おおつ

あなたの今日がもし幸せな一日だったらここを見てほしい。その分私が苦しんでいる。

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あなたの今日がもし幸せな一日だったらここを見てほしい。その分私が苦しんでいる。

最近の記事

年齢とともに増える診察券

花粉が飛びまくっている。昼夜問わず盛りに盛っているのだ。公然わいせつである。植物も人類を見習って生殖行動は室内などの人目のつかないところでやってもらいたい。 あまりに症状がきついのでついに治療を試みようと昼休みに病院へ行く。医者の話によると薬の作用によって心拍が弱くなることもあるらしい。その耐性を調べるためにと心電図をとられた。私の心拍数は48だった。 成人男性の平均心拍数は65前後らしい。哺乳類において心拍数は体が大きければ大きいほど少なくなるもので、象レベルだと30前

    • リーダーとコーヒー

      元重と蒲田のタリーズにいる。ウェブメディアびっくりセールに行くのである。会場は大田区産業プラザという殖産興業政策のもと建てられたであろう施設だ。そんなわけで蒲田にいるのである。 いま彼はニンテンドーDSの画面を食い入るように見つめている。今夜焚き火をしながらポケモンバトルをするらしい。 今日に限って言えば日本、いや世界を見渡してもそんな連中は他にいないだろう。稀有な友人をもって私は誇らしい。ちなみに私はポケモンをやっていないのでバトルには参加しない。私はポケモンGOをやる

      • ぞろ目が出たら刑務所へ

        2月22日。せっかくのぞろ目の日だから久しぶりに日記を書く。2月に入って2本目の日記、これがほんとの2記である。 前回のぞろ目の日は何をしていただろうか。日記を読み返すと、どうやら古道具屋で丸皿を買っていたようだ。この丸皿は大変よろしくて、昨日もささみ団子と椎茸を焼いたものを盛り付けた。 今日は朝からバタバタとしていて、ようやく心が落ち着いたただいまの時刻は21時半。起きている時間の大半を心が落ち着いていない状態で過ごすのは不健康であるから、もう今日の仕事はやめにしよう。

        • 力を抜いたスイングの力強さ

          新入社員の頃の話。配属発表と同時に、私は同じ部署の先輩率いる草野球チームに入団した。契約金は焼肉定食だった。あるとき週末の練習を休む旨を伝えたところ、先輩は笑みを浮かべながら、しかし厳しい口調でこう言った。 「お前、何(なに)でメシ食ってるんだ?」 私は木製バットで頭を殴られたような衝撃を受けた。これがサラリーマン! 一呼吸置いて私は「野球です」と答えた。すると先輩は笑顔だけを残して去っていった。果たしてその週末、グラウンドには一所懸命に白球を追いかける私がいた。もちろ

        年齢とともに増える診察券

          歌うたいと歌い隊

          土曜日、ちょっとした打合せで大塚へ。北口のロイヤルホストに向かう途中、駅前のロータリーで歌うたいを見かける。ストリートミュージシャンである。なぜ歌うたいと表現したかというと彼のマイクスタンドにボードが掲げられていたからだ。 歌うたい 〇〇〇〇 という具合に。それでまあ打合せに遅刻していたからじっくり聴くこともせず、ロイヤルホストに入ったのだが、私はやけに気になっていた。彼の歌ではなく、歌うたいという言葉に。 「名詞+動詞連用形」で職業を表す例はいくつかあるが

          歌うたいと歌い隊

          シンギュラリティ

          私の甥っ子たちは忍者教室に通っている。彼らの母である姉曰く「頻繁に転んでケガをするので敏捷性を養わせるため」に通わせているらしい。まず落ち着きを持たせるための習い事をさせた方がいいのではとも思うが、姉の教育方針に口を出す権利はない。何より本人たちは楽しんで通っているとのこと。結構である。 そんな忍者のたまごの弟の方が、幼稚園で転んで腕の骨が欠けてしまった。「頭から転ばないようにまず手をつく、って忍者教室で教わった結果がこれよ」と姉は嘆いており「いっそ受け身を学ばせるつもり」

          シンギュラリティ

          鳥は日焼けしないのだろうか

          ただいま九州上空を飛行中。小さな山々は雪をかぶり、まるで高級なスイーツのように並んでいる。 告別式に出席するために佐賀を訪れたのだ。9時台の便で向かい、15時台の便で帰っている。少し疲れた。 山の上に雲が密集している部分が見える。かさぶたのようだ。ぺりぺりとめくったらあの山は晴れるだろうな。だが飛行機の窓は開かない。雲はあきらめペットボトルに手をのばし水を飲む。と、ここで機内サービス。スープ。 東京に戻ったらすぐに会社へ向かう。打合せが2つあるのだ。帰宅するのは22時過

          鳥は日焼けしないのだろうか

          雪舟という名前は綺麗だな

          列車で旅に出たい。揺られながら寝たい。列車で旅に出るなら冬がいいと思う。この国の夏は地域ごとに魅力があふれすぎているから、ゆっくり寝る暇がない。だからあと数ヶ月のうちに列車に乗らなければならない。銀山温泉に行ってみたい。湯治をしてみたい。 顔を上げたら雪はやんでいた。だからといって決心は変わらない。この冬絶対に温泉へ行く。日帰りでいいから。 #日記

