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世界が知れる本。ベストセラー・経済本・歴史本などオススメの本をご紹介

「世界経済は推しから学びました」を公開してから「オススメの経済の本や世界史の本があれば教えてください」と言われるようになりました。
私のチョイスで良ければ...と印象に残った本をご紹介します。


テーマは「世界が知れる本」

このテーマから「ベストセラー編」「経済編」「歴史・未来編」の3つに分けてみました。前回の本の紹介は主に小説だったので、今回は少しお堅い系の本の選定です。個人的には小説よりもこっちのお堅い系の本をよく読みます。

「小難しい本なんて私には無理...」と思われるかもしれませんが、堅い本はそれだけ多くの知識や情報が詰まっている、言わば「宝の地図」のようなものです。その宝を発見できた時の快感は癖になります。
もし少しでも興味が出たら是非宝の地図を覗いてみてください。本って面白いですよ。


人間とは、世界とは、今の自分の立ち位置を俯瞰して物事をみれる本 〜ベストセラー編〜


サピエンス全史

これは絶対外せないと思った、現代史を考える上で必須のような一冊。

「農業はホモ・サピエンスが植物に家畜化されて始まった」と断言するなどページを進めるごとに著者が展開する刺激的なメッセージに「いや...それはないだろう」と思いつつも著者の言い分に納得させられてしまうような圧巻の内容。

「虚構=架空の物事について語る能力」こそが私たちホモ・サピエンスが人類で唯一生き残ることができ、今のような発展を築くことができた本質的な理由だと言う視点で人類史を紐解いていく。
神話も宗教も、国家や企業、貨幣、法律も全ては虚構の賜物で、それらを信じることで人類の歴史を形作ってきたと言う壮大な視点は一瞬目眩を起こしそうになる。
恐ろしい発想と視点、それ故に面白い。同じ著者の未来について書かれている「ホモ・デウス」はまだ未読なのでいつか読みたい本です。


FACTFULNESS(ファクトフルネス)

これを読んで良かったことは「惑わされなくなること」、教養として読んでおいてほしい一冊。

まずは冒頭の世界の貧困や教育などの統計データを基にした13問の三択クイズに挑戦してみてほしい。著者が各国でこの正答率を調べると多くの人が「チンパンジーにすら勝てなかった(解答率を下回る)」と言う。
あなたはチンパンジーに勝てるだろうか。私はですね、6問正解して勝てました(ドヤ)

いかに自分の視点が狭く、浅はかだったかを痛感する内容。私たちは世界について知っているようで全く知っていないことが分かる。そして「知っているつもり」というのはただの先入観であることがデータとして理解できるのだ。

豊富なデータと図を交えながら人間には本能的に「10の思い込みがある」こと、そして「根拠のない恐怖」にとらわれるべきではないと言う指摘は必見。フェイクニュースや過度な不安視することがいかに愚かであることが2020年を生きていて身を持って感じた。


経済を少しでも知るとなんかお得に生きられる気がする 〜経済編〜

「経済」と言っても範囲が広い。
なので私のような一般ピーポーが一番理解するべき事柄は「日本が採用している『資本主義』とは何か?」ということだと感じる。正直ここさえ理解できれば、後はもう良いかなとさえ思えてくる。

では、資本主義とは何か?
「資本論」の著書、経済学者のマルクスは「資本主義社会は商品の集合体だ」と言っている。

「商品の集合体」これが理解できれば、見える世界がガラッと変わってくる。このフレーズを覚えておいてほしい、そして「自分自身の商品はなんだろうか?」と考えてみてほしい。これを考えるのが、今のこの世の中で一番役立つ経済的視点かと思う。

経済全体について一番分かりやすいのはこの動画。

さぁ、では経済編スタート。


難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

正直、これは経済の本ではない(と思う)

が、全くの初心者が経済に興味を持とうとするのは少しハードルが高い。では、どうしたら興味が出るのだろう?ズバリ「実益があること」。その中で真っ先に考えるのは「お金欲しいな、楽して増えないかな〜」という視点ではないだろうか。

だから敢えてこれを一番最初に持ってきた。
みんな、お金大好きですよね。分かります。

今後の将来にお金の不安を持っている人はまずこの本を読んでみてほしい。
金融や経済について初心者だとしても「なら初心者が出来ることってなんですか?」「どんな視点が必要ですか?」という問いに実践的に「これをやりなさい」と答えてくれる内容。

ここに書かれていることを半信半疑でもいいからやってみる。すると不思議に2、3年後に「あ、やっておいて良かった」と思えてくるはず。そして不思議と敬遠していた経済や金融の単語を聞くのが普通になってくる。丁度いま私がこの本を読んで3年程経ったところだ。いやぁ、自分変わりました、やって良かった。


大学4年間の経済学がマンガでざっと学べる

THE★経済学な本。

経済学について漫画で解説されている初心者向けな本。初心者向けで漫画と言えど内容はかなり濃い。逆に言えばここに書かれているものを理解できるとかなり経済学に精通した人間になれるかと思う。(正直私は無理でした......)

「ミクロ経済とマクロ経済」「金融政策とは、財政政策とは」「インフレとは、デフレとは」等、経済ニュースで耳にする単語の解説がされているので頭を整理するにはオススメな本になる。


経済は世界史から学べ!

