見出し画像

第16回| とちぎIT研究所 遠山和夫さんインタビュー【前編】

こんばんは。
「大谷でできることを増やす場所」OHYA BASEの管理人です。
紅葉ももうほとんど終わり、冬の気配がしてきました、大谷町。

さて。
第16回は「定例ミーティングで面白さを炸裂させる人ナンバー1」と予告してありました、株式会社とちぎIT研究所の 遠山和夫トオヤマカズオさんのインタビューです。
OHYA BASEのコワーキングスペースというと、作家とかお店とかそういうジャンルのメンバーが目立っているかもしれないけど、いるんですよ、そうじゃないお仕事のメンバーも。
さぁ【前編】行ってみましょう!


コンピュータにやってほしいことを、コンピュータにわかるような言語で書いてあげる仕事。

しがない自営業でIT事業をやっています、株式会社とちぎIT研究所 代表の遠山です。
システムエンジニアとかプログラマーとか、いわゆるそういう技術職です。
テレワーク拠点の一つとしてOHYA BASEを使っています。

ひょんなことからOHYA BASE立ち上げの頃から関わっていたと聞いてます。

はい、たまたまここができる前から関わって、そのまま居ついてます。

そうでしたか。
管理人より在籍歴が長い遠山さん。
とちぎIT研究所はどんなお仕事をしてるんですか?

今やってるのは、大きいシステムの一部になるプログラムとか。
実際にどんな仕事をしているのかは、お客様との間の守秘義務があるので話せません。

「大きいシステムの一部になる」???

建築で言ったら「どこで使うかわからないけど、この板とこの柱を打ち付けておいてくれ」みたいな。
そんなパーツを作っているようなイメージ。
プログラミング言語とかって言うように、コンピュータにやってほしいことを、コンピュータにわかるような言語で書いてあげる仕事です。

なるほど。
そう言ってもらえるとすごくわかりやすいです。


テレワークを使って全国どこにいても仕事ができる。

これまではどんなお仕事を?

ずっとIT関係ですね、25年ぐらいになるのかな、こういう仕事。
その中で転職はしてますけど。

長い…!
どうして続けられるんですか?
どういったところにおもしろみを感じてます?

おもしろい、とかでもないですよ。
そりゃあ、やってできたら嬉しいし、狙い通り動いたときの達成感はあります。
けど、別に好きだから続けてるってことでもない。
苦じゃないから続けられてますよね。
嫌だったら続かないです。

何か始めるときに特段優れているとか好きとかじゃなくても、同じことをやり続けてればそれなりに稼げるように、どうやらなるみたい。
今から他のことで同じだけの経験値を積むってなると難しいので、だから、同じものをやり続けてます。
苦じゃなかったから、この道を選んだ。

苦じゃないから、って長年続けた者だけが説得力を持って言えますね。
リスペクト…!

最初は本当にただプログラムを作ったりするだけだったんだけど。
ここ10年ぐらい、コロナ以前からですね。
テレワークを使って「東京の値段」で「東京の仕事」をやることによって、全国どこにいても仕事ができるんですよっていう、そういう施設を作ったり、自分たちもそこを使って、啓蒙活動をしたりPRしたりっていう仕事をしてました。
仕事がないからって若い人たちが地方を出てっちゃって戻ってこないっていうケースが全国で多発しているので。

IT系の会社にいながら、どうしてテレワークを推進するような展開になっていったんですか?

ただ、転職してそういう会社に入ったから、笑。
それまでもIT系にいたんですけど、「ITだけ」じゃ…ってどこかで思っていたところもあったので。

遠山さんは出身が横須賀でしたっけ。
働いてたのは東京?

