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霧けぶるブナ林 【蔦の森 24/2/15】

今日は雨予報。なんだか空気がぬるい。
昨日、一昨日と強い風が吹き、気温がグッと上がりました。
冬から春への季節の変わり目、初めて吹く南よりの暖かく強い風を「春一番」と呼びます。

関東、北陸、四国では今日、春一番が吹いたと気象庁より発表があったそうな。


季節外れの雨ですが、せっかくだし冬の森に降る雨の音でも楽しんでみるか!と、お友達を誘って蔦の森にやってきました。

森に入るのが少し早かった為か雨は降っておらず、傘はいらなかったかな?なんて言いながら歩き、あっという間にお昼の時間。

豚汁を飲みながらおにぎりを頬張っていたら、なんだか寒くなってきてブルブルッと身震い。
ぬるかった空気が冷たくなっていくのがハッキリと分かりました。

その体感から少し遅れて、周りの森が徐々に霧に包まれていきます。

ブナ林には霧がよく似合う

霧に包まれたブナ林、大好きなんです。
快晴の日よりも好きかもしれない。
なかなか出逢える機会が少ないからかも。

なんとも言えないグレーに覆われる森を見て、はじめは霧[きり]ではなく、霞[かすみ]という言葉を連想しました。

立春の時候も相まって春霞がパッと思い浮かんだのですが、ちゃんと調べてみたら今日見た景色とはちょっと違う様子。

霞は春の季語で霧は秋の季語なので、霞に絡めたかったんですが、これはどう見ても霧だなと笑
いい勉強になりました。

冬芽の赤茶が霧に映える

これは霧に包まれる寸前の一枚。
結構気に入ってます。

ブナの冬芽が大きく膨らんできていることで、樹々の先端の赤茶色がよく目立ちます。
昨年はまったく咲かなかったブナの花、どうやら今年はたくさん咲きそうで嬉しい。

霧にそびえるトチノキの古木

蔦の森のお気に入りの一本。
霧にそびえ立つ姿がカッコいい。

かなり古い樹ですが、今年の重たい雪や春一番の強風にも負けずに健在なご様子で何より。


春一番の発表があったと言いましたが、なんと東北では春一番は発表されないんです。
暖かくなってもすぐに寒気が流入して冬に戻ってしまうことが多いからだそうで…。

まさに今、雪が降っていて、明日は最高気温も氷点下の天気予報。
でも、その数日後にはまた急上昇。
ジェットコースターのようなお天気だ…。


今日体感した気温の変化はもしかしたら寒気が流れてきた瞬間だったんだろうか?
いいタイミングに森にいられて良かった。


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