灯の闇に
宇宙、星、銀河。の言葉を使わないで、宇宙を表現してみました。
灯の闇に
窓を開けると 闇の広がり
すぅと冷たい空気の 流れ込む
闇をじぃと 見つめていると
静かな光の 針の先でつついたような 灯の
そっと浮かんでいるのに 気がついた
その小さなやさしい灯に うっとり眺めていると
小さな光は実は沢山あったらしく
だんだんと輝きを放ちだし
しばらくすると 闇は美しい灯で満たされた
本当は 闇には光が 無数にあったことを知る
大きな光 小さな灯 赤い灯 青い光 金色の灯
闇とは 美しい灯の住まう世界だったのか……
光の靄の一つを 指でそっと絡めとり
うっとりと眺めると 懐かしいあの日の映像が
ふっと現れ ふっと消え ……
ふっと現れ ふっと消え ……
ふっと……
ピィーー と光は闇を横切った
あっ……
静かに 闇は美しい灯を再び瞬かせている
何事も無かったかのように……
そっか
お願い事を唱えないと
お願い事…… お願い事……？
耳には
スースーピー
大切な君の寝息の音
スーピースースー スーピースースー……
そうね
と 静かに 美しい灯の散る世界を眺める
静寂に 散らばる灯に
スーピースー……
闇は灯と美しさを創りだす
スー……
闇は 美しい灯の散りばめる
静寂に ……
……
ピィーーー と光の飛ぶ
！ 君との幸せを……
……
どうか…
……
闇には 美しい灯の静かに満ちてゆき
心には やさしい灯の静かに満ちてゆく
時間は止まり 空間は深まり
私は 君に 灯の美しさに 誓う
永遠の幸せを
どうか……
闇には 美しい灯の瞬きの広がり
耳には 静かな君の寝息の届く
満たされてゆく
美しくやさしい
闇の灯に
満たされて
静かな 静かな
灯の闇に
満たされて
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