大井 南緖 Ohi Nao

映画・ファッションが好きなイラストレーター。 WEB: ohinao.com

大井 南緖 Ohi Nao

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最近の記事

CINEMレポ vol.10「哀れなるものたち」(2023年)

 天才外科医によって、胎児の脳を移植され蘇った若き女性ベラ。彼女は未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険の旅に出る──。  前情報を見て、これはわたしが得意じゃない怖そうなやつかな?と思っていたら、ジャンルにはSFロマンティック・コメディと書いてあってびっくり!それでいてR18指定の作品。しかも海外でも賞を受賞したりと話題になっていたので、一体どんな仕上がりの映画なの?と劇場へ足を運ぶことに。  映画がはじまると、想像の範ちゅうを超えたストーリーに夢中でした!見た目は大人

    • CINEMAレポ vol.10「ゴールデンカムイ」(2024年)

       何か作業をするときに気に入っている映画やアニメを流す習慣があるのですが、「ゴールデンカムイ」は何度も見た作品のひとつ。  サバイバルにバトル、アイヌ文化、歴史に狩猟グルメまで、いろんな要素が詰まっていて本当に面白い!  そんな作品の実写化、どんなものになるの?果たして可能なの⁉︎と公開を楽しみに待っていました。  いざ鑑賞してみたら、すごくよかった…!役者さんの演技、リアルな視覚効果、物語の構成…作品に関わった人たちの気概を感じる作品。  改変されているシーンもあるのに「

      • CINEMAレポ vol.9「アクアマン/失われた王国」(2023年)

         モモアファンの母に誘われて、「アクアマン」シリーズ第2作目を鑑賞してきました。  今回は屈強な兄弟2人のバディものになっていて豪快さがパワーアップ!豪快でお茶目な兄・アーサーと冷静沈着な弟・オーム。ソリが合わないはずなのに、お互いにないものを持っているからこそ?パズルのようにぴったりハマっちゃうアクションが見ていて気持ち良かったです。  アクアマン自身は、王として、父として、兄として、(息子として、夫としても…)大奮闘。王として慣れない国務に悩み、父として育児に励み、兄

        • CINEMAレポ vol.8 「BAD LANDS バッド・ランズ」(2023年)

           2021年公開の「燃えよ剣」で山田涼介くんが演じた沖田総司がすごく魅力だったので、彼がまた原田眞人監督の作品に出ると知って楽しみにしていた今作。  ついこないだ映画館に見に行ったつもりでいたら、もう配信されていました。公開したのは去年の秋のことなんですね。時が経つのが早い…!  いろんなキャラクターの多面性がすごく面白い作品だったんですが、殺伐とした世界観の中、ネリとジョー姉弟のやりとりはどこか可愛さがあって。  軽口を叩いてみたり、ふざけてみたり…それがすごく姉弟らし

        CINEMレポ vol.10「哀れなるものたち」(2023年)

          CINEMAレポ vol.7 「ウィッシュ」(2023年)

          ディズニー好きとして、見逃せない! ディズニー100周年記念映画「ウィッシュ」を観てきました。 ディズニーの作品は字幕と吹替を必ず観に行くようにしているので、今回も1回ずつ鑑賞。 日本人なので、日本語で言葉にされるからこそ刺さる!みたいなシーンや素晴らしさはもちろんあったんですが、今回のオリジナルキャストはさらに強かった…! キャラクターが本当にいるかのよう。ミュージカルシーンでの感情がしっかりと見えてくるような歌声が素晴らしかったです。 個人的にいちばん印象に残ってる

          CINEMAレポ vol.7 「ウィッシュ」(2023年)

          CINEMAレポ vol.6「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」(2023年)

          ティモシー・シャラメがウィリー・ウォンカ?! 絶対見なきゃ!と予告が出た時にワクワクした今作。 はじめに"ウォンカ"と聞いたときは、ジョニー・デップの「チャーリーとチョコレート工場」を想像したけど、これは1971年のジーン・ワイルダーがウォンカを演じた「夢のチョコレート工場」の姉妹作。 「Pure Imagination」の楽曲は知っていたけど、ちゃんと鑑賞したことがなかったジーン・ワイルダー版。先に観てなくても、十二分に楽しめたので、ワイルダー版の予習はどっちでも大丈夫

          CINEMAレポ vol.6「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」(2023年)

