実験企画「971のお忍びオフィス」やってみた
こんにちは。岡澤です。
7月から「971(クナイ)」という屋号を掲げて、フリーランスのコピーライター兼クリエイティブディレクターとして活動しています。
今回は、オフィスを構えず自宅で仕事をしている僕が、「場」の大切さを感じたという話をしたいと思います。
「経営者は孤独」はマジ
コピーライターの仕事のほとんどは、PCとネット環境があれば進行できるため、場所や時間に縛られず働くことができます。
僕自身、この3ヶ月間で、伊豆下田や軽井沢、野尻湖など、いろんな場所でワーケーションをしてきました。とてもたのしい。
とはいえ、基本的な仕事場は自宅。
朝、目覚めたら、そこがもう職場。
1日中、家から出ないなんてこともしょっちゅうです。
そんな環境なので、「切り替えができない」「集中できない」「空間が手狭」など、さまざまな問題が発生します。
しかし、何よりも大きな問題は、
独り、寂しすぎ。
ということでした。
もともと独りで過ごす時間は嫌いではなかったので、自分がこうした心境に至るというのは、けっこう衝撃でした。
会社員時代も、最後のほうはコロナの影響でフルリモートに移行し、今以上に誰とも会わない、しゃべらない日がずっと続いていたんですが、正直そのときよりもキツい。
これはおそらく、組織に「所属」しているということが、安心感を与えてくれていたのだと思います。
友だちやビジネスパートナー、取引先など、さまざまなつながりはあっても、どこにも属していないというその事実が、こんなにも重たい。
周りにいるフリーランスの友人に質問をしてみたところ、ほとんどの人は「孤独すぎてツライ」と答えていました。
「経営者は孤独だ」という格言?は、独立前からいろんな場面で耳にしていたので、ある程度覚悟はしていたつもりだったのですが、現実は想像を軽く越えてきました。孤独はマジでツライ。
独りじゃなんにもできない
独立後、改めて実感したこともあります。
それは、仕事は、独りじゃなんにもできないことが多すぎるということ。
コピーライターの仕事を例にあげると、仮にめちゃくちゃいいキャッチコピーが書けたとしても、それを紙面や動画に組み込んでくれるデザイナーやディレクターがいないと、世の中に出すことはできません。(そもそもクライアントがいないと、仕事すら生まれないですし)
独りでも、どこにいても、仕事はできます。でも、やはりそれは「つながり」があってこそなんだと、強く感じました。
人が集まれる「場」が必要だ
独りでいる時間がツラすぎて、人とのリアルなつながりを求めた僕は、ある行動を起こすことにしました。
その結果、反応が良かった「朝活」を、不定期で始めてみることにしたのです。
といっても、特別な活動をしているわけではなく、参加してくれた人がそれぞれ抱えている業務を黙々とこなすだけ。
実際にコミュニケーションしている時間は、10分に満たないこともあります。
それでも、ふとした疑問や悩みをさらっと相談できたり、たわいもない話で盛り上がれたり、その人の新しい一面を知れたりと、毎回とても充実した時間を過ごすことができています。
また、家で仕事をするよりも作業効率が上がり、さらにはその場で仕事の相談に発展する、なんて成果も生まれました。
実験企画「971のお忍びオフィス」開催
朝活の場所はカフェを利用しています。
少人数、数時間であれば十分すぎるのですが、「もっとたくさんの人と、もっと長く過ごすとどうなるんだろう?」という興味が湧いてきました。
そこで先日、都内のレンタルスペースを丸一日貸し切って、ワークスペースとして開放する「971のお忍びオフィス」なる企画を実施しました。
好きなときに来て、好きなときに帰ってOK、
好きなように時間を過ごしてOK、
という、非常に「ゆるい」イベントです。
企画意図は以下の3つ。
①独り作業が寂しいと感じている人たちの憩いの場にする
②環境を変えることで作業効率を高める
③知り合い同士をつなぐことで新たな交流やビジネスを生み出す
思いつきで企画したものの、正直、人が来てくれるかどうかは未知数でした。
しかし結果的に、延べ20名ほどがご来社!(あえて来社と書く)
黙々と業務をこなす人、
積極的にコミュニケーションを図る人、
昼寝をする人、
散歩にでかける人、
それぞれが、思い思いの時間を過ごしてくれました。
特に「いいな」と感じたのは、ある人が所用で出かける際に「いってきまーす」と言ったときに、みんなが「いってらっしゃい!」と返したシーン。
はじめましての人が多い中、こんなにもあたたかいコミュニケーションが生まれるんだと。開催して良かったと心から感じた瞬間でした。
場をつくり機会をつくり楽しいをつくる
コロナの影響で、「オフィスなんてなくてもいいんじゃない?」という意見が多く見られるようになりました。
その判断はすごく合理的ですし、今の時代にも合っていると思います。僕自身、オフィスを持つ必要性はあまり感じていませんでした。
でも、この数ヶ月間で感じたことや、朝活、「971のお忍びオフィス」を経て、オフィスとは言わないまでも、人と人がふらっと出会うことのできる「場」があるというのは、人生をとても豊かにしてくれると感じました。
だから「971のお忍びオフィス」は、今後も定期的に開催していきます。
場をつくり、機会をつくり、楽しいをつくる
そんな人でありたいと思っています。
#週1note もいよいよ最終回。
自分のことを書く難しさと楽しさを実感した1ヶ月でした。
週1noteが終わっても、定期的に更新していきたいと思います。
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