うん、そう。
最初は東京で働いてましたよ。
東京で会社員やって、自営業して、結婚して。
もう一度サラリーマンやろうかな、けどもう東京はいいか、って思って。
それで妻が栃木県出身だからこっちへ。
それで最初はもみじ通りにサテライトオフィスとしてアパート借りたんですよ、ビルススタジオの塩田さんに探してもらって。

お、ここで塩田さん登場ですね。

宇都宮にもオフィスを設けようって動き出したときに物件どうやって探そう?となって。
それまで地域おこしの活動とかで、NPO法人とちぎユースサポーターズネットワークとはお付き合いがあったので「どっかいいところないかい?」って話したら、塩田さんを紹介してもらった。
それで塩田さん、実際には中村さん(当時ビルススタジオ所属、現在は林業界に転身)が案内してくれたんです。

そのときのサテライトオフィスはどんな使い方だったんですか?

人が来るとき、打ち合わせとかたまに使うぐらい。
正直なところ、家でもできちゃうんですよね、仕事。
わざわざ行かなきゃいけない理由がない、笑。
家で機材揃えて、オフィスにも全く同じ環境を整えて、ってやると大変だし。
けど、サテライトオフィスっていうのは、そこに場所があるってことの方が大事で。

ふむふむ。
実際にそこで作業するかどうかよりも、そこに場所があることが、ですね。
ちなみにそのときって他の選択肢はあったんですか…?

まだ会社員だったので、自宅でやってましたね。
で、独立するってなったときに、自宅でやるか別のどこかでやるか、って。
別に自宅でもよかったんだけど。

けど?

うん、なんでだろうな、笑?
確かに法人になってからは、登記を置くのは自宅とは分けたいな、っていうのはあったけど。
その前は、うーん、なんでだろうな?
ただなんとなく、流されて、だと思います、笑。


OHYA BASEのウッドデッキで仕事をする遠山さん


コロナ禍のテレワークで変化したこと。

ご自身でとちぎIT研究所を始めたきっかけは何ですか?

2年ほど個人でやってみて、続けていけそうだったから。

昨今のwithコロナの世の中になって、遠山さんの働き方とか生活とかって何か変化ありました?
一般の人がこんなに言い出す前からもともとテレワークしてた人だから。

月並みだけど、打ち合わせとかがオンラインでできるようになった。
以前なら「来てくれ」とか「行きます」とか言われてたので。
そういうのがなくなったのは良いですよね。
あとは家で仕事をしてても世間体を気にしなくて良くなった。

え、どういうこと、笑?

やっぱね。
家にいると「あの人働いてないのかな?」って思われてたので。

新聞屋さんが目を合わせてくれなくなる、とか、笑。
10年前はそんなでした。
平日の昼間なのに家にいて、たまに出てきたと思えば庭でタバコ吸って。
たまにスーツ着て出掛けてくけど、翌日にはまた家にいるし、とか。
面接落ちたんでしょうねー、みたいな。
だから、世間体は良くなった、笑。
テレワークなんですね、って勝手にそう思ってくれるようにはなった。
働きやすくなりましたね。

逆にやりにくくなったことはあります?

あの、会合みたいなのがなくなりましたよね。
集まって、何かやって、その後の懇親会とか。
そうすると新しく人と知り合うとか、取引先を増やすとか、そういうのはやりづらくなりましたね。

確かに。
新しい出会いは生まれにくいかもしれない。
集まると「こちらがダレダレさんで、こちらはダレダレさんです」とか、自然とありますもんね。

そうそう。
そういうのがなくなっちゃった。
それはよくないところの変化、かな。

そういう意味で言ったら、OHYA BASEは、まぁ、人の出入りがぽつぽつあるから、うまい具合に使えば新しい出会いも生まれてる、か、な?


…と【前編】はここまで!
いかがですか?
今までのメンバーとちょっと違う雰囲気でしょ?
ちょっと、いや、だいぶ興味深い話題がいっぱいなんです、遠山さん。
【後編】は12月上旬アップを予定しています。

町のお祭りフェスタイン大谷も11/20(日)でフィナーレ。
大谷蚤の市も楽しみ。
OHYA BASEでは11/20(日)にたまねぎ図書さんのトークショーがあったり、12/4(日)クリスマスマーケットがあったり。
小さなイベントですが、BASEらしい切り口でちょっとおもしろいヒトやコトやモノと出会えるような場を作れたらいいなと思っております。
OHYA BASEは「大谷でできることを増やす場所」です。
ではまた次回!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?