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第17回| とちぎIT研究所 遠山和夫さんインタビュー【後編】
こんばんは。
「大谷でできることを増やす場所」OHYA BASEの管理人です。
12月の大谷、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。
なので薪ストーブに火を入れましたよ。
火の燃えるパチパチという音と、炎のゆらめきがとても心地いいです。
なんて素敵なコワーキングスペース。
(自画自賛。)
さて、今回のnoteはとちぎIT研究所・遠山和夫さんのインタビュー【後編】です。
【前編】未読の方はこちらからね。
「手伝いますよ?」なんて言ったところからメンバーに。
OHYA BASEに関わる前、大谷町のことは知ってました?
子どもの頃に陥没事故のニュースを見たのはやっぱり強い印象に残ってる。
あとは道路の渋滞情報で「大谷パーキングエリアを先頭に…」って言ってるので「オオヤ」っていう地名は耳に入ってましたね。
けど、こっちに住むまではそれが宇都宮市の中のひとつの町なんだっていうのは知らなかった。
住んでからは、平和観音を見に来たりお寺に行ったり、観光地として遊びに来ることもありましたよ。
観光地として遊びに来たその当時の大谷、どんな印象でした?
寂れたところだなぁ、って、笑。
けど、日本最古の磨崖仏があるとかっていうのも知ってたので、立派な文化財があるところ、とも思ってた。
それから、BASEのことはビルススタジオ塩田さんから聞いて知ったのですよね。
というか、ここを作るっていう段階で聞いて、書類作成をしたんでしたっけ?
そう、サテライトオフィスを作るのに他県でそういう申請書類を作ったことがあったので、OHYA BASEのも手伝いますよ、なんて言ったのが始まりですかね。
そんなことやってるうちに、もみじ通りの物件の方が「取り壊すから出てってくれ」とかいうことになって、笑。
いる場所がなくなったので、こっちにスライドしてきました。
あとは細かいところだと、BASEのこういう椅子やテーブルなんかにシールをいっぱい貼ったりもしたんですよ、オープン前に、笑。
印刷して、切って、貼って、備品の1つ1つに。
![](https://assets.st-note.com/img/1670489754943-Ul5D2lp1gT.jpg?width=800)
水産学部から、IT業界へ。
ちょっとお仕事以外の話も。
休みの日とか何して過ごすことが多いですか?
スポーツは好きでよくスタジアムとかに観に行きますね。
栃木SCとか、宇都宮ブレックスも。
あとは何もしてねぇなぁ…苦笑。
あぁ、本はいっぱい読みますね。
読書。
子どものころとか、学生時代はどんなでした?
大洋ホエールズ友の会とか入ってたなぁ。
外で遊ぶっていうと、もっぱら野球。
…だったんだけど「キャプテン翼」が始まったらその影響でサッカーになる、笑。
本も子どもの頃からよく読んでましたね。
大学は水産学部へ。
生き物が好きだったのもあって、農学部とかそれに類する、園芸とか水産とか林学とか、そういうところに行きたいな、と思ってて。
理科の選択科目で物理を選択せず化学と生物を選択したので、受験できる理系の学部の選択肢が少なかった、というものあります。
子どもの頃から今もスポーツと読書が好きなんですね。
そして、水産学部!
水産学部ってかなり専門性が高そうな感じがしますが、なぜそこからIT業に?
卒業した頃が不景気だったので、水産とか食品の会社は求人が軒並みなくなってしまったんです、苦笑。
2学年上の先輩までは普通に入れてたのに、俺らの代のときには「不景気なので、来なくていいです」って、そういう状況に。
けど、当時ITとMRだけは求人がいっぱいあった。
それでITに。
ITとMRならITだった、というのはどうして???
大学の研究室で、ボイラー機の制御とかのプログラムを組んだりしてたので。
加工するための装置や機械(例えば電子レンジとか)の設計なんかもするんですよ。
で、プログラミングは苦じゃなかったので、じゃあ、って。
そういうことだったんですね、水産学部からIT。
水産学部生って出会ったことがないので想像もできないんですが、どんなことをしてたんですか?
うん、少ないです、学生が。
1学年1学科100人ぐらいしかいないもん。
僕は食品加工の学科だったので、実習があって、かつお節作ったり、ツナの缶詰作ったり。
座学だと食中毒菌の話とか、加熱するとき熱がどれぐらい伝わる、とか。
他には、魚を捕まえにいく学科とか、養殖する学科とかもあった。
あとはもうお酒飲んでばっかでした、笑。
自分のために時間を使いたいからテレワークする。
遠山さんはわたし(管理人)がここに来た2019年春にはもう既にBASEのメンバーになってたんですよね。
ここに来ればおいしいコーヒーが飲めるという状況でもなかったし、誰もいなかったし、真っ暗だったし…。
あれ、なんで借りたんだろ、笑?