経済を世界史という視点から見る面白い発想の本。

過去の歴史のことだけではなく、現代でも通用するような「TPPとは?」「円高と円安とは?」というニュースに出てくる内容も経済の視点から解説してくれる。
正直これを読んで経済を理解できるかと言うと少し難しいかと思うが、1つのネタとして見てみると経済も身近に感じられるのではないだろうか。歴史好きの私としては嬉しい視点の本になる。

世界史の教科書の裏側のような小ネタを教えてくれる、そんな本。個人的には日英同盟のところが意外であり面白く、「あぁ世の中経済力なのね!」と思わず呟いてしまった。


マネーの進化史

この本はベストセラー編に載せても良いくらいベストセラーだが、内容はガッツリ経済とか金融なのでこちらに入れる。

ハーバード大学の歴史学教授の世界的ベストセラー。お金とは何なのか、銀行という存在、利子や債券など、実は意外に多くの人が理解していないことを解説し、保険や証券、リスクについても述べる歴史の教科書のような一冊。

非常に専門的な内容でなかなか読み応えがあった。社会福祉について日本とイギリスを比較されていた章は非常に印象的だった。「なるほど、外の世界から見ると日本の社会福祉はそう見えるのね」という発見がある。


誰も教えてくれないお金の話

少しソフトな本もご紹介。

「住宅ローンどうすれば良いのか」「子供の保険どうしよう」など家庭に関するお金について考えたい人は読んでおくと良い本。
家計、会計、住宅ローン、保険、年金、資産運用、出産、子育てについてとライフスタイルで必ずしも降りかかるお金の問題を解説してくれる。

しっかりとした知識と情報をどういう風に使っていくのが良いのか、どこに注意すべきなのかというのを教えてくれる。読んでいて為になる内容が満載。


世界とか日本ってほんと面白いよなぁと思える本 〜歴史・未来編〜


日本再興戦略

「日本という国はどんな国か」「世界から見た日本はどういう風に見られているのか」「日本が思う欧米って何?」と今後の日本を考える上で何が必要なのかを分析している本。

テクノロジー、政治、経済、外交、教育、リーダーなどの切り口から日本と日本人を分析している。本書を「日本の改革や革命ではなく、アップデート」と言っている辺りが面白い。

「日本にはカーストが向いている」や「人口減少・高齢化がチャンス」など少し眉をひそめそうな内容もあり、「本当にそうなの?」と懐疑的になりつつも新しい発見を教えてくれるのが面白い。いかに日本という国が不思議な国かと分かるかもしれない。


イギリスの歴史が2時間でわかる本

「イギリスの歴史を勉強したいな」と思い読んだ本。重すぎず、でも軽すぎず、良い塩梅で要領良くイギリスについて学べる本。

本のタイトルにもあるようにさらっと読める。イギリス初心者の方によくある「どうして一つの国なのにイングランドやスコットランドとか四つに分けた呼び方があるの?」と謎に思う部分もこれを読めば理解出来るだろう。まぁ、連合王国なんすわ。

イギリスの王様は同じような名前の人が多く出てくるので(ヘンリとかジェームズとか)把握するのがなかなか厄介。あとフランスと喧嘩しすぎ。


シンプルな英語で話すアメリカ史

英語学習目的で購入したが、意外と歴史本としても良かったのでご紹介。

アメリカ約250年の歴史がサラッとまとめてある歴史本。英語教材でもあるので、英語と日本語の両方の本文がある。タイトル通り「シンプル」にまとめてあるので、いささか内容の濃さには見劣りするが、アメリカ史の一連の流れを掴むには良い教材だと言える。

自由と平等を求めて「すべての人間は生まれながらにして平等である」と宣言してイギリスから独立したのに、その中には黒人や奴隷は含まれていなかったんだなとこの本を通して改めて実感した。新世界と呼ばれたこの国も光と影があるのだと。

アメリカ史と英語の両方に興味のある人にはもってこいの本。


2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望

「2030年世界はどうなっているのか」を深掘りして予測している本。

本書のメインテーマとして「SDGs -持続可能な開発目標-」を達成しようとする世界はどんな方向に向かっていくのか、その課題はなんなのかを論じている。

個人的にはSDGsは環境問題について注目されており欧州がどんな行動を取っていくのかと考えていたが、本書でも欧州の行動について詳しく予測されていたのが印象的だった。

今後の世界を生きる上では為になるような、役立つような情報がたくさん書かれている。その中で日本がどういう立ち位置にいるべきなのか、または他の世界がどう言った立ち位置にいると予想されるのかということが書かれている。未来について考えてみたい人にはオススメの本。


かくて歴史は始まる

何気なく手に取った本だったが非常に興味深く面白かった。

書かれているのが20年ほど前なので、随所に時代錯誤なような描写もあるが、1900年以降の「日本とアメリカ」「日本とイギリス」「日本とロシア」など各国と日本がどういった関係性だったのかが詳しく書かれている。

やたらと日本を持ち上げる描写があるが、歴史を日本の外交史を考える上では面白い視点がいくつもあり、あっという間に読破した一冊。個人的には日英同盟以降の日露戦争、そして日本とアメリカの関係性を深堀りしていく部分が印象的だった。


ロシアのことがマンガで3時間でわかる本

「ソ連が崩壊してから現在のロシアという国はどんな国なのか」と疑問に思い、ロシアについて知りたいと感じて購入した本。

ロシアの歴史や文化、抱えている問題などがまとめてある一冊で、ロシアについて全く知らない人向け。ロシア人を接待する時に注意する点や、日本ではあまり取り扱われないロシアの外交問題、そして経済状況などが理解出来る。

この本を読んで感じたことは、日本人はロシアという国を「世界最大の面積を誇る軍事大国」と思い、恐怖の対象としている部分があるが、中身は非常に傷つきやすい脆い部分も兼ね備えている国なのだと感じた。新しい発見だった。ロシアは死ぬまでに行ってみたい国の一つ。



出来るだけ、重すぎず軽すぎず、でもきちんと内容がある本を選定してみたつもりですがいかがだったでしょうか。
少しでも興味がそそられる本があれば嬉しいです。


本って面白いですよね。



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