり解説しよう…

しかしよくもまあ不自然なシーンをこれだけ重ねて、誰にも気付かれなかったよね?

よっぽど君は「真面目な人」って思われてるらしい。

まさかこんなふざけたことをやってるなんて誰も考えもしないんだ。得な性格だよね。みんなで悪いことしても、ひとりだけ先生に怒られないタイプだったでしょ?

いたな、そうゆうやつ。なぜか絶対的に信頼されとるんや。「まさかあいつに限ってそんなことするわけない」ってな。

へへへ…

さて、『インターステラー』のアメリアに戻ろうか。

老ブラックホールでの重力ターンによって、アメリアは遠く離れた恋人エドマンズの星に辿り着く。しかし彼は既に亡くなっていた。アメリアは小高い岩山の上に石を積み重ねて墓を作る。これはたぶんローマで殉教した、イエスの愛弟子ペトロのことだろうね。ペトロは石って意味だから。

そしてアメリアは、岩だらけの地に小さなコロニーを築く。それがいつか新時代における「バチカン」みたいなものになるってことなんだろう。

ブランド父娘はわかりやすいな。

アメリアの傍におる「CASE」「聖櫃」や。モーセの十戒の石板が収められとったのことやろな。

っちゅうことは…「TARS」は…

まあ慌てなさんな。

次にクーパー父娘を見てみよう。

クーパーには釈迦が投影されており、マーフには釈迦の教えを一番最初に理解した弟子「阿若・憍陳如(あにゃ・きょうちんにょ)」が投影されている。

あにゃ・きょうちんにょ?

初めて聞いた!

そうか…

それじゃあ、釈迦の物語を含めて少し説明しよう。たぶんイエスと弟子の物語ほど現在の日本では知られていないだろうからね…


釈迦が生まれた時代は、バラモンを頂点とする旧来の社会構造を否定する人々が台頭していた時代で、世の中は不安と混乱で満ち溢れていた。彼らはバラモンの聖典ヴェーダを否定したんだ。ちなみにヴェーダとは「知識」という意味。これまで蓄積されてきた知識体系・価値観がひっくり返されそうな時代だったんだ。

それ『インターステラー』の設定そっくり…

これまで人類が築き上げた科学や歴史を否定して、とりあえず食うことだけに目を向けさせようとしていた…

小さな国ながらも世継ぎの王子として生まれた釈迦は、ある時、出家を決意する。そのきっかけは「四門出遊」の故事と呼ばれるものなんだけど、面白いから紹介しておこう。

ある日のこと、釈迦が王城の東門から外へ出ようとすると、そこにヨボヨボの老人がいた。次に南門へ行くと病人がいた。西門に行ってみると今度いたのは死人だった。釈迦は世をはかなんだ。世界は苦しみに満ちており、いずれ自分もそうなるのだと…

そして最後に北門へやって来た。そこにいたのはひとりの沙門。見るからに清らかで美しい修行者の姿に心打たれた釈迦は、世界に希望を見出し、その場で出家を決意する…

それクーパーそのまんまやんけ。

ギクシャクしてる老義父との関係やら、次々と襲い掛かる作物の病気やら、死んだ妻のことで精神的にいっぱいいっぱいやったやろ…

そこにマドンナ、アメリア嬢の登場や。あのオッサン、一瞬で目の色変えおったよな。そんでもって、あれよあれよの宇宙行き(笑)

だったね。

さて、出家した釈迦は著名な先生のもとへ修行に出かけた。まずはアーラーラ・カーラーマを訪ね、そこで釈迦は「空無辺処」の教えを学ぶ。

「空無辺処」とは、一切の作意のない、無辺の空を観じる禅定。大空は無限であることを達観することだ。

でも釈迦はあっという間にマスターしたので、ここをすぐに去った。

それって海だけの惑星「ミラーの星」じゃんか!

