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ずぼら女子がゆるっと自炊してるだけの話

仕事して疲れて帰って来てから自炊なんて絶ッ対、無理。時間がもったいない、やりたいことは他にもあるんだ。Time is money!派だった私が、とうとう自炊を始めた。

やれ節約やら花嫁修業やら、自炊した方がいい理由なんていくらでもあったはずなのに、シンプルにコンビニ飯に飽きたからだ。
最寄り駅から家にたどり着くまでに、セブイレもファミマもローソンもミニストップもあって、かなりコンビニが充実している。帰りしなにその日の気分のコンビニにフラッと寄って帰れば済む夜ご飯は、楽の極みだった。
しかし今から思うと、やっぱりコンビニは共通して良くも悪くも”コンビニの味”なんである。当然飽きるのも早かった。
いやいや、それだけたくさんのコンビニに飽きるまで通うな!というツッコミが痛い。

それによく考えたら、Time is moneyどころか私にはTimeもMoneyもどっちもない。ただの”貧乏暇なし”だ…トホホ。
いよいよ自炊しない理由はなくなった。

まずは自分なりに”続けるためのルール”を決める。何を隠そう、私は三日坊主だからだ。めんどくさいことは大嫌いだし、なるべく楽して生きていたいタイプのずぼら女子だ。
やる気になったからといって、最初からあんまりにハードルを上げすぎると続かないことくらい、自分が一番よくわかっている。


ルール その①、一汁一菜でOK。
いきなりだが、土井善晴さんをご存知だろうか?
本屋でバイトしていた頃、実用書コーナーでひときわ目立っていた”一汁一菜でよいという提案”。
その時は料理なんてしなかったので素通りしていたが、この言葉が、この本が、どれだけの主婦を救ったか今ならわかる。

うちにはコンロが二つあるから、鍋とフライパンを1個ずつ使った料理を基本とする。

ルール その②、米は多めに炊いておく。
炊けるときに多めに炊いて、冷凍保存。
たとえ夜遅くまで出掛けてへとへとになって帰ったとしても、最悪ご飯だけはある状態にしておけば、飢えはしのげる。コンビニで何か1品買ったとしても安上がりだし、インスタント味噌汁でもあれば充分だろう。

ルールその③、味の素先輩をリスペクト。フル活用していく。
いや、味の素ってすごいな!
私には”何が何でも出汁は昆布・カツオから取る!”なんて強いこだわりはないので、その便利さには舌を巻いた。
味の素からはいろんな調味料が出ているが、どれも大変お世話になっている。

ルールその④、お料理配信をしたり、SNSに写真をUPしてモチベーションを保つ。
私は毎日Showroomで配信をしているので、リスナーさんとお話をしながら料理をする日がある。普段はほとんど歌っているのだが、たまにはいいだろう…と思って始めてみたら、これが絶妙にいい!
包丁や火を使っているので、リスナーさんからのコメントの反応は遅れるわ、対して手際もよくないわ、包丁で指切るわ、ケチャップぶちまけるわで、見ている側としては不快かもしれないが、配信と料理が一緒の時間に済んでくれると非常に楽なのが本音だ。だって究極の時短だもの(笑)
あとTwitterに写真を上げているのは、決して女子力アピールではないことをここに記しておく。女子力をアピールしたいならば、逆に野菜炒めや鍋など、映えとは程遠い写真を載せてはいけない。いけないのだよ。

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※「はずみんの作る料理、なんかいつも茶色い(笑)」と言われて笑ってしまった。まったくもってその通りなのでなんも言えねぇ。茶色こそが旨味なのだよ?

ルールその⑤、週に1~2回まとめ買いをして、買い物の回数を減らす。
買い物に行く度に誘惑と闘わなければならないくらいなら、いっそ闘いから逃げる戦法である。
食材を使い切るまでは極力買い物に行かないことにしている。毎日スーパーに寄って帰るのめんどくさいしね。

ルールその⑥、とりあえず夜ご飯だけでええ。
朝はいつもプロテインを飲んで終わりだし、昼は食堂で食べるし、家で食べるのは夜ご飯くらいだ。
これが昼もお弁当持参?と考えるとまだめんどくさいが勝ってしまうので、やめにした。

ルールその⑦、玉ねぎと冷凍シーフードは常にストックしておく。
これには理由はない。ただ単に使い勝手がよいだけだ。

そんなゆるめな制約で、恐る恐る私の自炊生活はスタートした。

基本の調味料が揃うまでは、コンビニ飯の方が安いんじゃないか?そもそも私に自炊が続けられるのかな?と正直半信半疑だったが、調味料が揃ってくるにつれてだんだん楽しくなってきた。

特に”味の素シリーズ”や”プチっと鍋シリーズ”には感謝している。
とりあえず野菜切って一緒にフライパンや鍋に入れときゃ何かしら出来上がるし、野菜切るのすらも面倒だったら、野菜炒めセットなるものまで売っている。便利な世の中だ。

まだ料理初心者に活かせるかどうか、使い切れるかわからない調味料は、100均で少量のものを買った。
生にんにく、しょうが、青じそ、梅肉、香味ペーストなどのチューブだ。
豚の生姜焼きを作ろうとしょうがチューブを買ったつもりが、間違えて生にんにくチューブを買ってスタミナ丼になったことがあるくらい、なんか似ていてややこしいラインナップのあのシリーズ。(ただの八つ当たり)
でも生にんにくは何をするのにも重宝している、今度は大きめを買ってもいいかもしれない。

ごま油が万能なことを知って感動し、馬鹿の一つ覚えみたいに豚肉を炒めがちだった私も、酒・みりん・醤油を手に入れた辺りから最強になった。
和風っぽいものはだいたいこれでいける。もう何も怖くない。

一度やり出してみたら、今のところ自分でも驚くほど毎日自炊している。
何故なら食材には賞味期限があるからだ。今日は卵を使い切らなきゃいけなかったな…と思うともったいない精神が働いてちゃんと卵を焼いている。えらい、私。
多分コロナの影響もあって、外食の機会が減っているというのもあるだろう。この状況にいい感じに後押ししてもらっている。

自炊のメリットは何と言っても、自分好みの味付けになることだ。レシピの分量通り作るのが基本だが、味見をしつつ微調整する。
ん~。なんか旨味がない、味の素追加!とか、しょっぱみがない、塩をもう少々!とか。
何が足りなくてこんな味になっているのか手探りしつつ、こわごわ調味料を加えるのも自炊の醍醐味だ。(たとえそれが失敗に終わったとしても)
しいては、この作業は感性を研ぎ澄ますことに繋がってくるんじゃないかと思っている。

極論だが、自分の好きなものしか食べない選択もできる。
食べたいものをたらふく食べているのに、とにかく安いのは嬉しい。

また、限られた食材で献立を考えるのは、いい頭の体操にもなる。2品以上を同時に作ると、なんだかパズルを解いているみたいだ。
私はもともとマルチタスクが超苦手なので、まだまだ無駄も事故も多いが、これを機にちょっとずつ慣れていけたらいいなと思う。

そんな私の最近の悩みは、玉ねぎ臭が手から消えないこと。
扱いやすいからと、毎日のように玉ねぎを使った料理を作るのだが、いかんせん、ヤツは臭いが強烈すぎる。丁寧に手を洗ってもなかなか落ちないとは一体どういうことか。
ずぼら女子とて女子は女子、手から玉ねぎ臭がするのには耐え難い。何かよい対策はないものだろうか…?


#自炊 #料理 #一汁一菜 #味の素 #玉ねぎ #ずぼら #エッセイ  


 








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