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ニューヨーク UI/UX/Product Designer 就活戦線: Morgan Stanley編

最近、ニューヨークではワクチン接種の広がりと共に、求人が増え始めている。かくいう私も、次こそはテック業界、と心に決めていたものの、入ってくるのは現在所属している金融系ばかり。

もうこの際、とりあえず金融系の中でとりあえず転職してやるっと心に決め、Morgan StanleyとGoldman Sachsの面接を始めた。そして、次が最終、というところまできて、どうせなら他のとこも応募してやれ、と思い、あれよあれよというまに、Amazonも現在最終面接。ということで、今回は、Morgan StanleyのProduct Designerポジションの面接工程について書いてみようと思う。

ちなみに、アメリカでは最近UI/UXデザイナーのことをProduct Designerと呼ぶ。これは、UIUXをただの学問分野だけではなく、それを実世界のビジネスでどう応用したか、どのKPIを達成したのか、そしてプロダクトのロードマップまで含めて、社会的にそのプロダクトがどう位置していくのか等まで考える、ということが求められている。


さて、Morgan Stanley 第一面接

最初は電話でスクリーニングされるのが通常だけど、私はリクルーターからのオファーだったので、電話スクリーニングはパス。ポートフォリオレビューから始まった。

面接はズームで、自己紹介とポートフォリオレビュー。今までやってきたプロジェクトの中で、リサーチ、ワイヤー、プロトタイプ、KPIについてしっかりストーリーができてるプロジェクトをひとつプレゼン。

第二面接

3人と45分ずつ別々にズーム面接。ここでひとりひとりにまた同じプロジェクトを1回ずつ3回プレゼン。質疑応答。その後、その3人と、ホワイトボードチャレンジ30分。

ホワイトボードチャレンジは、お題がその場で与えられて、そのお題を面接官と深掘りしながら、ワイヤーフレームをその場でつくるテスト。
ちなみにお題は、タイムシートの記入を忘れる人たちが毎回いるけどどうしたらいいか?というもの。
これが大失敗で、そもそも通常ホワイトボートチャレンジは1時間くらいなのに、今回はその半分の時間の30分。しかも、ロールプレイング形式で、XXXさんをユーザー、XXXさんをビジネスオーナーに見立てて、さあ始めっっ!みたいな感じで、すごくやりづらい。通常は役割はふわっとしてて、チームとして一緒に考える、という方法がやりやすいんだけど、チームメイト設定はなし。しかも5分前に渡されたお題を、紙にまとめてしまったので、無言でデジタルに書き起こさなければならなくなった、という大失態。そして情報収集でもたついて、そろそろワイヤーフレーム見せてくれるかな?と言われる始末。

ホワイトボードチャレンジの反省:

1. ロールプレイでチーム役の人物が指定されなかった場合は、聞く。
2. まとめやプロセスは、ズームの場合、手書きのを見せてもいいと言われたとしても、FigmaでもSketchでもMuralでもなんでもいいからデジタルツールを使う。
3. そしてそのデジタルツールに、テンプレートを初めから作っておく。

最終面接

大失敗のホワイトボードチャレンジのお陰で、リクルーターから、SeniorじゃなくてMid Designerになるかも知れないけど、給料は一緒だから良いよね?と言われて自信喪失。しかしなぜか最終まですすんだ私。二次面接でマネージャーやVP等々ラスボスが沢山登場してきたのに対して、最終はSenior Designerという、要は未来の同僚的ポジションの人だった。彼女は別にポートフォリオを見せてくれと言うわけでもなく、エッジな質問をするわけでもなく、自分の今している仕事を私に丁寧に説明してくれて、最終的に、「ま、でもこのプロジェクトは少し停滞してるから、あなたの入るプロジェクトはこれじゃないと思う。」とか何とか言って、あっさり終わった。


最終結果


結果から言うと、オファーゲット。アメリカでは、面接が始まる前に、こちらの給料の希望額を聞かれる。ある程度中規模以上の会社だと、Glassdoorとかで、その会社の募集ポジションの平均給料が出ているので、それを参考にすればok。わたしは、Senior Product Designer のポジションなので130k(年俸1400万円くらい)で最初に希望を出してたけれど、なぜか最終的なオファーは、Mid-level Product Designerで、150k(年俸1600万)だった。意味がわからない。

しかし、実はVerbal Offer(口頭約束)をもらってから、正式オファー(ベネフィット含む契約書)まで3週間以上かかっていたので、その間に他の会社からもっと良いオファーがあり、結局最終的には断ってしまった。

(続く)

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