陸地が無かったから、まさに無辺の空。そんですぐに立ち去った…

しかも名前の半分が「ラー」だし(笑)

次に釈迦はウッダカ・ラーマプッタのもとを訪れた。こちらは当時世界最高レベルだった博士だ。

ここで釈迦は、人間が到達できる最高位とされる「非想非非想天」の極意を学ぶ。宇宙と一体化する「涅槃」の一歩手前、いわゆる「有頂天」の境地だ。

ちなみにラーマプッタとは「ラーマの家に生まれた人」という意味。

これは「天才Mann(マン)博士の星」のことや!

この星でクーパーは、遠く離れた地球のマーフと「何か」が繋がる。言動や状況がシンクロし出すんや。まだそれをわかっとらんけど、チャンネル開通一歩手前やった。

それに「Mann」も「人」って意味やしな。

釈迦は期待に胸を膨らませて二人の師を訪ねたんだけど、二人とも自分が求める人物ではなかった。クーパーが訪れた二つの星と同じように。

釈迦は林の中に籠り、苦行を重ね、自力で悟りを開こうとした。息子を心配した父王は、5人の沙門(五比丘)を修行に同行させる。そうして釈迦と五比丘は6年間も苦行をしたんだけど、なかなか悟りの境地に至ることはなかった。

そんなある日、釈迦はいきなり修行をやめると言い出す。「苦行なんかしても意味ないよ!」って言い出したんだ。五比丘は言葉を失った。せっかく釈迦を信じて6年間も修行に付き合ってきたのに、突然自分たちを裏切って見棄てるようなことを言い出したわけだから。怒った五比丘は釈迦のもとを去っていってしまった。

そして釈迦は川で沐浴し、村娘スジャータの乳粥…つまり「ミルクのおかゆ」を味わった。気力が回復した釈迦は、菩提樹の下で瞑想に入る。

そして翌日、ついに釈迦は悟りをひらき仏陀となる。35歳のことだった。

ブラックホールが菩提樹やったんか。そんで「時の部屋」が涅槃や。

ちなみにクーパーもブラックホールに入った時は35歳やったな(笑)

我ながら素晴らしいの一言です!

でも、せっかく悟りをひらいたのに、釈迦は悩んでしまった。

「この素晴らしき世界の真理を、どうやって人々に伝えたらいいんだろう?きっと話が通じないだろうし…」

ってね…

「時の部屋」でのクーパーの悩みと一緒…

悟りをひらいても悩みっちゅうのは尽きんもんなんやな(笑)

すると梵天(ブラフマー)が現れて、こうアドバイスしてくれた。

「大丈夫。必ず伝えられる手段はある。私がついてるよ!」

「TARS」だ(笑)

クーパーの頭脳じゃ、単語を「モールス信号」で送るのが精一杯だった。

でもTARSが情報を圧縮してバイナリデータに変換したことで、次元の違う世界にいるマーフへ言葉を伝えることができたんだ。

そういや、いつマーフこと阿若・憍陳如(あにゃ・きょうちんにょ)は出て来るんや?

お待たせ。いよいよ登場だよ。ホントは前からいたんだけどね(笑)

さて、梵天のアシストを得て釈迦は張り切って教えを伝えに出かけた。まずはやっぱり、かつて裏切ってしまった仲間たち、五比丘のところだ。

釈迦は五比丘にこう言った。

「あの時はごめん!でも僕はついに悟りをひらいたんだ!今日から僕を仏陀って呼んで!」

調子ええ男やな。

当然五比丘も「なんだこいつ?いまさら」って思った。

そりゃそうだよね。6年間も一緒に苦行に耐えてたのに、ある日突然捨てられたんだから。

でも釈迦はそんなことも気にせず、宇宙の真理について一方的に熱く語り続けた。

まずは基本原則、4つの聖なる真理「四諦」から…。

してい?

「てい」ではありません。「たい」です。

「諦」とは仏教の基本真理のこと…

それが4つあるので「四諦」と呼ばれます。「苦諦、集諦、滅諦、道諦」のことですね。

そして、サンスクリット語では「諦」のことを「satya」という。

この5文字の中から重複する文字を除いて4文字を並び変えると…

あ~~~~!

STAY!