          雪舟という名前は綺麗だな

          だんだん仕事しはじめる

          オフィスの周りをうろついていると、一軒の古道具屋が目に入った。ガラス戸の向こうに小洒落た皿がいくつも並んでいるのが見える。ちょうど大きな丸皿が欲しいと思っていたところなので、店内を覗くことにした。置かれた皿はどれもシンプルで使いやすそうだった。皿以外の古道具(ろうそく立てや灰皿)にも目を奪われながら、くすんだ白地に茶や紺の円で縁取られた日本製の丸皿を2枚買う。オフィスに戻ってからしばらくクックパッドでレシピを見つめていた。この皿に合う料理を求めて。もし明日早く帰れたら、さっぱ

          だんだん仕事しはじめる

          日記を始めたきっかけはイマイくんだったのに

          今日は大新年会。蒲田でボウリングをしてからスーパー銭湯の宴会場にて宴会、の予定だった。前の日記にも書いた通り、私はあらかじめ蒲田に来て万全の態勢を整えていた。 集合時間1時間半前にヤシロくんが登場。それで軽く一杯やろうかと、適当な中華料理屋に向かう途中で白木のカウンターが輝く大衆居酒屋を発見。どう見てもいい店だったので迷わず入店した。ここがなんとも素晴らしかった。何を頼んでもうまい。うますぎて、もうここを出たくなかったのだがなんと7時閉店。仕方がないので店を出る。その頃には

          日記を始めたきっかけはイマイくんだったのに

          正月終わるな

          昨日はゼミのOBOG会があり、西新宿まで出かける。普段来る機会のない場所だが、道中かつてTOEICを受験したビルを見つけた。そういえば年末のTOEICは残念ながらスコアが下がってしまった。今月こそはモトシゲメソッドにマジメに取り組んで目標点を取る。そして、もう受験はやめるつもり。ちなみにモトシゲメソッドは私が目標点を取ることで確立されるので、彼のためにも頑張りたい。 先生は変わらず元気だった。やや太ったようだが、激務で痩せていくよりはいいかもしれない。司会の挨拶と乾杯の発声

          正月終わるな

          フラレルフィア

          鳥の糞が直撃した。これで通算三回目である。初めての直撃は中学生のときで、犬の散歩中だった。気が動転して全力疾走で家まで帰った。犬はいつもより速いペースに大喜びしていた。二回目は浪人生のときだ。公園のベンチで彼女と話しているとき、不意に背中に温もりを感じた。「シャツ脱いだら?」と彼女はやさしく声をかけ、そして私のシャツを受け取ると、水飲み場の水で汚れを丁寧にふき取ってくれた。 その日私は、彼女に会いに行く道中、何度も何度も会話をシミュレーションしていた。電車で2時間の距離だっ

          フラレルフィア

          春を迎える心構え

          今年もこれといった目標は立てない。新年早々なんと堂々とした諦めっぷりか。目標など達成できやしないのだ。それどころか目標の中身すら忘れる可能性もある。達成できない目標を立てるから自分を見損なってしまうのである。達成できる目標を立てればいいのだ。例えば「毎日一生懸命仕事をする」を目標とした場合、あと数時間もすれば初日にして目標を失うことになるだろう。明日になれば186センチの粗大ごみができあがる。正月明けまでごみ回収もしてくれないというのにだ。たとえ「毎日仕事をする」にしたとして

          春を迎える心構え

          ではまた来年。

          コミケに行き、同人誌をいくつか買う。今回は友人らが出店していたので、共通の友人と連れ立って陣中見舞い。忙しい中でも好きなものをつくっているその姿に感銘を受けた。来年は私も好きなものをつくろうと思う。嫌いなものはつくらないし、食べない。 この日記は実家の近くのスタバで書いている。今年中に済ませておきたかった仕事を済ませ、お年玉封入作業も済み、あとはこの日記を書いたら集中力が切れるまで(約5分)、来年のアイデアを考える。そしたら家に帰ろう。本当はもう少しやっておきたいが、疲れて

          ではまた来年。

          静かなる忘年会

          一昨日のこと。年末のブレイクタイムにと、大忘年会へ向かう。大忘年会という名前はイマイ君がつけたのだろうが気に入っている。浅草花やしきでBBQをする予定だったが、入り口に集合した段階でホッピー通りでいいんじゃないかと意見が一致。一軒の居酒屋へ潜り込む。その後は競馬をし、風呂に入り、ねぎま鍋を堪能。帰り際にバッティングセンターも行った。 こうやって書くと、さぞかし大盛り上がりの忘年会だったように思えるが、しかし、大荒れだった去年とは打って変わって終始落ち着いた空気が流れていた。

          静かなる忘年会

          中央線はタイムマシンだ

          金曜日、東京駅から中央線に乗り、西へ向かう車中でひとり物思いに耽る。 学生時代、私は吉祥寺に住んでいた。大学はそこから中央線でさらに西へ向かったところにあって、通学中はいつもiPodで音楽を聴きながら、図書館で借りた本を読んでいた。 今のように、何かをシェアする文化などなく、そもそもスマホもなかったし、なんならメールをする相手すらもいなかったので、どっぷりと一人の世界に入り込んでいられたのだろう。当時はただただ毎日が過ぎていくだけで、まさか10年後にこの通学について思いを

          中央線はタイムマシンだ