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OFC vol.2

O:奥入瀬
F:冬芽
C:コレクション

今回は奥入瀬渓流の森の御三家とも言うべき、主役級の樹木たちの冬芽を紹介します。

しかし、あまりにも絵面が地味すぎるので、冒頭の写真だけはちょっと遊び心のある一枚をチョイスしてみました。

これはウダイカンバという樹木の枝の先端が折れて落ちてきてしまったもの。
ヒョロッと長い部分は雄花序と呼ぶ花の部分。
この4本の雄花序を見たときにピンときました。

ヤマドリの足だ!と笑

うまい具合に広げて置いてみたらソックリ!
サイズ感もばっちりなのでした。

余興はここまで…。


エントリーNo.4  カツラ

蹄にそっくり

私が大好きなカツラの冬芽。
どの部分の冬芽を見るかによってかなり印象は変わりますが、若い枝の先端の冬芽はカモシカやニホンジカの蹄を思わせます。

春間近に撮影した為、冬芽がほんのりとほころんで葉っぱの紅が少しだけ顔をのぞかせています。
カツラの芽吹きたての葉はいわゆる新緑の緑ではなく、深紅と表すのがぴったりくるような、深い赤色なんです。

その為、カツラの新緑は春紅葉とも呼ばれていて、陽が差して輝く春紅葉はさいっこうに美しいのです!
もしかしたらもう始まってるかもな…


エントリーNo.5  トチノキ

飴細工を思わせる光沢

栃餅の原材料である栃の実が取れること、もしくは絵本『モチモチの木』のモデルであることで知られているトチノキ。

葉っぱがかなり大型である為にそれを包んでいる冬芽も大きくなっており、人差し指の第一関節ぐらいの大きさがあります。

最大の特徴はその光沢。
物によって差はありますが、太陽の光を浴びてピカピカに輝くこともあるほど。
この光沢の正体は樹脂によるもので、触ると松脂のようなベタつきがあります。
小さな羽虫が誤って留まってしまい、離れられずに死んでしまうことも。

これは虫を捕らえてどうこう…という為のものではなく、冬の寒さから葉を守ることに加えて鳥や虫からの食害を防ぐ為のものではないかと考えられています。

冬芽のキャラメリゼのようにも思えたので、舐めてみたことがあるんですが、まったく甘くありませんでした。笑


エントリーNo.6  サワグルミ

こんなデザインの万年筆はいかが?

根本に飾りを施した筆のようなデザインのサワグルミの冬芽。
根本の飾り付けは花になる部分で、中央の筆が葉っぱになります。

クルミと名が付くので食べられる実がなるのかと思いきや、食用のクルミとは似ても似つかない実がなり、可食部はまったくありません。


順序としては逆の方がいいんですが、芽吹きが終わって葉っぱがしっかり展開したら、また改めてこの御三家たちを紹介したいと思います。



…3日間の北海道滞在が終わり、青森への帰路についています。
めちゃくちゃ楽しかった!また行きたい!

けど、やっぱり奥入瀬渓流の森が大好きだな。と思っている自分に安心しています。

今度は南の方にも行ってみたいなぁ笑



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