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宝くじ、買う派?買わない派?高校時代、友達と共同購入した宝くじが・・・

もう40年近く前の話になりますが、宝くじのニュースを見て、思い出したエピソードを。

当時高校生だった私は、友達をかき集めて、年末ジャンボ宝くじをみんなで買わない?と声をかけた。

高校三年生の冬休み目前。

そう、受験生である。

そんなことをしている場合ではないのだ。

受験勉強をせねば。

しかし、高校生活ももうすぐ終わるので、その前に、友達とひと山当てたい。私の思いに賛同して集まってくれた10人ほどで、それぞれ3000円を出し合い、バラ100枚を購入することになった。

「どこがよう当たるん?」(どこの売り場がよく当たるのか)

「そら、4ビルやろ」

関西の方ならピンとくると思うが、大阪梅田の第四ビルの前に、よく当たると評判の宝くじ売り場がある。テレビ取材もよく入るのでご存じの方も多いと思う。受験生が、受験勉強もせず、年末ジャンボ宝くじを100枚買うために、寒風吹きすさぶ中、長蛇の列に並ぶ姿をみて、勉強せーよ!と叱咤するのは無粋というものだ。

翌日、出資者みんなの前で、それぞれの持ち分であるバラ10枚ずつを配る。
「どれが当たるー?」「そんなんわからんわー」誰がどの宝くじを取るか、でひと盛り上がり。高校生はどんな状況でも明るい。

友達の一人が、私に

「買いに行ってくれたから、一枚あげる!」

と自分の持ち分の10枚の中から、一枚選ぶように差し出す。えー、いらんよ。と遠慮したが、まあ、当たるわけないし。と思ったので、扇状に広げられた宝くじから一枚選んで自宅の机の引き出しにいれておいた。

そして、年末ジャンボ宝くじの当選発表の日。

当然ながら、全部はずれ。7等300円が一枚当たったのみ。



と、思っていたら、
友達から「あげる!」ともらった1枚が、
なんと、6等3000円当選していたのだ!



「うわっ!もろたやつ、当たってるやんっ!」(貰ったやつが当たってる)



3000円は、小遣い程度で、大した金額ではないかもしれない。しかし、高校生にとっては、自分で買いに行った私にとっては、みんなでお金を集めて買った私たちにとっては、十分、大ごとだった。

「うわー。もろたやつが当たってもうた。どないしよ。」

そうだ!
いいこと思いついた。

冬休みが明けて、始業式の日。当たった3000円の半分、1500円をポチ袋に入れて、

「お年玉~。おすそ分け~。」

と言って、当たりくじをくれた友達に差し出した。私が3000円当たったことを知らなかった友達は、一瞬驚いて、

「当たってたんや~!!これ、めっちゃ嬉しい!!!」

と言って、喜んでポチ袋を受け取ってくれた。

なんてことはない話なんだけど、高校生活最後の忘れられない思い出になった。

ちなみに、受験は、当然ながらことごとく落ちて、唯一補欠に引っかかった大学に入学した。第一志望でもなく、学びたかった学科でもなかったので、落ちこぼれて、卒業目前で必須単位を1つ落とし留年、就職先も内定取り消しとなった。

しかし、お詫びのご挨拶に伺った際に持参した高級ウイスキーが効いたのか、就職先の人事担当者の懐の深さにより、バイトで雇っていただくこととなった。落とした単位だけを履修するために週1回だけ大学へ通いそれ以外の日は働いていたので、今でいう二刀流の先駆けかもしれない(絶対違う)。

そして、この10年後、「やけになって大学辞めなくてよかった」と心底、過去の自分に感謝する未来がやって来るとは、この時夢にも思わなかったのだが。

人生、どう転ぶか、本当にわからない。


終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。