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歌詞集

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記事一覧

「切り絵の影」



心が壊れてしまわぬように
在りし日の僕らへと 還るのです
短いやりとり 長い運転 雨の峠ぽつり
君は笑って泣いた

規則的な車窓 僕らは名も無き水滴の中を走る獣
交わし合う一つ一つ 重さを量るよう 互いを確かめていたはずなのに

それでも損なう二人で

誰のものでもない白い手 月明かりが差す小さな窓
神経質な神が作った切り絵のように正しく象る影を僕は見ていた

僕らの出逢う前 全ての星はも

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【歌詞原案】のろい

【歌詞原案】のろい

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「ナイトメアシンドローム」

このまま世界が あたたかな闇に包まれ
重なる日々も翌朝のゴミになればいい

哀しい旋律が気休めの体温に触れて
変わらぬ意味も変えてしまうよ きっと

そう不確かなのは 慣れてるはずだったのに

何が悲しくて 何が可笑しくて
君をなくす夢ばかり見ているの?
君が笑うなら それが歌えるなら
僕はいっそ 偽物のままでいい

言葉にするたび 君の足音が
少しずつ小さくなるのがわかる
それで終わりでも涙も流

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「Noir」

はらりはらりと 降る雪は
手の平でそっと 消えて
月の光は僕を照らすけど
僕の心は汚れたままだ

嘘を嘘で洗い流して
また違う黒ずみで歪んでしまう

君の二酸化炭素が 僕の唯一の酸素に成り得るんだよ
嘘でもいいからもう少しだけ
側にいたいと思ってしまうんだね ああ

迷いも淀みも全部この黒の中に
どんな光も 染めて染めて
何色にもなれないよ
僕は誰にもなれないんだよ なれないんだ

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「プレゼント」

初めてもらったプレゼントは
「正しい資格の取り方」

「未来永劫 安泰はないが せめて安全な道に行け」受け取って数ページ読んで
すぐに捨てる勇気はなく

結局数年後引っ越すまで
本棚の一番左にあった

共感のできる歌が減った
「死にたい」「消えたい」も飽き飽きだけど
他人が歌った哀しみは きちんと他人に届くのな

僕が歌った不安や罪は誰の元にも届かずに
古びて腐って土にも還らず
無価値な希

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「イチ」

「明日生き方を変えよう」って
これまで何回言ったっけな
「私が一なら消えよう」って
そこまで覚悟もないくせに

そもそも自分が一未満と
想像しないのが私で
そういう自分の殻で
助けを待ってるんでしょう

人並み以下とわかってても
入れ物は入れ替えられない
君はどう 今日まで どうしてたの

足跡は全部汚れてて
誰かに迷惑をかけても
君はそう 今日まで 生きてきたんだね

「誰か私に気付いて」って

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「遺書」

もういっそ 目覚めなきゃよかったと思った朝
何もかも嫌だって こぼす場所もない
誰だって辛いのはとっくにわかってるけど
布団から出られずに 泣いてしまうのです

ああ このまま ずっと一人か
考えるほどに恐くなる 触ったら壊れるような
砂の身体になれたら

いつかは消え去る 哀しみの器ごと
誰かが垂らした喜びも灰にして
五日で忘れる愛されたかった声も
「さよなら」って書く手が震えるな

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「ホロウゴースト」

隠しておきたいことばかりの 静か過ぎる川沿いで
足を浸して頭を空に 僕は沈む石みたいに
話しておきたい君はいつも 僕に確認するみたいに
腕を隠して身体を寄せて 緩い流れを受け入れる

一つになれたらなって思いながら 弱く笑っていた

今がどんなによくても 君はきっといなくなる
内向的才能に溢れた 適応障害寸前の僕
君はこんなに美しい でもいつかきっといなくなる
内向的才能に溢れた 人格障害寸前の僕

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「私」

悲しい時は 泣けばそれでいいとか
笑ってればいいことが 集まるだとか
それを見せる相手が 必要なのに
私はいつだって 鏡を見てた

力ない目もとが 腫れているのは
去り際にくれた 笑顔のせいだよ

私なんか一人 私なんか一人
呟いた後で後ろめたくなる
誰に愛されて 誰を愛せばいい?
それも全部あなたが 決めてくれたらいいのに

神さまがくれた この身体は
大切にしなきゃいけないんだと

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「僕らはまだそこにいた」

忘れたいことばかりと こぼしたら涙がでた
遠くで鳥が鳴いてた 青い世界と君のこと

名付けたいものばかりの 思い出をかき集めた
毛布で嘘を隠した 青い世界と君のこと

光も当たらぬ岩場で 秘密を持ち寄ってさ

君の生活は順調かな もう傷つけることもないんだな
ねぇどうして 悲しみだけで 進む船はあるのかな

過ぎ去れば戻せないのは 時間だけと思っていた
毛布で嘘を隠した 青い世界と夢の跡

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「昨夜未明」

今夜出ていこう 二人で暮らしたこの部屋を
片付けた言葉 清潔なシーツで隠して

僕に触れた あなたの指が
階段の手すりより冷たくなってた

僕たちは行方不明 このままニュースになりませんように
失敗しても立てるのは 選ばれた人だけなんだ
さよならすべてへ

世界の終わりの本当は 物語にはなくて
日常を少し踏み外すだけで充分だ

足りない言葉 治らない傷 
何曜日捨てれば回収される?

僕たちは行方

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「落伍者A」

このアルバム出したら なんか変わる?
この曲書いたら 来年なんか変わる?
見知らぬ街の 見知らぬライブハウスで
客二人との空気を 「被害者」と呼ぶべきか

重い荷物 背負って歌いに行っても
コネのない僕は 初心者扱い
憤る勇気もなくてSNS
遠回しに書いたのに フォロワー減った

刹那的な表現 わかりやすいメロディ
猿でもわかるお話 昨日食べたカップ麺みたい

明日ホームで死ん

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「クロニクル」

一日200カロリー ケーキを食べ続けると
病気になる確率が10パーセント上がるらしい
なのに君はいつだってケーキを食べたがってて
甘いものは別だよって楽しそうに笑った

「長生きしたくない 太く短く生きたい」
君がそう嘯く度に僕は困っている

ねぇいつかどちらかがフライングしてしまったら
カレンダーはただの数字の羅列になっていくんだろう
ねぇ人生なんてさ思えば一瞬だったよね
そんなことを話せたらな

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「パキシル」

話し相手は今日も本だけ
「悲しい」ということの意味を考えてる
意味なんてないさ ただ浮かべただけ
君とすれ違うそう決まってただけ

上手くいくことってなんだったっけ
生きてる資格ってどこでとれるの
汚い笑顔とクソ親父に媚びへつらえば
それでいいんですか

誰も信じられないことは幼稚ですか
一目が恐いのは人間失格ですか
時々柄にもなく笑うのは可笑しいですか
ああ 今日も水で流し込む

嘘つき

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