見出し画像

【2024年最新】統計検定3級の勉強法 | 合格率や難易度から過去問まで幅広くご紹介!!


【勉強法】統計検定3級 | はじめに

私は22卒の新米デジタルマーケターです。はじめはデータ分析や統計に関して右も左もわからない状態でした。高校数学は文系特化型だったので数Ⅰ数Aで終了し欠点もとったことがあるレベルです。そんな私でも取得することができたのでこれを読んで受験される方はきっと合格することができると思います。

まずこの統計検定3級を受験しようと思ったのはグラフや相関関係について理解をしたい、さらにはマーケターとして生きていく上で数学的思考は必要だなと思い受験しました。(会社からの補助で無料で取得できるという理由もあります笑)この記事では、初めて統計検定3級を受ける方向けに勉強法について紹介します。少しでも受験する前の情報収集の参考になればいいなと思っています。

まずではそもそも統計検定とはどのようなものなのでしょうか。

統計検定とは

「統計検定」は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。
データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。日本統計学会は、国際通用性のある統計活用能力の体系的な評価システムとして統計検定を開発し、様々な水準と内容で統計活用力を認定しています。

一般財団法人 統計質保証推進協会より

昨今、中学高校などの初等高等教育において統計学が従来より大変重要視されています。以前までは独立した統計学という分野が存在しなかったそうで社会学 / 経済学 / 医学などのお偉いさんたち(研究者)が協力して統計学についての見直しが行われたそう。そんな世の中的に期待が高まる中で「統計検定」が2011年に設立されたそうです。なるほどそんな背景があったのかと私も書きながら感心しています笑。次の章からは統計検定3級について概要や勉強法、実際の問題などを順番にご紹介します。

【勉強法】統計検定3級 | とは

統計検定3級とは「一般財団法人 統計質保証推進協会」が実施しているデータの種類やグラフ、確立などの統計に関する知識を問う検定試験です。

統計検定3級はすべて記述式問題が一切ない、4~5肢選択問題で60分で30問出題され合格点は100点満点で65点以上が合格です。

<出題範囲>
______________________________________
01.データの種類
02.標本調査
03.実験
04.統計グラフ
05.データの代表値
06.データの散らばり
07.相関と回帰
08.確率
09.確率分布
10.統計的な推測
______________________________________
受験日:通年
料金:一般価格 6,000円
   学割価格 4,000円
問題形式:CBT4~5肢選択問題
問題数:30問程度
試験時間:60分
合格水準:100点満点で、65点以上
合格率:75.6%(2021年6月実施分)
※2020年より出題範囲が改定。以前は合格率が60%ほどでした。

一般財団法人 統計質保証推進協会より

料金は一般価格が6,000円に対して学割価格は4,000円と学生の方はお得に受験することができます。切実に学生時代に戻りたい笑
試験は通年で開催されているので自分が受けたいタイミングで受けれるのでありがたいですよね。60分で30問出題されるので一問当たり2分で解かないといけませんね(時間がない汗)。そういった問題の解き方やコツについてはあとでご紹介します。
続いて試験の難易度について説明します。

【勉強法】統計検定3級 | 難易度

統計検定3級は5等級の中でも2番目に簡単なランクで全体を通しても比較的優しめの試験となっています。必要な高校数学は高2の数Bもほとんどいらないレベルで中でもデータの分析(数Ⅰ)、場合の数と確率(数A)、統計的な推測(数B)の内容から多く出題されます。高校数学は数Ⅰ数Aで終了し欠点もとったことがあるレベルの私でも取得することができたので大半の方は大丈夫だと思います(大きな声で言えない笑)。勉強法を紹介する前に一度例題を紹介します。

【勉強法】統計検定3級 | 例題

データの外れ値について、次のⅠ~Ⅲの記述を考えた。
Ⅰ.外れ値は、常に平均値より大きい。
Ⅱ.箱ひげ図は、外れ値を検出するのに有効である。
Ⅲ.外れ値が存在しても、その理由を探る必要はない。
この記述Ⅰ~Ⅲから最も適切なものを1つ選びなさい。
①Ⅰのみ正しい ②Ⅱのみ正しい ③Ⅲのみ正しい
④ⅠとⅡのみ正しい ⑤ⅡとⅢのみ正しい

統計検定3級 2021年6月分より※一部抜粋改編

正解はⅡです。Ⅰは外れ値は平均値より小さいこともあり、常に平均値よりも大きいとは限らないので誤りです。Ⅲは外れ値が存在した場合は原因を探りましょう。例えば何らかのアンケートを集計したとします。その際に外れ値が見つかりました。その原因は設定トラブルや入力ミスであることがわかりました。これは一例ではありますがこのように外れ値の理由を探ることを不必要とは言い切ることができません。このような正誤問題を解く際には「必ず」「絶対」「決して~ない」「~だけ」などの特に強い言い切りの形や限定表現されているものは注意しましょう。今回は実際に出る問題に近い例題を1つご紹介しましたが、いかがでしたか?範囲内からまんべんなく問題が出るので自分の苦手なところを対策して試験に臨みましょう。
続いて勉強方法やコツについて説明します。

