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「飽きませんか?」同じことを続ける方法を26歳に教えてもらった話。

昨年金髪にしてから、美容院へ定期的に色を整えに行かなければいけない。

ブリーチヘアって、美しいのは染めてから数週間程度。
気を抜くと、恐ろしい勢いでプリン状態になってしまう。

良い状態を保つなら、1ヶ月から1ヶ月半に一度は美容院へ行き、根元をリタッチしたり、場合によっては全体をまたブリーチし直したりしなきゃいけない。
しかも、ブリーチって普通のカラーよりお値段高め。さらに時間もかかる。

そんなこんなで結構大変だけど、今のところ黒髪に戻すつもりはないから頑張って続けてる。

おかげさまで髪質は丈夫なので、度重なるブリーチに傷みつつもなんとかなってるけど、次の冬には黒髪に戻そうかな…と検討中。

ということで、今日は美容院の日だった。

前回まで、2回お世話になった美容師さんが辞めてしまったため、今回ははじめましての美容師さん。

ちなみに前回の美容師さんにまつわる話はこちら。
もしかしたら、あの頃もう辞めることが決まってたのかもしれないなあ。

はじめましての美容師さんは、26歳。
今風なイケメン。いいじゃないか。

なりたい髪色の写真を見せて、髪型も相談して決めた。

「前々回の髪色がすごく気に入ってたから、同じ色にして欲しい」と伝えたところ、26歳の美容師さんは困った様子で「それが…どの薬剤を使ったかが書いてなくて…。なので、まったく同じ色味にはできないかもしれません。でも精一杯がんばります!」とのこと。

それはちゃんと書いとけよー!と、いなくなった美容師さんに心の中で悪態をつきつつ「お任せします!」と26歳に全てを託した。

今回は根元だけではダメらしく、根元をリタッチしたあと全体をブリーチする大仕事。

タブレットで雑誌を読んだり、スマホでインスタを見たりしながら時を過ごしたけど、読むものもなくなってきたし目も疲れてきた。

そこで、せっせと私の髪にブリーチ剤を塗り続ける美容師さんに話しかけた。

「美容師って楽しいですか?」
突然何を聞くんだって感じだけど、美容師さんは「楽しいっすね!」と笑顔で答えてくれた。

そこで続けて「飽きないですか?」と尋ねた。

実は、少し前からいろんな人にこの質問を投げている。
私が非常に飽きっぽい人間なので、同じことを年単位で続けている人を見ると「なぜ飽きないのか」を聞きたくなってしまうのだ。

北海道で乗ったタクシーの運転手さんや、知り合いのカメラマン、翻訳家の友人など、10年以上同じことを続けている人に「ずっと同じ仕事で、飽きないの?」と尋ねるとみんな「飽きない」と笑う。

タクシーの運転手さんは「景色は毎日変わるし、お客さんも毎日違う。それに運転するのが好きだから」と、
カメラマンと翻訳家さんは「関わる対象は違うから、飽きないね」と言った。

今日の美容師さんも「飽きないですよ。お客さんは毎日変わるし」とタクシー運転手さんと同じことを言った。

うーん。そうだけども。
私はさらに聞いた。

「細かくは違うけどさ、でも毎日ここに来て、髪の毛切ったり染めたりシャンプーしたりは同じ流れでしょ?『もう髪の毛触りたくないわ〜』とか思ったことないの?」

秒で「ないですねえ」と美容師さん。

「毎日同じように見えるけど、技術とか流行りは変わって行ってるから、それについていかなきゃいけなくて、必死ですよ」

最近は「デザインカラー」を学びに行ったのだと、笑いながら教えてくれた。

「そう言われてみたら、飽きないためにも学びを続けてるのかもしれないですね。言われたことだけやってれば楽だけど、それじゃ機械と同じだから。新しい技術を学んで、来てくれたお客さんに『どうぞ!』って提供したいし。それにそもそも人と話すのが好きなんですよ。だから美容師、楽しいですよ!」

飽きないために、学びを続ける。
日々が同じにならないように、進化をし続けるということか。

26歳。
なかなか深いことをおっしゃる。
勉強になります。

ならば私の場合は、書くことについてや撮ることについて、学び続けたり、新しいジャンルにチャレンジしてみることが「飽きないために大切なこと」なのかもしれない。

あとはそもそも「好き」ってこと。
「好き」はやはり大事なんだなあ。

そのあと、話したり黙ったりしながら4時間半。
無事にカットもブリーチもカラーも終了。

ちょっと思った髪色ではなかったけど(笑)、まあこれはこれで良いとしよう。
でも次回は理想通りの髪色でお願いしたい。

26歳の美容師さん、次回もどうぞよろしくお願いします。

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