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年齢とともに増える診察券
花粉が飛びまくっている。昼夜問わず盛りに盛っているのだ。公然わいせつである。植物も人類を見習って生殖行動は室内などの人目のつかないところでやってもらいたい。
あまりに症状がきついのでついに治療を試みようと昼休みに病院へ行く。医者の話によると薬の作用によって心拍が弱くなることもあるらしい。その耐性を調べるためにと心電図をとられた。私の心拍数は48だった。
成人男性の平均心拍数は65前後らしい。哺
ぞろ目が出たら刑務所へ
2月22日。せっかくのぞろ目の日だから久しぶりに日記を書く。2月に入って2本目の日記、これがほんとの2記である。
前回のぞろ目の日は何をしていただろうか。日記を読み返すと、どうやら古道具屋で丸皿を買っていたようだ。この丸皿は大変よろしくて、昨日もささみ団子と椎茸を焼いたものを盛り付けた。
今日は朝からバタバタとしていて、ようやく心が落ち着いたただいまの時刻は21時半。起きている時間の大半を心が
力を抜いたスイングの力強さ
新入社員の頃の話。配属発表と同時に、私は同じ部署の先輩率いる草野球チームに入団した。契約金は焼肉定食だった。あるとき週末の練習を休む旨を伝えたところ、先輩は笑みを浮かべながら、しかし厳しい口調でこう言った。
「お前、何(なに)でメシ食ってるんだ?」
私は木製バットで頭を殴られたような衝撃を受けた。これがサラリーマン!
一呼吸置いて私は「野球です」と答えた。すると先輩は笑顔だけを残して去ってい
鳥は日焼けしないのだろうか
ただいま九州上空を飛行中。小さな山々は雪をかぶり、まるで高級なスイーツのように並んでいる。
告別式に出席するために佐賀を訪れたのだ。9時台の便で向かい、15時台の便で帰っている。少し疲れた。
山の上に雲が密集している部分が見える。かさぶたのようだ。ぺりぺりとめくったらあの山は晴れるだろうな。だが飛行機の窓は開かない。雲はあきらめペットボトルに手をのばし水を飲む。と、ここで機内サービス。スープ。
雪舟という名前は綺麗だな
列車で旅に出たい。揺られながら寝たい。列車で旅に出るなら冬がいいと思う。この国の夏は地域ごとに魅力があふれすぎているから、ゆっくり寝る暇がない。だからあと数ヶ月のうちに列車に乗らなければならない。銀山温泉に行ってみたい。湯治をしてみたい。
顔を上げたら雪はやんでいた。だからといって決心は変わらない。この冬絶対に温泉へ行く。日帰りでいいから。
#日記
だんだん仕事しはじめる
オフィスの周りをうろついていると、一軒の古道具屋が目に入った。ガラス戸の向こうに小洒落た皿がいくつも並んでいるのが見える。ちょうど大きな丸皿が欲しいと思っていたところなので、店内を覗くことにした。置かれた皿はどれもシンプルで使いやすそうだった。皿以外の古道具(ろうそく立てや灰皿)にも目を奪われながら、くすんだ白地に茶や紺の円で縁取られた日本製の丸皿を2枚買う。オフィスに戻ってからしばらくクックパッ
もっとみる日記を始めたきっかけはイマイくんだったのに
今日は大新年会。蒲田でボウリングをしてからスーパー銭湯の宴会場にて宴会、の予定だった。前の日記にも書いた通り、私はあらかじめ蒲田に来て万全の態勢を整えていた。
集合時間1時間半前にヤシロくんが登場。それで軽く一杯やろうかと、適当な中華料理屋に向かう途中で白木のカウンターが輝く大衆居酒屋を発見。どう見てもいい店だったので迷わず入店した。ここがなんとも素晴らしかった。何を頼んでもうまい。うますぎて、
中央線はタイムマシンだ
金曜日、東京駅から中央線に乗り、西へ向かう車中でひとり物思いに耽る。
学生時代、私は吉祥寺に住んでいた。大学はそこから中央線でさらに西へ向かったところにあって、通学中はいつもiPodで音楽を聴きながら、図書館で借りた本を読んでいた。
今のように、何かをシェアする文化などなく、そもそもスマホもなかったし、なんならメールをする相手すらもいなかったので、どっぷりと一人の世界に入り込んでいられたのだろ