ミーティングするのに場所が欲しい、とかそんな理由だったかな、やっぱり。
人と会うとき自宅だと…っていうので、きっと。
そうですよね、遠山さんはBASEが建物と什器しかないときのことを知ってる数少ない人。
今のようになる前の大谷を知っている人でもある。
ので、その頃からの変化とか感じてることとか、聞けたら。
いつ来ても誰もいないので、自由に使えた。
他の誰かがいるとびっくりするぐらい、笑。
けど、あの頃は自分も今ほどここには来てなかった気がする。
今ある近所のお店もほとんどなくて、大谷エリア全体にあまり人気がなかった。
こんなに人がいる場所になってびっくりしてる。
静かでいいところなのに、静かじゃなくなってきちゃってる、なんてね、笑。
そのころに比べたら今は常に人が出入りして、来るたびに違うことが起こってる、って感じですよね。
愉快な仲間たちが増えて、今年度からは月イチmtgなんかもスタートしてみたり。
どうですか、初期メン遠山さんから見ると。
いやぁ、感慨深いものがありますよね。
俺が育てたわけじゃないですけど、笑。
けど、ただ本当に感慨深いです。
真っ暗だったところがねぇ。
![](https://assets.st-note.com/img/1670577201417-nnOmVQ5Jbv.jpg?width=800)
BASEは変化の数年だったわけですが。
では遠山さん自身がこれからやりたいこと、起こしたいことなどあれば、聞かせてください。
感染症対策のためじゃなくて、その方がいいからっていう理由で、テレワークとかさらに別の何かができてくといいですよね、コロナの流行が終わっても。
最初に言ってた、地方に若者が残らないっていう現象が起きないためにも。
うん、せっかくここまで普及したんだから。
新しいやり方を定着させる何かができたらな、と思います。
なんでテレワークを推進してるんですか?って聞かれたら、遠山さんの答えはなんですか。
やっぱ一番はどこでも好きな場所で仕事できるから、かな。
どうして?
それが気持ちいいから?
いや、うーん。
前の会社で言ってたことの受け売りなんですけど。
「時間は自分のために使うべきで、仕事のために使うべきじゃない」っていうことかな。
会社に命令された場所に向かうために時間を使わないで、自分の働きたい場所で仕事する。
なるほど。
では最後の質問。
OHYA BASEって遠山さんにとってどんな場所?
「わたしの人生の一部です!」
…なんてね、笑。
そんな大袈裟な、笑!!!
「居場所」ですね。
結局、自営業で一人なんで、どこにも所属してない。
だから、孤独じゃないぞ、っていう居場所、拠り所。
「ある」っていう安心感がある。
それでいいんじゃないかな、って思う。
それが大事。
途中でも言ってましたもんね。
使う頻度とかじゃなくて、あることが大事、って。
細く長くでも「在り続ける」ように、OHYA BASEもがんばります。
本日はありがとうございました!
〜インタビュー後記〜
定例mtgでの遠山さんのターンはいつも楽しみ。
チャットbot、インターネットウィルス、パスワードやセキュリティ…と身近だけどよくわかってないシステムのことを、おもしろネタ混じりで話してくれるのです。
(そりゃあ、プロだものね!)
恒例、管理人の独断による、とちぎIT研究所 遠山さんを知るための3つのキーワード!
1. コロナの時代よりだいぶ前からテレワークで時間を上手に自由に使う
2. 苦じゃないから、と選んだIT業界に25年
3. 飄々とした顔で「ごきげんよう」
「サテライトオフィスはそこにあるっていうことが大事」「居場所」「拠り所」とインタビュー内でも話していたように、遠山さんはBASEに毎日来るとか、長時間いるとか、そういうことはほぼありません。
でも週に何度かはBASEに来て、サクッと作業したり打ち合わせしたりして「ごきげんよう」と去っていく。
そういう使い方もナイスだなぁ、と改めて思った次第。
今まで紹介してきたメンバーとはちょっと違う切り口のお話が聞けました、今回のインタビュー。
たくさん学びがありました、ありがとうございました!
さて。
次回はOHYA UNDERGROUNDを運営するLLPチイキカチ計画4社のうちの1社、ネイチャープラネット 代表・坂内剛至さんのインタビューをアップ予定です。
川治温泉エリアを本拠地としてアウトドアアクティビティ事業を展開する坂内さん、どんなお話を聞かせてくれるでしょうか。
お楽しみに。
OHYA BASEは「大谷でできることを増やす場所」です。
ではまた!
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