【勉強法】統計検定3級 | 対策

日本統計学会公式認定テキスト「統計検定3級対応データの分析」
日本統計学会『統計検定3級・4級公式問題集 2018~2021年』
統計Web
統計検定3級の重要用語イッキ読み【直前対策に最適!】

4つほどご紹介しましたが、1番目の公式テキストと2番目の問題集を中心に行いました。総勉強時間は30時間ほど費やしました。私の場合は数学が苦手だったところもあったので時間をかけて行いましたが、高校数学を理解している方や統計検定4級を取得している方は10時間程度の学習で試験に臨まれるそうです。勉強方法ですが、まずは問題集を1年分一通り解いて自分の苦手な分野を見つけましょう。苦手な分野を見つけたらテキストで復習しましょう。ここで1つ注意しておきたいのが問題集の2021年以前は2020年に統計検定3級の出題範囲が改編される前のものなので「相関と回帰」「確率分布」「統計的推測」の部分は過去問の演習用問題が少ないのでテキストでしっかりと復習することをおすすめします。公式テキストの解説を読んでもあまり理解できない部分は統計Webや直前対策の記事を読むことでより理解を深めることができます。

【勉強法】統計検定3級 | 進め方のコツ

まずは前提の話ですが、試験時間が60分で30問出題されるので1問あたり2分で解かなければいけません。なので少しでも迷った問題は後回しにして自分ができる、わかる問題から解いていきましょう。試験を受ける前から2分で解く練習をあらかじめしておくことで本番でも焦ることなく集中して取り組むことができるのでこういったイメトレをしておくといいかもしれません。
私が試験を解いていて苦戦した(勉強しておいて損はない)問題やポイントは3つあって1つ目は確率変数の問題が思ったよりも出たので演習問題を解いてもう少し対策をしておけばよかったなと思いました。2つ目は相関のところで実際に出た例として縦軸と横軸を入れ替えるとどうなるか、縦軸を〇倍するとどうなるかなどの問題が出ました。これらの問題は構造的に理解をして人に教えるレベルでマスターする必要があるなと思いました。相関以外でも標準偏差が0とはどういった意味かなどやはりちゃんと用語の意味を理解していないと解けない問題も出ました。人に教えるレベルで理解って結構ハードですよね笑。もし本当に覚えづらいなと思うところ出てきた場合は用語ごと丸暗記でOKだと思います。3つ目はグラフの読み取りスピードが本番だとかなり落ちたと思ったことです。練習をいくらしていても本番は80%の力しか出せないと言われているように普段からもっとグラフの読み取り問題を速く解くトレーニングをしておく必要があったなと振り返って反省しています。あくまで一例ではありますが以上のことを心がけてしっかり対策をして臨むことをおすすめします。

【勉強法】統計検定3級 | 過去問

統計検定3級 2021年6月分より
統計検定3級 2021年6月分より
統計検定3級 2021年6月分より

統計検定3級の過去問はこちらから☛

一部抜粋して3つほど紹介しましたが、グラフの意味やデータの読み取りは頻出問題です。3枚目の統計的推測の分野に関しては自分が勉強していて一番難しい範囲だなと思ったので本番でも最後に解きました。とはいえ基礎レベルは理解した上で本番には臨みました(わからなくても質の高い勘で解きたかった)。2021年の6月分の過去問は公式サイトで展開されているので自分のレベルを確かめるために一度問題集を買う前に解いてみてもいいかもしれません。

【勉強法】統計検定3級 | 試験当日

会場に行くとぼちぼち人がいて統計検定3級以外の試験を受験している人がおそらく大半でした。パソコンで答えを入力していき、わからない問題は飛ばしてわかる問題から先に解いていきました。特に何も問題なく解き終えることができました。結果は67%でギリギリ合格でした危ない笑。このタイプの試験は結果がその場で出るので、落ちてたらめっちゃ気まずいし悔しくなると思います(経験談)。なのでしっかりと準備をして本番試験に備えましょう。

統計3級 実際の試験結果

【勉強法】統計検定3級 | 最後に

今回は統計検定3級についてざっくりではありますが、まとめてみました。いかがでしたか?統計検定3級は資格試験を全く受けたことない人にもおすすめです。みなさんが思っているほど難しい試験ではないですし、新卒1年目の方や職種問わずいろんな方が受けてもちょうどいいレベルでおすすめの試験だなと思います。最後になりますがこの記事を読んで試験に臨む方は合格できることを心から祈っています。応援しています🎌ファイティン‼️🏃💨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?