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紫 草

少し前ですが、待ちに待ったムラサキの苗を購入しました。
近所で購入できると知って3年…最初は売り切れ、次はコロナで・・・やっとです。

ムラサキ2

1株500円でした。

日本を代表する色の染料の植物ですが、今ではほとんど見かけることがなくなってしまいました。絶滅危惧IB類...近い将来に野生での絶滅の危険性が高いそうです。


購入した苗の枝が一部折れちゃったので、種を採ってみました。

ムラサキ種

2、3ミリぐらいの大きさです、白くて硬い殻に覆われています。

栽培するのはとっても難しいそうですが、
染色するのも特殊で大変です。
紫の根を酢を加えたお湯の中で手で揉みだして染液をつくります。
手が凄く紫色に染まるので手袋必須です。
色素を出し切るまで根気が必要。しかも温度の調節も大事なのです。
媒染は、椿の灰汁をつかいます。

紫根

これは染料店で購入したムラサキの染料、紫根です。根っこです。画像では伝わらないですが紫色をしています。

ネットで見つけたのですが、染液を作る工程で消毒用エタノールを使う方法もあるようです。

紫の根っこ「紫根」は生薬として解熱や解毒などの殺菌作用があるといわれています。時代劇で病気のお殿様が紫色の布を額に巻き付けているのを見たことがありますか?あの布はこの染料で染めたものです。(時代劇での布は、たぶんムラサキでは染めてないかもですが・・・)
歌舞伎でも病人が巻いています。
演目「助六」では紫の布を額に巻いていますが、結び目が時代劇のとは逆になっています。これは体の弱い病人ではなく意味が逆になるそうです。

ムラサキは、染料や薬にもなってとっても優秀ですが...それは根っこの話。
種や花や葉については、話を聞きませんが、葉っぱにつきましては、いつの日か染色につかってみようとおもっています。







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