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朝ごはんをちゃんと作って食べるようにしたら、ちょっとだけ人生が豊かになった話。

朝ごはんをちゃんと作って食べるようになったのは、ここ1年のことだ。

きっかけは、昨年の一人暮らし。

朝はやる気が出ないから「少しでもやる気が出るように、好きなものを作って食べよう」そう思って作り始めたのが最初だったと思う。

そこから、ちゃんとタンパク質を摂ろうとか、野菜を食べようとか、そんなことを思うようになって、気付いたら「そこそこ映える朝ごはん」が出来上がっていた。


子供の頃から、朝ごはんは「パン派」だった。

幼い頃は、トースターで6枚切りの食パンの半分を焼いて、バターとイチゴジャムを塗って食べていた。
それと、ミルクパンで温めた牛乳(しょっちゅう吹きこぼれてた)を、表面に張る膜を取りながら飲んでいた記憶がある。

たまに「ミロ」を入れてたっけ。あれ美味しいよね。久し振りに飲みたいな。買ってこようかな。

年月が過ぎ、高校生になる頃には、トーストを食べなくなっていた。
当時から朝が弱くて時間との戦いだったから、悠長に食パンを焼いたり、バターやらジャムなんて塗ってられなくなったのだ。

何種類か置かれた菓子パンから1つを選んでかぶりつき、冷蔵庫から出した牛乳をそのまま流し込んだり、1分余裕があれば電子レンジで温めたり、そもそも飲まなかったり、もう水でいいや!ってなったり。

父が切っておいてくれたリンゴ(なぜか我が家では、朝の果物は父が切るという習慣になっている)を、ひとかけらかじるだけの日も多かった。

何も食べない日はなかったけど、「朝ごはん食べた」と言えるのか微妙な状態で、毎日家を飛び出してた。

そんな朝は、会社員になっても続いた。
早く起きればいいんだけど、それができなかったのよね。朝が苦手すぎて嫌になるわ。今もだけど。

休みの日の朝はゆっくりできたけど、メニューは同じようなものだった。
母がコンビニやスーパーで買って来た菓子パンだったり、どこかのパン屋さんで買った惣菜パンだったりを、テレビを見ながらもそもそ食べる。
それと一緒に、インスタントコーヒーに牛乳入れたカフェオレを飲む。
父が切ってくれた果物もあれば食べる。


そういえば、「家族一緒に朝ごはん」っての、いつからなくなったんだろう。

早起きな父が最初に食べて、次に起きて来た母が食べて、最後に起きた私が食べる。多少時間がかぶることもあるけど、基本的に「各々が好きに食べよ」というのが、いまの我が家の朝ごはんスタイル。

だからってわけじゃないけど、なんとなく「朝ごはんだ!わーい!」という気持ちはあまりなくて「なんか食べとかなきゃね」みたいな気持ちだった。ずっと。


それが一人暮らしでちょっと変わった。
朝ごはんに、ちょっとだけ手をかけるようになった。

昨年末に実家へ帰ってきてからも、それは続いている。

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と言っても、そんなにすごく凝ったことをやってるわけじゃない。

目玉焼きを焼くとか、ウインナー茹でるとか、数分で済むようなこと。
ほんのちょっとだけ手をかけてるだけ。

ヨーグルトに入れるバナナは手でちぎってるし
ブロッコリーは冷凍だからチンするだけだし。
コーヒーはインスタントじゃなくて豆からだけど、マシンが全部やってくれる。

ドヤ顔できるほど大変なことをやってるわけじゃない。

でも、惣菜パンをもそもそ食べてた頃よりも、やっぱり「美味しいなあ」って思えるし、手をかけた分 自分に優しくできる気がするし、朝から台所に立つ自分を「ちょっと偉いぞ」って思えるし、もりもり食べることで活力が湧いてくる気がするし、少しだけ気持ちが豊かになる気がするんだよ。

とはいえ、時間がない日とか、やる気がゼロの日もある。

そんなときは、惣菜パンにインスタントコーヒーでもいいよねって思う。
「今日は面倒だからいいや」って手抜きする。それでもいい。無理してやることじゃないから。


さて。明日は食パンが一枚残ってるからフレンチトーストにするか、雑穀パンでタマゴサンドにするか…迷うなあ。

こうやって、「明日の朝ごはんは何を食べようかな」
そう思いながら夜寝るのも、ちょっと楽しい。
昔はなかった楽しみだ。人生っていくつからでも変わるものだね(大げさ)


ちなみに私のトースト日記はインスタのストーリーにまとめてあります。
あなたの明日の朝ごはんの参考になりましたら、とても幸いです。



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