年齢とともに増える診察券

花粉が飛びまくっている。昼夜問わず盛りに盛っているのだ。公然わいせつである。植物も人類を見習って生殖行動は室内などの人目のつかないところでやってもらいたい。

あまりに症状がきついのでついに治療を試みようと昼休みに病院へ行く。医者の話によると薬の作用によって心拍が弱くなることもあるらしい。その耐性を調べるためにと心電図をとられた。私の心拍数は48だった。

成人男性の平均心拍数は65前後らしい。哺乳類において心拍数は体が大きければ大きいほど少なくなるもので、象レベルだと30前後になるという。つまり心拍数から見た私は象と人間の中間といえる。人間にしては取り柄がないと思っていたが、象だとすると言葉を操られるしたまにテレビに出る象よりは絵もうまい。これからは象として評価してもらう。

不整脈の疑いもあるとのことで「ホルター心電図」による検査もすすめられる。きれいな看護師さんが説明してくれたのだが、装置の装着イメージを自分の胸部を使って細かく説明してくれるものだから目のやり場に困ってしまった。しかし人の話は真剣に聞くようにとよく教育された象だからきちんと見続けた。

おかげで正常な心拍数を取り戻すことができた。

#501文字の #日記

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