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ことばと情景

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2022年3月の記事一覧

流星

流星

まっくらなへやでほほをつたうなみだは、

ながれぼしのようにきらきらひかる。

こぼれたおもいはやみよにとける。

だれにもいえない、ひみつがにじむ。

あさがきたらきっとまた、

なにもなかったかのようにわらうのでしょう。

ぜんぶぜんぶ、

よるだけがしっているひめごと。

ほしだけがしっている

ほしだけがしっている

ことばにならないおもいは

そっとすくいとって

おほしさまにあずけてしまおう

そしたら ほら

よぞらにきらきらまたたくから

ゆめをみるよる

ゆめをみるよる

とおいきみにてをのばして、

ことばとじかんをわけあって、

いっしょにこえようとするよる。

いつか、からだもこころもきみのとなりで、

いっしょにすごすことができたなら。

そんなひをゆめみながら、

きょうもひとりでねむりにつく。

ほしにねがいを、つきにいのりを。

どうか、きみがみるゆめが、

やさしくてあたたかなものでありますように。