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「千住の大はし」−橋より奥の木材気になる〜−『名所江戸百景』

今日は早く寝ないとです。
早く寝Night。

顔も浮腫んでいるし。
(関係ない)

そんな寝ないといけNightな今日も広重。今回は『名所江戸百景』「千住の大はし」です。

◼️ファーストインプレッション

千住と聞くとこのシリーズの前半の方に戻ってきたような気がします。
結構前にやったので懐かしいワードとか出てきそうです。

この描かれている大きな橋が大橋。大橋は以前出てきましたけれど、それとはまた違うのかな?「大橋あたけの夕立」では大橋を描きていましたが、現在では新大橋という名所でした。そんなことを思い出しました。

千住あたりということはこの川は隅田川かな?

そこに立つ大橋には馬に乗った人や籠を持って人を運んでいたり、荷物を背負っている人々、女性たち。
様々な業種の人間が行き交う橋だということがわかり、昨日に引き続き交通の要所であることがよくわかります。

向こうの岸に家屋が連なっていますが、それに加えて木材が多く積まれています。
このように木材が積み重なった場所を木場と言いましたが、場所がちょっと違う。
ここはここで木材を積んでおく理由があったのでしょうか。

川の奥に連なる山々は昨日と同じ日光連山でしょうか。
最近出てき始めたので、この辺りを描くときの広重のプチブームだったのでしょう。

なんだか日本橋や両国橋感が否めないくらい貫禄ある橋の姿をしています。


◼️千住大橋

この橋を「千住大橋」というそう。

この湾曲した隅田川を昇って黄色い道を見ると、赤ピンで「千住大橋」があります。
赤ピンの位置がずれていますが、橋として現在も同じ名前であります。
この黄色い道は日光街道
まさに橋も含まれていて、往来があったことは確かです。

https://tokyo-trip.org/spot/visiting/tk0542/

初代の千住大橋は、徳川家康が関東代官頭・伊奈忠次(いなただつぐ=三河国幡豆郡出身で、利根川東遷工事も担当)に架橋を命じ、橋は、翌年に、現在よりも約200m上流(渡裸川の渡しがあった場所)に完成、正保4年(1647年)、寛文6年(1666年)、天和4年(1684年)、享保3年(1718年)、宝暦4年(1754年)、明和4年(1767年)の計6回架け替えられています。
現在地に架け替えられたのは、明和4年(1767年)の架替えで。
慶長9年(1604年)、五街道の整備で、奥州街道、水戸街道の街道筋にもなっています。
足立区側の北詰には、「千住大橋御上り場」の案内板も配されていますが、この「御上り場」は、徳川将軍家の鷹狩の際に、江戸湾に臨む江戸城から舟で出て隅田川を遡り、千住に着岸し、小塚原、草加、竹ノ塚などの鷹狩りや小菅御殿へ向かったもの。

なので描かれている大橋は現在の橋と同じ位置にいるということですね。

橋の北詰についても話がありますが、木材の多さとは関係がなさそう。
久々にあのアプリに頼ろうかな。

いつ時点の地図なのかははっきりしませんが、しっかり橋の北詰に御用地と書かれた場所が広々とってあり、鷹狩り関連の場所であることがよくわかります。

やはり地図を見てもあの木材の多さの理由がわかり根拠となる建造物の名前はありません。
たまたまなのかなあ?

余談ですが、橋の長さが六十六間と記されておりますね。
およそ1.82×66=120.12メートルと出てきたので、当時にしたら結構大きな橋であることがわかります。


『江戸名所図会』「千住大橋」の項目と挿絵がありました。
「荒川の下流にて隅田川浅草川の上なり」
とあります。
ページの切り替わりの真ん中辺りに「いなり」とあり、その下に真っ直ぐ降りたところに「山王」とありますが、上の江戸時代の地図と重ねると『名所江戸百景』と同じくような場所から俯瞰していることがわかります。

北詰の木材は何かと思いましたが、南詰にも同じような場所がありますね。

マジでなんでなんだろう〜。

「千住大橋 荒川の流に架○ど奥州海道の咽喉なり橋上の人馬に絡駅として間断なし橋の北○弐町を経て駅舎あり此橋は其始文禄三年甲午九月伊奈備前守奉行として普請ありしより今に連綿たり」

日光街道についてではなく、奥州街道を経てくる際の江戸への入り口であることについて書かれているのが印象的です。
駅舎が多く、街道沿いの街として栄えていたのでしょうか。

ここにも記述として木材の意味については記載はありません。

ンンンンン。気になるなあ。

なんかもっと読む資料数を増やしてみたいけれど何にあたったらいいのだろう。。。
『江戸繁昌記』とか当たるとわかることも多いのでしょうか。

今日はここまで!

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