マガジンのカバー画像

アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』解説・決定版!

9
アラン・ドロン主演の名作映画『太陽がいっぱい』(監督:ルネ・クレマン)を徹底解説してみました。
運営しているクリエイター

#旧約聖書

アラン・ドロン主演作『太陽がいっぱい』解説決定版・完結編「すべては受胎告知のために…。はたしてルネ・クレマン監督は何を伝えたかったのか?」後篇

アラン・ドロン主演作『太陽がいっぱい』解説決定版・完結編「すべては受胎告知のために…。はたしてルネ・クレマン監督は何を伝えたかったのか?」後篇



さあ、後半を始めるよ。

ちなみに前回はこちら。

しかし驚きの連続やな…

「ホモセクシュアル映画の第1号」なんて言われていた『太陽がいっぱい』が、原作のホモセクシュアル要素を完全に取っ払った全く別の作品になっていたなんて…

人間というのは、己が見たいもの信じたいものを見てしまう生き物だ。そして影響力の強い人物が唱える言葉は、人々の間で無批判に「正しいこと」とされ、世代を越えて伝搬してゆく

もっとみる
ツルでもガキでもわかる『太陽がいっぱい』の解説【決定版!】<vol.7>「ロストワンの号哭」

ツルでもガキでもわかる『太陽がいっぱい』の解説【決定版!】<vol.7>「ロストワンの号哭」



数学と理科は好きだけど、国語がどうもダメなええじゃろうだよ!

げほっ、げほっ…ワイは鶴や…げほっ…ツルヤナンボクや…げほっ…

おや、今日は病弱なワイだね。

大丈夫や、おかえもん…

さあ、vol.6の続き行こか。

じゃあ始めるよ。マルジュを船から降ろしたところからだね。

フィリップは、トムが自分の財産を奪おうとしていることを知る。他人の筆跡を真似ることが上手いトムは、なりすましが可能

もっとみる