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複業を考えている人に読んでほしい。10年前の自分に伝えたいたったひとつのこと

40歳で起業した僕が本当に後悔したことが1つだけある。
それは
“価値観、志でつながる関わりを会社の外で作ってこなかったこと”だ。

よりよい仕事をするためだけの関係。

起業を決意した39歳。そのときの僕には会社の同僚、上司、後輩、クライアント担当者、仕事を発注する外部パートナーとの繋がりしかなかった。

もちろん、この関係も、会社の中でよりよい仕事をするための関係であり、ひとりひとりの価値観や人生観、夢、野望などに立ち入らなかった。

僕自身もそういうことを意識することも、言葉にすることも、発信することもなく、ただただより良い仕事をすることを前提に人間関係をつくっていた(無自覚のうちに)。

僕は人づきあいが苦手でもないし、あえて繋がり避けてきたのでもない。
仕事は好きだし、誇りもある。
いち会社員として快適に働いている僕にとってそれ以上の必要がなかったのだ。

起業ではじめて自分と向きあう。

起業とは、自身の中の価値観や原体験、成し遂げたいことと真正面から向き合うことでもある。会社はある意味それを表現したひとつのメッセージだ。

だがそれができた時、僕にはこの挑戦を一緒にすすめていく仲間がいなかった。

何人か思いつく顔ぶれはいても、これまでそんな関係をつくってこなかったので、こんなリスクの高いプロジェクトに巻き込んでいいものか、躊躇した。

だから起業1年目は関係づくり、仲間づくりに奔走する。

同業のセミナー出まくる、過去の名刺をくって人に会いまくる、イエンタ使って新しい出会いを探す、ビジネススクールにも通った。
とにかく人とあっては、自分が実現したいこと、相手が成し遂げたいことを聞いてまわった。
信用も実績もない。ましてや予算もない。
仕事を依頼するにも、根本のところがつながっていないと、良い仕事ができない。
(今もコアメンバーとしてbridgeを牽引してくれている鈴木郁斗とはこのときに出会った)

組織の外にいる人と志でつながる。本物にふれる。

一般的には、5年以上にわたって同じ集団に所属していると、同質化が進むらしい。ハイコンテキストな環境の中で、慣習がうまれ、原理原則になっていく。ある意味これは効率的だし、放おっておいても仕事がまわる。
だから互いの価値観を確認しあうような面倒で青臭いことをする必要もない。

だが、会社の中で仕事を前にすすめるだけの関係しか持っていないというのは仕事人生を豊かにするためには相当なリスクだと思う。
自身の可能性を無意識に閉じてしまうという恐れがある。

外の人とのつながりをもつ。志や価値観でつながる仲間、挑戦者と出会いで生の触発をうける。この活動を意識的に自分の中に取りいれる。

そうすることで組織の内側にいるメンバーとも新しい関係が築けるのではないだろうか。

個人の中に潜むイノベーター

少し話はそれるが[個人の中に潜むイノベーターを発露させる]ということをサービスのコンセプトにしているbridgeでは、プロジェクトの中でクライアント企業の外にいる本物、挑戦者との出会いを織り込んでいく。

新規企業でもっとも重要なのは、
「リスクは高いが、何が何でもやりたい」
「絶対に成功させてやる」
といった強烈なモチベーションが生まれることだ。

そしてそのモチベーションに火を灯すのは、イノベーションの方法論でも、事業計画でもない。
自らリスクをとって挑戦している本物と出会い、生の触発を受けること。
彼らの創造性、行動力、覚悟、リスクテイクをみて、心が揺さぶられ、カッーと体が熱くなる体験に見舞われる。

過去の延長線にないチャレンジには内なるイノベーターの発露が欠かせない。

1時間単位で複数のコミュニティを行き来する。

奇しくもコロナによって僕たちの働き方は一変した。
いや、もともと未来はこうだったのが、一気に前出しされただけかもしれない。僕のビジネスでもオンラインが主流になり、どこにいても、誰とでも、仕事ができるようになった。

bridgeでも昨年末から二人のメンバーが複業として参加している。
これまでは、外部メンバーに入ってもらう際に、半日、一日単位の拘束が前提で、入る側も受け入れる側も一定の覚悟が必要だった。今二人は、1時間単位(もっというえば30分単位で)で本業と、bridgeの仕事を行き来している。

Slack / Teamsのワークスペースを切り替えればそこには別のコミュニティがある。僕自身も今は代表を務めるbridgeと、社外役員として参加するi3designがある。
感覚的にはあと、1,2社くらいはいけそうだ。
(オファーお待ちしております!)

少し話のピントがボケはじめたのでここまでにするが、僕が言いたいのは、
つまり、「組織の外にいる人とつながろう」ということだ。
複業はその有効なオプションだと思う。オンラインサロンでも、有志コミュニティでもいい。

組織の外にあるコミュニティに出向き、本物から生の触発をうける機会をつくる。仲間をつくる。

これを10年前の僕の言っておきたい。

bridgeはイノベーションに必要なマインド・スキル・仕組みの導入と、
プロジェクトファシリテーションを通じて、
人と組織の挑戦をお手伝いするビジネスデザインファームです。
bridge WEB

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