つまり、「時の部屋」からクーパーが最初に送った4文字の言葉「STAY」というのは、悟りをひらいた釈迦が最初に伝えた言葉「四諦」のことだったんだね。


さっきの読み間違いじゃありませんけど、「してい」だったらもっと「すてい」に似てたのに…

お願いだから、そうして~~い♡

クリストファーのイメージが音を立てて崩壊してゆく!

さて、釈迦の話はあまりにも意味不明すぎたので、ただでさえ釈迦への恨みがある五比丘たちは、最初はまともに聞こうとしなかった。

でも五比丘の中のひとりが突如「先生、わかりました!」と叫んだんだ。

それがコンダンニャという人物。

釈迦は喜んでこう叫んだ。

「あにゃ~~~!」

あにゃ~~~???

「アニャ」とは「よくぞ理解した!」って意味なんだよ。

こうしてコンダンニャのニックネームが「アニャ」になったんだ。

釈迦の唱える世界の真理を最初に理解した人物、阿若・憍陳如(あにゃ・きょうちんにょ)の誕生だね。

ズコっ!

最初から「真理を語る者」の傍にいたのに気付かなかったマーフ!

そして「真理を語る者」に捨てられ、怒りのあまり去ってしまったマーフ!

でも年月を経てようやく「真理を語る者」の意図を理解するマーフ!

まさにマーフは「あにゃ・きょうちんにょ」だァ!

ただラストシーンは釈迦の役割もしたけどね。

いや、途中からクーパーとマーフはシンクロし出すから、けっこう釈迦の役割も演じてたな。

だから病室にたくさん人が集まっていたのか!

さて、さらに釈迦は、四諦の中の「道諦」を五比丘に詳しく説く。

「道諦」とは「悟りへ至る正しき道」、つまり「八正道」のことだね。

悟りへ至る正しき道…?

もしかして、NASAの秘密基地の座標のこと?

その通り。

「八正道」は最初の「四諦」よりも、ちょっとややこしい話だ。

「正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定」と8つもあるし、重複する内容が多いからね。ざっとまとめるとこんな感じ。

「正思惟」は「世俗的なものから離れ、正しく考え判断すること」

「正精進」は「いまだ生じていない善を生じさせること」

「正念」は「常に今現在の内外の状況に気づいた状態でいること」

「正定」とは「正しい集中力(サマーディ)を完成すること」

これらを全て実践できて初めて「正見」が得られ、真理に辿り着けるんだ。

おお!けっこうな量!

そしてまさにインターステラー!

だから『インターステラー』でも「STAY」みたいに「モールス信号」では送ることができなかった。そこでバイナリデータに変換して送るんだね。

そして、この答えが「33」だった。

これは法華経に「観音菩薩は33の姿に変身する」と書かれていることに由来する。京都の三十三間堂のネーミングの由来でもあるね。

『カリ城』のルパンたちの車のナンバーも「33」やったな。

沁みたーっ!

痺れた泣けた惚れた!

これだ!これだ!みんなメモれ…

だから、メモるな!

コピれ~!MAKE MONEY!

よくないコレ?

コレ良くない!

よくなくなくなくなくなくない?

あ~!うぜェ!


Knock knock...

まためんどいのが来た!

Who is it ? 

オレTARS in the space to be...

なんてグ アイにウオーウオー

もう飽きた。おうちに帰ろうか。

wait wait wait wait... 

ガッデーム!

って俺って何にもゆってねー!

いや泣けたっス

えーっ!

マジ泣けたっス

フリースタイル具合にマジ泣けたっス

さー!ちぇきだうよめーん!

君こそスゲーぜ Boss my man!

その頃の僕らと言ったら

いつもこんな調子だった

心のベストテン第1位は

こんな曲だった…


おいオッサン!

ワイは懐かしき青春時代がブギーバックして嬉しいんやけど、これにはいったい何の意味があるんや!?

2分26秒からのシーンに注目してくれ…

あれは…TARS!?

ついに私の謎が明らかにされる時が来たようだ…


ー第10話へ続くー


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カリオストロの城



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