          CINEMAレポ vol.5 「シンデレラ」(1950年)

          ディズニー創立100周年を記念した特別イベント、ディズニー100フィルム・フェスティバルで10月に再上映された「シンデレラ」を映画館で観てきました。 大きなスクリーンで観る「シンデレラ」は、臨場感が素晴らしかった…! シンデレラがお城に着くシーンで映る、小さなシンデレラとどこまでも続く階段、高い高い天井。 大きなスクリーンに映る階段を見上げると、お城の荘厳さを肌で感じられるような臨場感。 シンデレラのドキドキを疑似体験できたような感覚がありました。 シンデレラがねずみ取

          CINEMAレポ vol.5 「シンデレラ」(1950年)

          CINEMAレポ vol.4「北極百貨店のコンシェルジュさん」(2023年)

          原作の漫画がとても好きで映画が決まった時から公開を楽しみにしていた今作。 映画もやっぱりすごく良かった…! 大人と子どもも楽しめる、とにかくやさしい物語が本当にたまらなく好きです。 漫画をはじめて読んだとき、意義深いテーマが提起されてる中でやさしい気持ちいーーーっぱいに包まれて、「とにかくきっとこの気持ちを忘れちゃダメなんだな?!」と感情で理解していった体験を思い出しました。 作画では、予告でのアニメーションらしい色彩の印象が強かったので、原作の雰囲気はそこまで落とし込

          CINEMAレポ vol.4「北極百貨店のコンシェルジュさん」(2023年)

          CINEMAレポ vol.3「バービー」(2023年)

          世界中で愛され続けるファッションドール「バービー」が題材となった映画、「バービー」を鑑賞。 今回、日本での公開前に行われていた各国のプレミアでのマーゴット・ロビーのスタイルがすごく素敵で。 バービーファッションを再現したスタイルの数々がバービーそのものだったので、公開前からビジュアル面に期待大だった今作。 いざはじまると、目がチカチカするほどのカラフルでキュートなセット、パーフェクトなファッションの数々が次々に登場…! まさに期待通りの楽しいビジュアルに大感激、大満足でし

          CINEMAレポ vol.3「バービー」(2023年)

          CINEMAレポ vol.2「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(2023年)

           ドラマシリーズで人気を博した「岸辺露伴は動かない」の劇場版を鑑賞。(観に行ってからすでに2ヶ月も経っていた…!) 原作の漫画は読んだことがないのですが、ドラマシリーズのファンだったため劇場版も楽しみにしていました。  タイトル通り、ルーヴル美術館で撮影された今作。美術館でのシーンは美しく、芸術鑑賞しているかのように、うっとりと見惚れるシーンがたくさんありました。美しさと不穏さが共存するシーンの数々には、息を呑むばかり。後半はスピード感を持って駆け抜けていくので気持ちよさも

          CINEMAレポ vol.2「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(2023年)

          CINEMAレポ vol.1 「リトル・マーメイド」(2023年)

          ディズニーの名作アニメ映画「リトル・マーメイド」の実写版映画を鑑賞。 人間の世界を夢見る人魚のアリエルは、溺れていた人間の王子エリックを助け、彼に恋をして…。アニメ版とお話の大筋は同じだけど、新しいシーンがたくさん!南国テイストの世界観がすごく印象的でした。 映像としては、海パートで不自然な動きのシーンがちらほらあるな〜という印象。やっぱりファンタジー要素が強いシーンはアニメーションに武があるんだな〜!(有名な岩場のシーンは特に…!)でも、実写だからできるであろう演出の新

          CINEMAレポ vol.1 「リトル・マーメイド」(2023年)

          CINEMAレポ vol.0 さいしょのお話

          7歳の時に、映画館へ観に行った「Mr.インクレディブル」。それが映画館に足を運んだ記憶の中で1番古い記憶。家に帰ってから、宿題で出ていた絵日記に感想を書き起こしたのを今でもよく覚えています。 きっとあれが、人生ではじめて書いた映画の感想文でした。 買ってもらったパンフレットに載っているキャラクターを真似して描いて、あのキャラクターが好きだったな、あのシーンがカッコよかった、好きだった、と思い返した時間。 今でもそんな時間が好きで、(すべてではないけれど、)鑑賞したあとには

          CINEMAレポ vol.0 さいしょのお話