見出し画像

ドイツ原発「回帰はない」/逢坂誠二 7882回

【24年7月31日 その6185『逢坂誠二の徒然日記』7882回】
夜明け前の都内、ところどころ切れていますが雲が広がっています。気温は既に28度程度です。日中も曇りから晴れ、夜には雨の予報です。最高気温は36度の見込みです。

1)ドイツ原発「回帰はない」
ドイツは昨年、脱原発を達成しました。このドイツのエネルギーに関し、ウクライナ戦争の影響で電力価格が高騰し気候変動政策が失速し、原発回帰を検討しているなどの評価を日本では良く聞きます。昨日の朝日新聞に、6月に来日したジェニファー・モーガン外務事務次官がその実態を語っています。

==以下抜粋引用==

ロシアに55%を頼る天然ガスを10カ月で削減するのは大きな挑戦だったが、政府は3月にエネルギーシステムの危機を脱したと宣言。エネルギー価格は以前の水準に戻っている。電力の再エネの割合は58%で、電力システムは非常に安定している。2030年までに再エネ80%をめざしており、再エネはエネルギーと経済の安全保障の基盤となっている。

ショルツ政権は、エネルギー、経済、気候の安全保障の同時達成に取り組んできた。できる限り30年までに石炭火力を廃止する。CCS(二酸化炭素の回収・貯留)などは考えていない。

再び原発に戻ることはない。経済性がないからだ。再エネと安定した送電網があれば原発は必要ない。日本では、ドイツはフランスから原発の電気を輸入していると言われているそうだが、間違いだ。

欧州は1992年以降60%の経済成長を続け、30%の排出量削減を達成した。再エネや電気自動車の推進は、産業や繁栄にも最優先事項だ。

日本の削減目標やエネルギー計画は科学的根拠に基づいたものであってほしい。気候変動が与える影響について、コストや効果など全体像を考慮すべきだ。

==以上、引用終了==

ドイツと日本の大きな差に愕然とします。

2013年、ドイツを訪問した際に、ドイツでは既に10年以内の原発廃止を決めていました。ドイツの方々からは、日本こそが、エネルギーの転換を大胆に行うべきだとの指摘も受けました。太陽光パネルや廃炉技術の開発、電力の需給調整システムなど、日本が世界に先駆けて行うべきことがあるのですが、ドイツに比べると完全に後手に回った印象です。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.7.31===
逢坂誠二への個人献金はこちらです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?