自分を映すリアクション
行動を起こすと必ず他者から何らかの反応が返ってくるものですが、なぜか自分が期待している時ほど、その反応は薄く、時に全くないと感じます。
反対に、自分が何も期待していない時に限って、思いがけない反応が返ってくることがあります。
そして、反応が返ってくるほどに、自分の気持ちを確かめることにもなります。
本当にそれがやりたいことなのか、本当にその相手が好きなのかーーそんな具合に、自分に問いかける機会が持てるのです。
興味深いのは、期待しているときや、反応が薄いと感じるときほどやる気がみなぎり、自分の意思を強く感じるのに対し、逆に反応が大きいときほど、自分は何を求めているのだろうかと考えさせられることです。
だから、反応が大きいときには、気持ちが揺らぎ、そこから自分の求めることがさらに明らかになる気がします。
自分ひとりではよくわからない自分のことも、他者を通して確かめることで少しずつ見えてくるものがあるのです。
それがとても面白くて、そして嬉しいのです。
こうして、自分の輪郭が少しずつ鮮明になり、求めているものや大切にしたいものがわかってくるのです。
反応の大小を問わず、他者からのさまざまなリアクションが私にとって意味深いのです。
他者のリアクションに触れるたび、私はそこに自分自身を感じるのです。
他者のリアクションにただ感じるもの、それは私自身なのです。