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2年記念日ってほどじゃないけど
取り敢えず言葉を連ねていくとしよう。
ここ数年は怒涛だった。
3年半一緒に居た人との別れをやっと決断し、同棲を解消し、約9年離れていた実家に帰ってきたのが2020年の4月。
ただいま、実家。
私の知っている地元とはまるで違った。地元ってこんなに賑わってた?
スタバなんてあったっけ。食パン専門店あるやん。
と、地元に帰ってきて一旦落ち着こうと思ったのも束の間、縁があって5月に紹介された方から猛アタックされ、2回丁重にお断りをしても諦めてくれなかった姿勢に折れ、3回目にて渋々。
私「今もこれからも好きになる事はないと思いますが、それでも良いですか。私はしたいことをするし、好きな人が出来たら正直に告げます。」
「それでも一緒に居たいです。」
私「そうですか。。。」
こんな会話、他人とすることは今までもこれからも無いだろう。
なんだかんだ数か月が経ち、「転職で豊橋に行くので、結婚を前提に付いてきてほしい。」と言われ、お断りをして、なんとかお別れ。
今思うと、とにかく怒る人でした。
とにかく明るかったら良かったんやけど、安村みたいにはいかず、なんせ基本一緒に居ても楽しくなかった。
どうしても好きになれなかった。
ここがいちばん大きかった。
でも、地元に帰ってきたことで救われたことも多かった。
中学の同級生との距離が近くなり、たくさん会う生活に戻った。結婚して子供もいる友達もいれば、一生懸命仕事に専念しているキャリアウーマンもいる。35億稼いでいるのだろうか。
みんな変わらず、私を迎え入れてくれた。
ものすごく嬉しかった。
そんな私も実家に帰ってきてから今日でちょうど2年。そのことに気付いて、今思っていることを残そうと思った。
2年前と変わったことはなんだろう。
まずは離れてた“家族”の存在が、思っているより大きいことに気付いた。好きとか嫌いとかの感情論の話ではなくて、血が繋がっているという物理的な距離、色んな意味で気を使わない関係、終わりの来ない繋がり、全てを兼ねて「家族」を知った。
それから、“好きなことだけをやる”ことの自由さを知った。
1人暮らしの時や、同棲している時は自分の好きなタイミングで自分のやりたいことだけをやってきたから、それがいちばんの幸せなのだ、と思って生きてきて
実家に帰ってきた4月の段階で
「早くごはん食べて」
「早くお風呂入って」
「夜ごはん要らないときは連絡して」
「泊まるときはできれば事前に教えて」
「洗濯物ぜんぶ出した?」
「部屋にあった○○、ゴミだと思って捨てといたよ」
こんな親との会話が学生時代ぶりすぎて、9年前の記憶が蘇ってきたのを今でも覚えてる。
【実家】に違和感を感じ始めたのが15歳で
【実家】を出ることを決意したのが19歳で
友達とルームシェアしたり、バックパッカーで旅行したり、1人暮らししたり、恋人と同棲したり、久々に実家に来るとやっぱり実家は好きじゃないな、、、と思った。
だから自分で1人暮らしをするための一軒家の設計を始めた。一応“建築設計士”の仕事をしているので、そこまで難しいことではない。いつものことだ。
でも、いざ自分の家を設計しようとすると理想と現実が交差して、交差して、平行線にもなったりして、意匠図、構造図、設備図、外構図、一式仕上がったのは2021年の秋だった。
結婚願望もないし、そうなると子供も居ないし、『一人暮らし(と、猫)』という前提で設計をして、自分が住みたい理想の家のすべてを詰め込んだ、完璧な家だった。あとは土地を購入して、職人さんを雇って建てるだけだ、そんなことを考えて具体的なプランまで立てていた。
でもそんな私にも最近、恋人ができた。
1年半ぶりの恋人。
年上が好きだった私にとって初めての年下で、歩んできた人生も、価値観も、経験もまるで違う。
年下との接し方がイマイチよく分からないし、“かっこいい”というよりは“かわいい”のほうが多い。それに、高校の時から恋人の条件として絶対に譲ることのなかった“身長175cm以上”でもない。でも、他の人なら許せないことも、なぜだか許せてしまう。
似てるところも多くて、共に過ごす時間全てが楽しい。そして何より一緒に居て安心できる。
「一緒にいて楽しいな」
と思うのはもちろんだけど
「離れるのが寂しいな」
と思える人である。確実に。
この人と、この先の人生どうなるかなんてまるで分らないし、相手がずっと自分のことを好きでいてくれるかなんて確証もないけど、自分で設計したあの“完璧な家”に住めなくてもいいや、くらいには好きになれた人かな。
(これ、相当なのよ。)
1年後、3年後、5年後、10年後、そして100年後も隣に居てくれてるのかな。居てくれてたらいいな。なんてぼーっと考えながらゆるく生きていこっと。
さ、仕事に戻ろう^^
行ってきます。
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